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日常に怪談を  作者: あおいそら
少々編
12/14

第十二話:噂の組織 その3

怪談、それは怪しい話でなくてはならない。

高校生が片手間に書いた作品です。

表現力が足りていなかったり、誤字脱字があるかもしれませんが暖かい目で見ていってください。

作品をさらっと紹介

2024年の夏を舞台にある高校生が怪談に足を突っ込んでしまう物語。

※この作品での出来事は全て空想です。

作品に登場する団体は現存する団体などとは一切関係ありません。

9

奴を探してどれくらい立っただろうか。

日は今にも見えなくなりそうだ。

探したって無駄なのでは?結局見つけても無駄足なのでは?と思い始めた。

そんな時だった。

正面に青髪の男と中学生くらいどこかで見たことあるようなの女の子がいた。

青髪はどう考えてもアスノだろう。

青髪と言う高校生の中では唯一無二の個性を持っているやつなんてあいつ以外いないに決まっている。

俺は奴らがどこかに行かないよう静止を促すためにに声をかけた。

すると奴らは俺の方を向く。

アスノは初めて目を細めていたが気づいた時にはゴミを見るような目をしていた。

「あ、朝のおじさんだ。」

少女がそう俺を指差しながら無邪気に言い放った。

その声で朝出会った女の子だと気づいた。

あの時より声が甲高く楽しそうだった。

「おじさんとは俺も歳をとったものだ」

彼女の発言がなかなか心に刺さり抜け落ちない。

確かにこの頃の俺も30代後半の人なんておじさん、おばさんと思っていたのだろう。

そう考えると壮大なブーメランだな。

いつかの将来、彼女に刺さらないことを切に願おう。


「奇遇ですね。あれ、そう言えばあの時の謝罪がまだですけど?」

なんていやらしいやつなんだ。

無関係な人間が居るというのに。

それになんだか楽しそうだ。

こいつ性格悪いな。

「謝罪?え、この人ソラさんに何やったの?」

「こいつ、俺に容赦無く銃ge....いや平手打ちしてきやがってな」

一応そう言うところの配慮は欠かさないらしい。

そこで真実を話したなら俺がこの場で二人まとめて天に召していた。


「平手打ちッ!」

女の子はかなり驚いていた。

それを聞いた中学生は俺に近づきに近づき

「見損ないました。さっき会った時はあんなに優しいだと思ったのに」

辛辣なお言葉と共にすごい目力で俺を睨んできた。

確かにギャップはすごいだろう。

このやり場のないモヤモヤを解消するため奴のことも洗いざらい話そうと思った。

しかしどうせ俺たちが悪いで片付けられる未来を見たためそれを控えた。

「痛い言葉だ。謝罪しよう」

俺はは腰を曲げて謝った。

言葉の思いがこもっているとかそう言うのは関係ない。

ただそれっぽく見せればいいんだ。

その後こう続けた

「これを君に渡すために君を探していたんだ」

俺はそう言うと後ろにメモが書かれた名刺を渡した。

沼地さんから頼まれていたのだ。

裏にはいつものボロいお店の住所を書いて置いた。

「沼地さんがお前が心配だって言っててなカウンセリングでもって、でもその様子なら大丈夫そうだな」

沼地さんに言われた時は俺が出て行っていいのか心配だったがいま見る限りは会った時より元気な気がした。

「まぁ、おかげさまで」

アスノは中学生に視線を送りそれに応えるように中学生は笑みを送り返していた。

相当仲がいいんだな。

アスノの性格だと友達とか出来なさそうなのに。

「そうか、それはよかった。とはいい一度沼地さんと会って欲しい。オオカミについて話すそうだ」

「考えておく」

即答。

おそらく考える余地なんてないんだろう。

アスノがそう言うのを確認したのでは家に帰っていた。

もうここから先は俺にはまったく関係ない。

10

沼地さんとの話から2日くらい経ったのだろう。

エミリのおかげで俺は心は深刻になる前になんとかなった。

まぁ心に回った毒をほんの少し出せて大事に至らなかったって感じ。

とはいいあのことは何度も思い出す。

忘れてはいけないんだとおもう。

だから目を逸らさない。

それに前みたいに自傷行為に走らなくはなった。

成長?

いや慣れなのだろう。


そんな俺には一つに大きな悩みがある。

「明日夏季補習なんだよな....」

そう夏季補習である。

ただ単純に行きたくないと言うのもあるけれどそれ以上にこの髪の毛がやばい。

俺はとりあえず前のように帽子をかぶって登校することに決めた。しかし、授業中はどうするか...

うちの高校には授業中に帽子を着用してはならないだなんて拘束はない。

でも、たとえば公園の注意書きに禁煙禁止なんて書かれていないように一般的に非常識とされていることは記載されないことがある。

同じように記載されていないだけで禁止とか外せとか言われるかもしれない。

しかし、うちの高校ではアルバイトは禁止されているものの家庭事情など諸々を加味して許可せれることがある。

と言うことは生徒指導の先生にことを説明して理解してもられえなら...

それがいいと思うがそれはないだろう......

そんなことを考えているうちに学校にたどり着いてしまった。

登校中も周りからなんだか見られている気がしていた。

帽子をかぶっているとはいい俺は髪が男子の中ではないのでもみあげとかがはみ出して察せられているのだろう。

俺はいつもなら教室に向かうはずだが職員室にいると思われる生徒指導の先生の元に行った。

そこに聳え立つたった一つのドア。

ただ開ければ済むはずなのに体が動かない。

そんな感じでソワソワしていると多様な理由でここに訪れるものたちが集結し始めた。

俺は開かなくてはと言う使命感に駆られて満を持してドアを開けた。

「山中先生いますか?」

俺は恐る恐る生徒指導の先生を呼ぶ。

少しすると出てきたので俺は帽子を取りことを熱弁する。

だがしかし通じるわけがなく今度の登校するまでに対処しろと言われてしまった。

そりゃそうだ。


放課後、俺は家には直行せずにある場所に向かった。

そこはネットの掲示板で見た怪物が出現したと言う場所だ。

にしても暑い。

焼けるような暑さ。

それに加えてずっしりと体に覆い被さる湿気。

天パの人々は大変だろう。

マスクは息が篭り汗がベッタリと付着する。

俺は不本意だがマスクを外してポケットの中に突っ込む。

「沼地さんたちは本当に隠そうとしてるんだが?」

確かに噂の域を超えてはいない。

でもこのままの勢いで拡大していくならあっという間に噂でなく真実の怪談に格上げされる。

中途半端に情報を流すならちゃんと全て吐き出して仕舞えばいいのに。

まぁ、メンツとか、そんな子供にはわからないことを言い出すんだろう。


そんなことをブツブツ言いながら周りを歩いていると見覚えのある男を見つけた。

そうほんの少し前にまた出会ってしまった厄災だ。

「ミニガン....」

そうだ。

ミニガン野郎がいたのだ。

「定期的に会うな...」

定期的に会いたくない。

奴らみたいな濃い味付けの野郎と戯れていると胃がもたれてしまう。

何をしているのかは検討がつく。

十中八九俺と同じ目的だろう。

今は会いたくないのでさっさと帰ろうと思って足音を立てないようにこっそりと自転車を置いた場所に向かうが

「アスノか?」

バレてしまった。

しかも俺というピンポイントで当てていることを考えるにこの髪の毛が一役かったのだろう。

髪を染めるに憧れていた時代の自分と入れ替わってそんなバカな考えを捨てさせたい。

バレてしまっては仕方がない。

俺はさっきとは打って変わって足音を立てて素速く自転車の元に向かった。


「おい、待てよ。どうせお互い同じ目的だろう。情報提供でもしようぜ」

そう言いながらやつは俺を追いかけてきた。

「いや結構です。俺は俺でやりますから」

俺は奴の申し出を歯切れ良く断った。

誰がお前らと情報交換したいんだ。

悪用されるに決まっている。

と言うかそれ以前になぜ俺から情報が聞き出せると思っているのだろうか。

虫が良すぎるだろう。

「自分だけでは集められない情報だってあるんだぜ?俺たちを頼ってみろよ」

思った以上にやつが速い。

「俺はあなたたちには協力しません」

あんなことした奴らをどう信用しろというのだろうか。

下手したら死んでたんだぞ。

「そんなこと言うなよ」

「ついてこないでください」

不審者を振り払うような返しをする。

「別に俺はお前を追ってるんじゃない。そっちに用事があるんだ」

「嘘つけッ!」

心の声がそのまま出てしまった。

「ほら、あそこにある自転車に乗ろうと思ってるんだ」

そう言いながらやつは俺の自転車を指差せしていた。

「いや、あれは俺のだよ」

すると俺とやつは足を止めた。

「俺の勝ちだな。帰らせてもらうぞ」

「そんなこと言わないで俺の話を聞け」

「嫌だね」

そう言いながら俺が自転車に跨ったその時だった。

バンという固いもの同士がぶつかったような大きな音がした。

俺は自転車を捨てて音の方へと走り出す。

なぜ捨てたのだろうか。

どう考えても捨てない方が早いのに。

でもそんなの結果論だ。

「なんで自転車捨てるんだよ。絶対自転車の方が早いだろ」

そんな奴のツッコミが聞こえた。


そこは俺がいつも通学に使用している橋だった。

その上には車と自転車そして自転車に乗っていたであろう女性が倒れていた。

すでに大衆が女性に群がっていた。

怪我でもしているのだろうか。

大衆をかき分けて覗き込んでみるもそんな様子はない。

事故を起こしたと思われる車の中には男性が絶望した表情で座っていた。

頭を抱えてハンドルに突っ伏している。


俺は無理やりドアをこじ開ける。

我ながらこの怪力にはドン引きだ。

「何してんだよ。降りておい」

と言いながらマスクをつける。

マスク主義者の俺でも流石にこの気温でマスクをつけながら自転車は熱中症になる。

開けてから気づいたがドアが逆だったなと少し後悔した。

「なんで、俺が...なんで俺が..俺が俺が悪いのか?」

と運転手はつぶやいていた。

わからんことはない。

やっぱり責任を感じてしまう。

「どうしてこうなったかわかんないけどとりあえず救急車を呼ぼう」

そんな俺の声は届いていなかったらしい。

これはダメだなと思いリュックの中からスマホを取り出す。

「あぁ...終わりだ。終わった」

「おいッ」

俺がそう言った瞬間だった。

バキバキという金属が破れる音がした。

それと同時に橋が揺れたような感覚が襲う。

吊り橋でなくコンクリートでできた頑丈そうな橋なのになんで、と言う疑問が脳裏をよぎる。

「なんだ?」

すると運転席の目の前から車の底面を突き破って植物の茎が伸びてきたのだった。

「は?」

俺は一瞬何事かと焦ったがあの時のことを思い出した。

そう..

「優斗の時の木の実...」

手が震える。

恐怖が脳内を侵食する。

「なんだこれ?」

そう言いながら男性は木の実に手を伸ばしていた。

ハッとした。

もうこれ以上被害者はいらない。

「それを食うな」

俺はすぐさま手を伸ばして彼を静止しようとした。

しかしその腕は彼を掴むことができなかった。

男性は木の実を飲み込んでしまった。

「まずい」

俺はさらに無理やり車を破壊し運転席に座っていた彼を抱きしめて車から降り一緒に橋から落ちて川に飛び込んだ。

「何するんだこのガキ」

落とす前はそんなことを言えていたが落ちている間、彼はすごく苦しんでいた。

その声が全て俺の鼓膜を通過する。

心が震える。


俺は彼を庇うように背中から川に落ちた。

「痛ってーー」

そんな痛みも一瞬で消えてしまった。

痛みが消え立ち上がるとそこには男性ではなく何かしたの生物を模しているであろう怪物がいた。

「まじか...」

そいつは俺の顔面に強烈パンチを繰り出してきた。

パン、何かが弾けた感触が襲う。

俺は強烈な痛みに襲われたが気づいた頃には痛みが引いていた。

しかし首は血まみれで顔にもなんとなくそれが付着している。

「なんだこの感じ...」

なんとなく気持ち悪かった。

だんだんとそれは勢いを増す。

しかしここでこいつを逃すわけには行かない。

俺は覚悟を決める。

俺は奴に飛び蹴りを叩き込み体制を崩させる。

地面に顔面を沈めて上から手でさらに押さえた。

怪物は足や腕をバタバタと動かしながら抵抗してくる。

「楽な死に方じゃなくてごめん...」

なんでだろうか。目元に違和感を感じる。

そう思った矢先だった。

あの出来事がフラッシュバックする。


「うぉぉぉーー」

そんなカエルの悲痛な叫びが俺の鼓膜を再び通過した。

その時には俺は奴の顔面から手を離していた。

デメキンのように目が飛び出して過呼吸になっている。

何も考えられない。

何も考えたくない。

ポタポタと目元から川に液体が垂れ落ちる。

髪を掴む。

辛い。

やだ。

見たくない。

もう.....


そんな俺に容赦無く攻撃をしにかかる怪物、俺はその攻撃を受け止められなかった。

川の底に突きつけられる。

動けない。

それどころじゃない。

吐き気がする。

眩暈がする。

口の中に水が入り込む。


そんな時だった。

横からピュッという音がしたのち怪物は頭から血を流して倒れた。

ハッとしてそっちをみる。

そこには拳銃を持ったミニガン野郎がいた。

不甲斐ない。

あんなやつに助けられてしまった。

11

ことは一旦落ち着いた。

あの後怪物の死体はミニガン野郎が回収し大衆は駆けつけた警察によってはけられた。

しかしことの一部始終を録画していそれをSNSにあげて少しだけ拡散されてしまった。

それが多くの人の耳に届くまでにさぞ時間はかからないであろう。

そして木の実に関してだがあれは川の底の土から生えてきてまるで竹が生えてくるように橋のコンクリート、そして車の底面という邪魔なものを貫通して運転手の前に現れたのだった。

突然現れるっていうのは本当だったらしい。

「ありがとうございます」

俺は怪物を殺してくれたことについて感謝の言葉を述べた。

「いいんだよ。これが大人の仕事だ」

その後静まってしまった。

やっぱり会話が続かないしなんだから気まずい。

この空気が耐えられない。

涙腺から涙が漏れ出す。

そんなとき頭にあることがよぎったのでそれをそのまま言葉にした。

「あの、そう言えば名前聞いてなかったですよね」

俺は目元の液体を拭き取る。

「そう言えばそうだったな。石田だ。石田建成だ」

それを聞くと俺は立ち上がって

「今日は帰りますね」

もうこれ以上話すことが見つからなず我慢の限界を迎えたのだった。

「そうか」

そして俺はその場を立ち去った。




おまけ

日常に怪談をお好みで

第四話:焦りの形

入る部活を決めるのはかなり早かった。

中学の時はクラス単位で部活を見学、その後個人で見学、体験入部そして入部といいかなり丁寧な過程をえて決めたのだが今回は

「放課後に勝手に見ておいて」

という感じでしかも期間は一週間。

学校の構造すらもまともに理解していないのにどこでなんの部活がやっているのかを全て理解するのは無理だった。

それに俺は学校に入る前から入りたい部活は決まっていたから部活見学なんてしなかった。

入部届を出す日になった。

「アスノは何部に入る?」

優斗に聞かれたので俺は情報処理部と答えた。

「へー、俺は最強のストライカーになるためにサッカー部に入る。絶対エースストライカーになるんだ」

こいつは高校に入る前は

「俺は高校で勉強して東大に入るんだ」

とか抜かしていた。それと同様になぜ自分の力量を見た余ってしまうのか。

「そうかよ」

あれは紙に情報処理と書こうとしたが

「“しょり”ってどうやって書くっけ?」

漢字がわからなかった。優斗に聞こうと周りをみわしたがそこに優斗の姿はなかった。

時間がなかったため渋々前にすわている女の子に“しょり”という漢字を聞いた。

そして担任がその紙を回収。

しかし俺たちはもう一枚同じ紙を持っておりそれを顧問の先生に渡さなくてはならないのだ。

俺は教室の背面黒板に貼り付けられている紙を見てどこに顧問がいるのかを確認した。

「えーと、情報室か。あれ...?」

そうだ。そこには見てはいけない文字が書かれていた。それは

「入部には部活見学に訪れて説明を受けなくてはならない.....」


さてどうしましょう。

行き先がなくなった。

俺は窓に貼られている部活紹介の紙を一枚一枚見る。

「中学同様に水泳部に入るか?でも高校の運動部はきついよな...」

そんな時に一枚の紙が視界に入った。

「部活は週に2回」

俺はこれを見ただけでこの部活に入ると決めた。

「よし、新聞部に入ろう」

そうして新聞部の教室に向かうとある女の子と鉢合わせた。それは

「さっきはどうも....」

そうさっき“処理”とういう漢字を教えてもらった子だった。

いかがでしたか?

少しずつでも表現力を手に入れられるようの日々努力します。

では軽く登場人物のプロフィール紹介といきましょうか。

名前:アスノソラ(主人公)

生年月日:2008年4月(16歳)

身長:169cm

体重:51kg

趣味:絵

説明:久しぶりに語り部を担当。

エミリとの会話で正気に戻ったとか思っていたがそうではないらしい。

いつさびて動かなくなってしまうのか。

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