第二十話
久しぶりの投稿だぜーw
ネタが・・・ネタがあああ・・・
「ん?」
最初に後ろを向いたのはデモだった。急に立ち止まったデモにマックが言った。
「どうした?」
「いや、なんでもなかった。」
デモが再び歩き出すと、今度はマックが上を向いた。
「どうしたんだ?」
デモがマックの尻を蹴りながら聞いてきた。マックは尻をはたき、辺りを見回した。
「あんたら何してるの?」
さっきから辺りをキョロキョロしている2人に、アンリは言った。
「なんでもない。気にするな!!」
デモは明るい声でそういうと、先頭に立って歩き出した。そのまま歩いていくと、十字路にぶつかった。デモが十字路の入り口まで走り、後ろを向いた。
「早くしろよー。」
大声で叫ぶデモに、後ろの3人は文句を言っていた。
「あんたが早く起きなさいよ。こんなときだけ元気になって。」
「しかたないさ、精神年齢が低い。」
「子どもですわね。」
「なんであんなのと友達なのよ。」
「まぁ、成り行きだ。」
デモは座り込み、近くに転がってる石をいじりながら、3人の到着を待っていた。
あと10m程の位置で、ふいに3人が立ち止まった。と同時に、3人は回れ右をして駆け出した。
「お、おい!!」
デモが呼び止めようとした時、マックがデモの後ろを指差した。訝しげな顔をしながら後ろを向いたデモの目に、黒い触角と頭が見えた。次の瞬間、デモは3人を抜き、走っていた。
「ちょっと!!なんであんたそんなに早いのよ!!待ちなさい!!」
アンリが走りながら言う。デモはスピードを落とす気配を見せずに言い返した。
「おまえらも先に逃げ出しただろ!!それに、あいつだけは無理!!」
どんどんデモとの間が離れていく。アンリは全速力で走りながら、マックに聞いた。
「なんであいつあんなに必死なのよ!?」
「あいつはあれが嫌いなんだ。」
マックは親指で後ろを指した。アンリの視線が後ろにいく。3人の後ろには、黒く光る虫が追ってきていた。
「あれはなんなの?数増えてない?」
「ま、ただのゴキブリだ。」
マックが落ち着いて言葉を言った途端、アンリはデモを追い越した。
「おまえ!!速すぎだろ!!」
「あたし、初めてゴキブリ見たわ!!あんなキモいやつらに食べられるのなんてゴメンよ!!」
デモとアンリが全速力でビル街を走りぬける。少し遅れてマックとエーデルがぬけた。マックとエーセルが出発した公園の所まで戻ると、デモとアンリは公園の向こう側の柵に隠れていた。
「なにしてんだお前ら。」
マックがあきれたように言うと、デモがマックに聞いた。
「あいつらどっかいった?」
「いや、ますます増えて追いかけてきてるぞ。」
マックの指差す方向に黒い姿が見えた。と同時に、デモとアンリは壁を蹴り、走りだした。ほとんど変わらない速さだった。
「こら!!あんた戦いなさいよ!!」
「いやだ!!あんなのに触れるんだったら死んだほうがマシだ!!」
「じゃあ死んでもいいから戦いなさい!!」
「ふざけんな!!おまえが戦えよ!!」
「あたしは女だから戦わなくていいの。あんた男でしょ!!なんのための筋肉よ!!」
「そんな屁理屈通ると思うな!!あれだけはマジで勘弁してくれ。」
デモとアンリの後を、マックとエーデルが追う。その後ろを大量のゴキブリが追ってきていた。
目の前に十字路が見えた。デモとアンリは競うように右に曲がる。マックとエーデルは左に曲がった。
「お、おい?どこいくんだ?」
「二手に分かれたほうがいいだろ。街を抜けたところで落ち合おう。」
そういうとマックはエーデルを連れて路地に入っていった。
「だそうだ。どうする?」
「どうするもなにも、あいつらから逃げなきゃ意味ないでしょ!!」
「そりゃごもっともだ。」
そう言いながら、デモとアンリも路地に入っていった。
マックとエーデルは階段を上っていた。一気に屋上まで上ると、二人は腰を下ろした。
「とりあえず、一休みだ。」
そういいながらマックはエーデルに飲み物を渡した。礼を言いながらエーデルは飲み物を飲むと、マックに聞いた。
「どちらに行きましょうか?」
「公園があそこにあるから、あっちだな。」
マックは公園と反対方向を指差した。
「それにしても、あの2人は大丈夫なんでしょうか?」
「心配いらないだろ。あいつら、俺らより速かったんだから。」
「マック様は荷物をもっているから…。」
マックはぐいっと飲み物を飲み干すと、立ち上がった。
「いらん心配はするな。あいつらはあいつらで、なんとかするさ。」
そう言いながら、マックはエーデルに手を差し伸べる。その手を握って、エーデルは立ち上がった。
「よし、行くか。」
マックとエーデルは上ってきた階段を下りていった。
「デモ、ここどこ?」
「俺に聞くな。」
デモとアンリは狭い路地で佇んでいた。
「俺らこっちから来たんだよな?公園の方向と逆のほうにいけばいいから…。」
「その公園はどっちにあったのよ?」
「えっと・・・、何度も曲がったりしたからなぁ・・・。こっち?」
デモが自信なさげに指差す。アンリがため息をつきながらいった。
「あんた、方向音痴なの?」
「悪かったな、地理は苦手なんだよ。」
「地理は関係なくない?」
「知るか。おまえはどっちだと思うんだ?」
「えーっと…。」
アンリは少し考えながら、デモと同じ方向を指差した。
「あたしもこっちだと思うわ!!」
デモは肩をすくめた。
「素直にわからないって言えばどうだ?」
「なによ、文句あんの?」
アンリが鋭くデモを睨む。デモはとっさに目を背けた。
「いや、なんでもない。さあ!!こっちから行こうぜ!!」
2人の方向音痴は路地裏へと入っていった。
次はいつ投稿できるのだろうか・・・
がんばるよ!!