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私は名前をネコという
「気づきましたか?
タイトルの名前を。
これ、ちょっと語彙力を持ったあなたか、
古典作品にゆかりのあるあなたなら、絶対にわかるはずなんです」
センセイは黒板に文字を書いた。
「吾輩は猫である」
そうだなー、とネコは思った。
「っていうか生徒お前、ネコじゃないか!」と突っ込む奴はいない。
だっていつもの風景なんなんだもん。
スコティッシュフォールドの、茶八割白二割の猫。
「フニャー」とあくびをしながら、今日ものんびり、授業を受けている。
どうでしたか?エッセイでもあり童話でもある連載です。