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元魔王アンゲル

木々の間から淡い光が差し込んでくる。

光は次第に白くなり、世界は...!!


永遠と続く畑道を歩き続けていた元魔王アンゲル、周り一面山に囲まれた優雅な大自然の中だった。

(喉乾いた)

アンゲルは見知らぬ森で目覚め何も食べていないため、歩き続けていた為お腹が空き

そこからしばらく歩き続けると小さな家がポツポツと並ぶ小さな村にたどり着く

食べ物を求めていたアンゲルは酒場に入った、彼女は思ったいつの時代も酒場はうるさいものだなと。アンゲルは髭面の大男に話しかけれ

「嬢ちゃん、こんな昼間っぱらから暇か?」


「暇じゃないわよ」


「本当か?」

その途端イラッときた、自分が大魔王であることをバカにされと感じたアンゲルはその男殴り

その途端店内は今までにない光景に興奮し盛り上がる、女が男を殴るなどこの世界じゃありえない


「やっちまえ嬢ちゃん」


男たちは決闘を楽しみ、白熱した戦いに騒いでいる。


(このぐらいやってやるわよ)


アンゲルには微かな魔力が残っている、一般人に魔法を使おうかと一瞬の迷いが生まれその隙を読まれ一発殴りを食らうが、その瞬間彼女のボルテージが上がる。


防御魔法と爆発魔法、二つの魔法を組み合わせた一撃。皆驚いた口が閉じず店はしばらく静寂に包まれ

まさか誰もこの女が勝つとは思わなかっただろう。


私は髭面の男を床に放置したまま他人の食事へとありついた

久々の飯は美味い、魔王時代には世界各国から名料理人を拉致し働かせていたぐらい程、私はご飯が好き。


「ちょっと、何してるんですか?」

飯にありついた先は少女のご飯。


その少女は怒らず何も言わずご飯を食べ続ける私を見つめている

これが、人間の優しさというものなのか。


大魔王アンゲル人生240年、生まれて初めて人の温かみを知る。








次回「勇者アンゲル」

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