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第九話

ネタが思い浮かばなくなってきたよ・・・

―某研究所会議室―

円形の机に、10人程の白衣を着た人間が座っていた。真ん中から映像が映し出される。皆、手にファイルを持っていた。

「・・・それで、現状は?」

「軍事大国、特にアメリカ、ロシア、中国は未だに過半数の人間が生きております。」

1人の研究員が淡々と現状を報告していた。その度に映像が変わる。

「熱帯・亜熱帯気候では人間の存在が確認できません。逆に、寒帯、冷帯気候では、あまり被害が出ていません。ツンドラ気候や高山気候では全くと言っていいほど、今回の事件での影響がありません。」

研究員の1人が報告を終えると、周りの研究員がファイルを置いた。1人を除いて皆、腰を据えて話す構えを取った。

「ふむ、予想していたより生き残ったな。」

「特に寒帯気候は厄介ですね。」

「そうだな。ツンドラ辺りは、直々に制裁するとして、まずは寒帯のほうをどうにかしないと。」

「例の研究は進んでいるのか?」

1人の研究員がファイルを開き、言った。

「小型の昆虫には、ある程度の指令ができるようになりました。しかし、大型の昆虫には未だ効果がありません。」

「即急に研究を完成しなければいけないのに、まだその程度しか進んでいないのか。」

「勝手なこといわないでください。これでもかなり進んでいるんです。」

「それより、アメリカとかはどうするのだ?やつらまだ相当数の重火器を持っているぞ。」

「昆虫の硬化・・・、こっちのほうの研究はどうだ?」

「あきらめたほうがよさそうです。硬化に成功したのは一匹のみ、他は皆、拒絶反応を起こして死んでしまいました。一匹成功しただけでも、奇跡と言えるでしょう。」

「一匹か。それは最終兵器として扱わなければな。」

「他に何か手はあるか?」

「蚊を使うのはどうでしょうか?寒帯、亜寒帯気候でもマラリアを発症させるようにします。」

「できるのか?そんなことが。」

「わかりません。」

「わからないだと?時間が経てば経つほど、我々の計画は失敗する可能性が上がるのだぞ。もう後戻りはできない。地上の連中が何か手を打つ前に、人類を滅ぼさなければならない。地球のために。」

「わかっています。我々にもあまり時間がありません。寒帯地方に昆虫が少ないのなら、こちらから送ればいいだけの話です。昆虫の耐寒を上げる研究は、もう完成しています。」

「ならば、次の作戦を実行しても支障はないな?」

「ありません。全人類の数が過半数を切ったら、はじめてください。」

会議が終わりに近づこうとしていた。ふいに今まで黙っていた研究員の男の一人が立ち上がった。

「もう終わりにしましょう。こんなふざけた会議。何が人類の殲滅だ。なにが地球を守るだ。あなたたちがやっていることは、単なる殺戮です。大層なお題目を掲げていますが、殺戮と変わりない。」

「ロニキス!!貴様、いまさらなにを言っているんだ!!」

「もう止めましょうって言ってるんですよ。今ならまだ間に合います。自分たちがした行いを悔い、すべてを元に戻しませんか?」

「ふざけたことを言うな!!一時はお前も賛成したではないか!!」

「あの時はどうかしていたんですよ。人間に幻滅し、いなくなればいいとおもいました。ですが今は違います、この状況においても、なお、生き残ろうとしているんですよ。そんな人達をみて、何も思わないほうがおかしい。」

「その連中は悪あがきをしているに過ぎない。人間が地球にとって害であると言ったのは、お前ではないか。」

「そう。私がそういったから今回の計画が実行された。私のせいでこのようなことがおきてしまっている。だから私は悔やんでいるのです。だから私はやり直そうとしているのです。」

2人の研究員が言い争っている。周りの研究員は何もすることができず、たたずんでいた。

「私はもう研究に参加しません。」

「そんな勝手が許されると思っているのか?お前は我々と同罪だ。地上にいって、なにができるというのだ?」

「真実を言います。そのあと私が彼らに殺されようとも、かまいません。」

「ならん。こやつを捕まえろ。」

リーダーのような男がそういうと、残りの研究員がロニキスを囲った。

「私を捕まえても、お前らの計画は失敗する。私がこの計画を立案したんだ。おまえらだけではどうにもできない!!」

ロニキスが叫ぶと、リーダーの男は口の端を曲げて、言った。

「どうかな?立案したのはお前だが、計画を実行したのはここの研究員たちだ。お前は立案したにすぎない。おまえはもう不要なのだよ。」

男が満足そうにそう言う。ロニキスは男の顔をみて、嘲笑を浮かべた。

「残念だが、この計画は失敗すると思っている。」

「どういうことだ?」

「私はこの計画を立案したときから、心のどこかで、失敗することを望んでいた。その証拠に、お前らが作った昆虫を巨大化させる菌から、その逆の、昆虫を小さくさせる菌を作っていたんだ。なぜそうしたかはわからないがな。」

男がロニキスの頭をつかんだ。

「それはどこにある?」

「いうわけないだろ?」

男がロニキスの顔を殴る。唇が切れ、血が流れた。

「言え。」

「絶対に言わない。」

男は容赦なくロニキスを殴り続けた。ロニキスが気絶してから、男は殴るのを止め、研究員たちに言った。

「こいつを閉じ込めておけ。絶対に吐かせろ。それと、こいつの身内を探し出せ。なにか知っているかもしれんからな。」

「ロニキス研究員の身内と言うと、息子しかいないのでは?奥さんはこの間死んだって。」

「息子は生きているのか?」

「生きていると思いますよ。この人の息子、小さいころからいろんな格闘技の大会で優勝してますから。それも、圧倒的に。今は高校2年生になっているはずです。」

「写真はあるのか?」

「たしかロニキスの研究室にあったのを見ました。父似なのか、髪の毛の色も同じ褐色でした。」

「名前はなんと言ったかな?」

「たしか、・・・マック、だったと思います。」

「よし、小型の虫を使い、そのマックとやらを捕まえて来い。殺しては駄目だ。あいつが菌の場所を吐くのに使えるからな。」

「わかりました。」

研究員が頭を下げて、会議室から出て行った。会議室にはリーダーの男しか残っていなかった。会議室のドアを閉め、机の真ん中のモニターを見る。モニターに映像が流れていた。男がククッと笑い声を上げた。

「全て計算どおりだ。ロニキスが裏切ろうとすることも、マックという子供を捜すということも。全てあの男が言ったとおりだったな。」

男がモニターに手をかざす。

「もうすぐだ。もうすぐ人類の歴史は終わる。私が愛する地球を救えるのだ。」

男がモニターを消し、ファイルを持って部屋を出た。

しばらくして、会議室の天井に位置するダクトの中から別の男が現れた。会議の一部始終からその後の展開まで全て見ていたようだ。男はモニターを映し出し、しばらく見て、部屋から立ち去っていった。

急展開にしたんだけど、ベタだったかな?w

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