ガイゼンのギルドマスター
受付嬢が戻って数分後俺たちの前に戻ってきて
「カスマさん、コープスさん。ギルドマスターは2階のギルドマスターの部屋にいますのでそこにお越しくださいとのことです」
「わかりました。それじゃ行こうカスマ」
コープスは俺にいうとギルドの2階にまで案内しギルドマスター室と書いてある部屋の前でとまる。コープスがドアをノックすると
「おう。受付嬢から話は聞いてる。入りな」
ギルドマスター室から声が聞こえた後コープスはドアを開けギルドマスター室に入る。ギルドマスター室には奥の方に大きな机、左右の壁には書類のファイルや本で埋まっていた。
「よう。コープス。今回は何用だ」
大きな机に座っていた髪型はオールバックの茶髪で右目には盾一文字に傷がありあごひげが少し長く体型は筋肉はあるが引き締まっているとこは引き締まったおじさんがコープスに聞く。この人がギルドマスターか。
「ギルドマスター。これを渡しにきました」
コープスは大きな机の上に先ほど回収した黒魔玉をおく。
「これは、黒魔玉ではないか。これをどこで?」
「ギルドにいたやつがこれを持っていました。そしてそれを私が倒して回収しました」
「そうか。ギルドの者が持っていた。これは本来お前のようなSランク冒険者のような実力があれば所持は許可するがこのギルドにいる奴らはもはやDランクくらいだよ。頭が痛いったらありゃしない」
ギルドマスターは頭をかきながらイラつくようにいう。ガイゼンのギルドに冒険者はそんなに足りてないのか?
「あのクソ勇者どものせいでこのギルドにいたSランクの2人はとられるわAランクの奴らもついていくわで。Bランクで残ったあいつはこの前とっちめただろう。本当に人手が足りないよ」
「すまないな。ギルドマスター。私1人しか残らなくて」
「いやお前を責めているわけじゃない。コープス。むしろお前が残ってくれて助かっているくらいさ。お前はこのギルドでとんとん拍子でSランクにまで駆け上がったからな。お前ほどの逸材を俺ぁまだ見たことないね」
ギルドマスターは顎髭を撫でながらコープスを褒める。
「そうですか。それはありがたきお言葉。ありがとうございます」
「いや。むしろすまないな。お前のことを利用しようとする奴らがたくさんいるからな。そいつらをとめてやれずにすまない」
「大丈夫です。今はこのカスマとパーティーを組みましたから。私は他の奴らよりカスマのことを優先します」
俺の名前をコープスが呼ぶと急にギルドマスターは俺の顔から下まで全部みはじめた。