スキル稼働
よろしくお願いします
俺は、ゆーーーっくりと扉を開けた。
「失礼しまーす…。誰かいますか?」
…もちろん返事はない。扉の先には薄暗い廊下が広がっていた。
しかし、どこかで見覚えのある場所だ。
「とりあえず、ステータスを確認しよう。」
ーーーーーーーー西城優紀ーーーーーーーーーーーー
【万能持ち《A》】:Lv01
【スキル】
体力 C 全体性枠 なし
魔力 D
筋力 C
素早さ B
能力値の表し方が数字からアルファベットに変わっていた。いや、本当に何の説明も無くだ。ちょっと不親切すぎやしませんか?ん??
「まぁ、一回進んでみるかぁ…」
プルプルプルッ。少し歩くとスライム?らしきものが現れた。一見倒しやすそうにみえるが奴らの体は液状であるため掴みにくくさらには酸性の液をはいてくるから厄介だ。
みたいなことがネットに書かれていたような気がするがまぁ、そんなことはないだろう。だってめっちゃ可愛いもん。
しかし、どうやって攻撃しようか。今気づいたことだが、結局剣を取らずに来たから攻撃手段が無いのである。ふと、魔法袋から????を取り出す。
「これを使えばなんとかなるのか?やっぱり、もっとまともなのを選んでおくべきだったか?いや、考えても仕方ないな。そいっ」
ーーーパキッ。アイテムを使用したらBOXは割れて消えてしまっ。
そして、その箱の中から出てきた物とは。
「メリケンサック??」
完全に想定外だ。もういっそこのメリケンで自分を殴ってしまいたいほどがっかりだ。
「いや、剣よりももっと近接武器じゃん。」
しかし、出てきたものは仕方がない。なるようになれ、そんな感じでやればどうにかなるんじゃないか??いや、なるに決まっている…。
シュッ、シュシュッ、
軽くスッテップを踏み込んでスライムを殴った。
その時ーー
「あっぅちいいいいい。なんだこれ…痛すぎる……グゥゥゥ。」
スライムに触れた指先がなくなっていた。それと同時に。
ーーーーーーーLvがアップしました。激痛耐性Lv1、出血耐性Lv1、恐怖耐性Lv1が付きました。体力と状態異常を全回復します。
俺の指の痛みはさっぱり無くなり、、指先はいつもの5本満足でつながっていた。
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