第一話
たいして面白くないかもしれませんが、どうぞごゆっくり読んでくださいね♪
「おい、デモ起きろ。」
デモと呼ばれた男は寝返りをうっただけで起きようとしない。銀色の髪が朝日を受けていた。
「ん〜〜、後20ぷ・・・」
言い終わる前にデモは寝てしまった。
「こいつ・・・一発殴らんと起きないらしいな・・・」
そういって一発、頬を殴った。
「ってーーな!!今何時だと思ってんだ!!」
「それはこっちのセリフだ馬鹿!!虫の餌になりてぇのか!?」
「俺の安眠を妨害するやつは誰であろうと許さん!!」
「あ?せっかく起こしに来てやったのになんだその言い草は!!」
口喧嘩から殴り合いの喧嘩が始まる。しばらく殴り合い、二人とも地面に突っ伏した。
「いってぇ・・・。こりゃ出血してんよ・・・。はぁ・・・」
「マックが殴るからいけないんだろ・・・。」
「最初に殴ってきたのはどっちだ・・・。」
マックと呼ばれた男が自分の頬を摩る。茶色い髪が目を覆うらしく片方の手で前髪を上げていた。
二人の男がいるのは、かつて高速道路があった場所だ。左右の見通しがよく、運良く料金所は無傷で残っていた。
「しっかし、もう3ヶ月なんだな・・・。他のみんな生きてるかな・・・。」
「他のやつより自分の心配だろ。授業サボって剣道場で寝てたから、今生きてるんじゃないか。」
「そうだよな・・・。剣道場が校舎から離れていて良かったぜ。」
「ま、だれか生きているだろ。生き残ってるやつは俺らだけなわけないんだからな。」
マックは無理に明るく話していた。
「なんにせよ、いつまでもこんなとこにいたら、また虫どもが来るかもしれない。さっさと支度して行くぞ。」
「支度っていっても特にやることないんだけどな。」
へへっ、っと言いながら、デモは自分の木刀を持った。
「さってと、どこいく?」
「どこって言ってもなぁ・・・。こう建物が壊れてちゃ、どこがどこだかわからん。」
「こうゆうおきは左の法則だな!!こっちに行こうぜ!!」
デモは日が昇っている方向を指さした。
「そうだな。今日はお前にまかせるよ。」
「へへ。俺について来い!!」
「ったく・・・。すぐに調子に乗るんだから・・・。」
二人はそれぞれ木刀を提げ、軽快な足取りで高速道路を歩いていった。