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格別な炭酸

作者: あまなす

夏が離脱していく

遠ざかるほどに

さみしくなる


そのさみしさからなのか

冷たい風にばかりあたって

冷えたものばかりをお腹に入れて

なにかというと

熱のないものばかり求めていたからだは

いくらか熱の感じられるものに興味を示す


あたたかいものをからだに取り込みたい

のどを通り

すとん

お腹に落ちる

とたんにお腹があたためられ

からだが

そして

こころが

ほかほかしてくる


あたたかいもの

最初に思い浮かんだもの

つくる方はたいへんだ

食べる方だってたいへんだ

汗をたらしながら

気がはやく

鍋焼きうどんに挑む


急にあたたかいものを入れたら

驚いてしまうかと心配したけれど

そんなことにはならなかった


あたたかいものがお腹に落ち

ふうと気持ちがやすらぐ

ひと息ついて口にする黒い炭酸が

また格別







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