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第八話:噂の笑顔 その2

怪談、それは怪しい話でなくてはならない。

高校生が片手間に書いた作品です。

表現力が足りていなかったり、誤字脱字があるかもしれませんが暖かい目で見ていってください。

作品をさらっと紹介

2024年の夏を舞台にある高校生が怪談に足を突っ込んでしまう物語。

※この作品での出来事は全て空想です。

作品に登場する団体は現存する団体などとは一切関係ありません。

ぼそっとそんな声が聞こえた気がした。

私はそれを確かめるために

「え?今なんて?」

と復唱させた。

「なんで笑えるんだよ」

聞き間違いではなかった。

怒っている、そうに違いない。

その目にはキラキラしたハイライトは描かれていなかった。

「どうしたんですか?」

私は少し後退りしながらそう尋ねた。

「悪い...カッとなっちまった。忘れて」


そういうと彼は立ち上がってどこかに行こうとする。

私は彼は何かを抱えていることくらい見通すことができた。

「はい...」

つらそうだ。

ここで私はそのファクターを聞くことができなかった。

「あの...血まみれですけど、どっか痛いですか?救急車とかいらないですか?」

でも諦められない私はこう続けた。

「大丈夫」

間を置くことなく淡々とその単語だけが無気力な彼から帰ってきた。

「本当に?」

「あぁ、大丈夫」

「本当に大丈夫ですか?」

「大丈夫だってッ!」

怒ってる。

しつこかったかな?

そうに違いない。

でもこのままなんてダメだ。

何がダメなんだ?

なんで私の気持ちは伝わらないんだ?

こんなの必死で彼を助けたいのに。


その時ふと思い出した少し前のことを。

“気持ちがあれば喜ぶと思いますよ”

そうだ。

それだ。

気持ちだ。


クラスの子にいい笑顔を作れない理由。

心のどっかで割り切ってるんだ。

この輪には入れないって。

そして心の底から笑いたい。笑って欲しいって思てないんだよ。

この人に対して大丈夫かと心配しているのは真実。

でもこの人に笑って欲しいって、この人に笑顔を見せたいって心の底から思てないんだ。

無理にでも笑っていなきゃという自分に貸した義務。

それじゃだめだ。


心の底から笑って欲しいそう思わなきゃ笑っちゃいけないんだ。

むやみやたらに笑うのは違うんだ。

少なくとも昔の私はそうじゃなかった。

昔の私は自然だった。

心の声という絵の具を顔というスケッチブックに思うがままの表せていたんだ。

だからみんなからの印象が良かったんだ。

水や白で薄めて見えないような絵ではなく濃くはっきりした絵だったから。


深呼吸。

私に水も白色もいらない。

薄めなくていい。

ベタベタで塗りにくくてもそれを強引の塗るのが本当の私。

太筆一本あれば十分なんだ。


「周りはあなたを助けてくれます。だから.....私を頼って欲しい。誰かも知らない人に相談んだなんて変かもしれない。でもネット上に愚痴を書いたり悩み相談するのと何が違う?同じだと思う。ネットだって助けてくれる。ネットでできるならここでもできる。少なくとも私は」

筆を大胆にのせた。

「あなたに笑顔でいて欲しい」

これが私の気持ちだ。

これが私の絵だ。

6

さっきとは違う目、強く訴えてくる目。

なんで?

なんで?

何がしたい?

俺なんか助けたって...


フラッシュバック。


「大丈夫ですか?」

目の前でこけた老人の元に間を置くことなく駆けつけた俺。


フラッシュバック。


「大変ですね」

そう言いながら13万を無くしたという神戸から来た人に水を渡した自分。


フラッシュバック。


フラッシュバック。


フラッシュバック。


言っていいのか....いやだめだ。


怪物?人殺し?

何を何からどう説明するかわからない。



私は待つ、この人が喋ってくれるまで。

絶対にこの人を笑顔にする。

過去を振り切ろう。



俺は彼女の方を向く。

笑ってない。

真剣な表情でありながら優しさを感じる。



「何をためらっているんですか?私はそこいぞそこらの悩みじゃへこたれませんよ、なんてったて第一中ですからね」


あまり言いたくなかったけどこうすれば少しはマシになるのではと思って言ってしまった。



第一中...

俺は考えた。

「少しだけ聞いてくれる?」

さっきの言葉は自虐だろう。

本当ならよりいうべきではない。

でも俺はそれを自虐できるくらいならいいのではと思ってしまった。

俺の弱さが出てしまった。

「もちろんです」


俺は彼女に全ては話さなかった。

でも人に何かを聞いてもらうって意外に楽になるものだなと感じた。

全て良くなったとは言えない。

あのことを忘れてはいけないと思う。

けど少しだけまえを向ける気がした。

この子はすごい聞き上手だった。


「あの..お礼と言ってはなんだけど、ジュース一本奢るよ」

すると彼女は綺麗な笑顔で

「お礼?違いますよ。私はあなたに大切なことを気づかれたんですよ。私一人では四ヶ月も気づけなかったとっても簡単なことにあなたは気づかせてくれた。だから今のがあなたへのお礼です」

いい雰囲気になった1秒後に

「あ、でもジュースは欲しいです」

正直でよろしい。

俺は思わず笑ってしまった。


「何がいい?」

「じゃぁ、これで」

「わかった」

俺は小銭を入れて頼まれたジュースを買った。

「はい」

「ありがとうございます」

中学生はごくごくとものすごい勢いで飲んだ。


「乾いた喉に沁みますね」

ジュースを見せつけながらそう笑って言っている。

「それはよかった」

俺もつられて笑ってしまった。

「あの二つ聞いていいですか?」

「いいよ」

「お名前はなんていうんですか?」

「アスノソラ。君は?」

「私は西野エミリ」

「エミリ...よろしく」

「こちらこそ、そらさん」


「で、もう一つは?」

俺は首を傾げながらそう言った。

「えーと、ソラさんはおそらく高校生ですよね?」

「うん」

それがどうしたのだろうか?

パッと続きが出てこなかった。

「なんで髪が青いんですか?」

あ、

そりゃそうだ。

聞かれるに決まっている。

「まぁ、色々あってな、みかんを食べたら手が黄色くなったみたいな感じだ」

必死に考えながら搾り出したカスみたいな言い訳を並べた。


「何かを食べたら髪が青くなったんですか?」

純粋だな。


そう思ったら一気に遠く感じてしまった。

「そう...」

そんな答えしか出なくなってしまった。


「にわかには信じ難いです。あ、さっき言ってた怪談に関わってるんですか?」

「そうだね」

俺は苦笑いでそう返した。

「髪が青くなる怪談ですか。奇妙ですね」

綺麗な笑顔を見せてきた。

ほんと日常に怪談を少々入れた話だ。


「追加でもう一ついいですか?」

「うん」

「そんな血だらけでいたくないんですか?と言うか救急車、そうだった。忘れてた」

俺はすぐさま冷静にこう返した。

「救急車はいいよ。さっきも言ったけどこれは俺の血じゃないから」

「そうでしたね」


「そろそろ日が暮れたし、帰るか」

俺は彼女に笑顔でそう言った。

まぁどうせ見えていないんだけど。


「ほんとだ。もう7時ですね。帰りましょう」

俺たちはゆっくりと歩き出した。

「第一だったてことはこの近く?」

「はい。ソラさんは?」

「俺は第ニだったから橋を渡った奥」

少し歩いて別れる場所に来た。


「じゃ、また会えたら会おう」

人の出会いには引力があるとかいうけどそれは本当にそうなのか?

全て偶然の産物。

これはソシャゲのガチャじゃないんだから結果の例は提示されないしそれの確率はわからない。

1%以下の無数の可能性がただ連続で絶え間なく起きているだけだと思う。

だから今回は一分以下の最高のシュチュエーションを引いただけ。

いやそれは変だな。

これだと俺が強運ってことになっちゃう。


「えぇ、きっと会えますよ」

俺たちが感動の別れを行なっている時に横から俺を呼ぶ声がした。

俺たちはそっちの方を見るとそこにはあの時の少し堅いのいい男性がいた。

「あ、朝のおじさんだ」

大谷翔平以上の火の玉ストレートを彼女は投げつけた。

これには俺も唖然。


「おじさんとは俺も歳をとったものだ」

そんなことを聞いているといきなりあの日のことが蘇ってきた。

「奇遇ですね。あれ、そう言えばあの時の謝罪がまだですけど?」

俺は彼にダル絡みする。


「謝罪?え、この人ソラさんに何やったの?」

「こいつ、俺に容赦無く銃ge....いや平手打ちしてきやがってな」

「平手打ちッ!」

エミリはかなり驚いていた。

それを聞いたエミリは少し堅いのいい男性に近づき

「見損ないました。さっき会った時はあんなに優しいだと思ったのに」

なんて圧だ。

さっきまであんなに優しい人だと思っていたのに..これがギャップ..。

「痛い言葉だ。謝罪しよう」

少し堅いのいい男性は腰を曲げて謝った。その後に

「これを君に渡すために君を探していたんだ」

それは後ろにメモが書かれた名刺だった。

裏には住所が書かれていた。

「沼地さんがお前が心配だって言っててなカウンセリングでもって、でもその様子なら大丈夫そうだな」


「まぁ、おかげさまで。」

俺はエミリに視線を送りそれに応えるようにエミリは笑みを送り返してくれた。

「そうか、それはよかった。とはいい一度沼地さんと会って欲しい。オオカミについて話すそうだ」

「考えておく」

俺は気持ちを込めず反射的にそう答えた。


俺がそういうと堅いのいい男性はどこかに去っていった。

「仲がいいんですね」

その言葉に驚いてしまい思わず

「えッ!?どこからそんなものを感じた?」

と呟いてしまった。

「犬猿の仲ってやつですかね」

「そうかよ」


エミリは改まった態度で

「あなたに会えてよかったです。また会いましょう」

「会えたらな..」

さっきも言ったな。

「会いましょう」

エミリは一歩俺に近づき圧をかけてきた。

「わかったよ..」

少し間をおいて

「あ、照れましたね」

「別に」

俺はマスクに手を当てた。

「ふーん、耳真っ赤だな」

そして

「では、」

俺は少し照れながら

「うん、また」

俺たちは互いに帰るべき場所に帰って行った。

いかがでしたか?

この話とは全くの別件なんですけど本日は僕の誕生日なんです。

本当は12にあげたかったんですけど記念作としてとっておきました。

結構お気に入りな話なんです。

さて話は戻して少しずつでも表現力を手に入れられるようの日々努力します。

では軽く登場人物のプロフィール紹介といきましょうか。

名前:アスノソラ(主人公)

生年月日:2008年4月(16歳)

身長:169cm

体重:51kg

趣味:絵

説明:落ちてからの復活は漫画のテンプレ。

それをこなした彼。

これが最高値にならないように願っていてください。


名前:西野エミリ

生年月日:2010年7月

身長:157cm

体重:秘密

趣味:絵

説明:彼女は周りを笑顔にできる。

でも彼女も笑顔にできる人はいるのでしょうか?

彼と同じようにこれが最高値でないことを願っていてください。

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