襲撃 2
「コープスさん。いい加減に目を覚ましてください。なんでそんなやつに構うんですか。今まで通りみんなと楽しくやれればいいじゃないですか」
「楽しく?私は楽しくなどなかったよ。君らは私の実力をあてにして強い魔物を倒すためだけに私を利用しようとしていたからね。存外扱いも雑すぎるからわかりやすすぎたし満たされない私もいたからね。そのてんカスマは私を一個人として見てくれる。だからこそ私はカスマとパーティーを組んでいたい」
コ、コープスさんが俺を必要としてくれているのか、それはとても、嬉しいぜ。人生で俺を必要と言ってくれたのは弟達ぐらいだからな。
「・・・あなたがそのような考えなら俺にも考えがあります」
男はきていた服から黒い球を出すとコープスは慌てるような感じで
「君、それをどこで手に入れた?」
「教える必要がありますか?これを使って魔物を呼び出しあなたの目を覚まさせてあげます!あなたは弱い冒険者とは組むべきではないと!」
男は黒い球を地面に投げつけてわったあと「にっひひ」と笑いながら余裕そうにし、コープスは距離をおく。
「バカな人、ですね」
「何がバカなもんか。俺はコープスさん・・・ぐべぇ!」
黒い球から出た煙に触れた男は急に苦しみだす。
「あ、ががが」
男はみるみると姿が変わっていき、体は黒い狼の魔物へと姿を変えていく。
「な、なんですかあれは!」
俺は驚きのあまりコープスに聞くとコープスは
「あれは最近流行っている黒魔玉というんですがあれを人間が使えば黒魔玉の中にある魔力が濃すぎて魔物へと姿を変えるんです。そしてやつを中心に魔物が群れをなします」
コープスは俺に説明した後確かにコープスのまわりに俺をこの前襲ったブラッディウルフが俺たちを囲み黒い狼の姿になった男は自分の姿を見て
「ナ、ナンジャコリャァァァ!キイテイタハナシトチガウゾ!ナンデオレガマモノノスガタニィィィ」
「君が使ったのは黒魔玉。黒魔玉くらい知っているだろ」
コープスは狼男になった男に言うと男は
「シ、シラナイ!ソンナモノハ!タダコレヲツカエバジャマナヤツハコロセルトヤツカラキイタ!」
「奴とは誰かな?」
「ソレハオシエラレナイ!コウナッタイジョウハ、コープスサン。アナタニモシンデモライマス」
狼男になった男はコープスに襲いかかるとコープスは剣を抜き
「君如きに私はやられないよ。でないと天才とか言われてでも恥ずかしいじゃないか」
「ヌカセ!コノスガタナラ、コープスサン。アナタモコロセ」
狼男はセリフをいいきるまえに狼男の首はコープスによってはねられていた。