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あおい夢~キラメキDaughters~  作者: 千賢光太郎
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次のページはキラメキDaughters

昨日出した問題の答え。

奴の名はA(エイ) エイという魚がいますね。尾っぽにトゲを持つアカエイを意識して書きました。


こんにちは、お読みいただきありがとうございます。

「答えたけれど、何も起きていない」


月が輝けば宴会が始まり、上の世界では星空が、下の世界では人間が明かりがともって騒ぐ様は百鬼夜行、静かな部屋に進の声が響き渡りぬ。


「姉ちゃん、ごはん、お、ロロナにナツリも」


ガガガ、英子より右にテレビあり、リモコンを押さねどアニメが入り、口を開けすぐ閉じぬ。画面の向こうに映る3人の美女、お声を高く上げなさる。うち1人は小野田英子の友、須田愛良にそっくり。


「暗き心に明るい光を、キラアスナ」

「枯れた心に元気な花を咲かせよう、キラナデシコ」

「乾いた心に愛と潤いをもたらす、キラココア」

「我ら、キラメキDaughters」


3美女と対峙するは、両手が鞭、脚はなくニコニコ微笑む紫雪だるま。


「姉ちゃん、これは」

「この時間にやっているアニメじゃないの」


ロロナツリはテレビに向かい、食い入るように見つめ、しっぽふりふり、声は愛くるしく吠えぬ。


「ひょひょひょおおほお~、お前たち、ここから逃がさないよ」


雪だるまが空に息を吹きかければ、


「姉ちゃん、ドアが凍っている」


振り向けば氷の壁に覆われし部屋と廊下のはざま、触れてわかる冷たい嫉妬、雪だるまに体を縛られなさり、御胸(おむね)の谷間から口内、わきの下、桃色乳首、両脚の谷間にそびえたつ小さき御山、刺激を与えられ、なまめかしき声を上げなされば、進は怪しき息ぞ漏らしたる。ナツリはテレビより離れ、本を口に加えて持ってきた。


「これは何を意味しているの」

「うう、寒い。姉ちゃん、どうしたの」

「進、ちょっと聞いて。


英子は雪だるまに尋ねた。あなたはどうして真夏なのに雪だるまとして表れたのか。

雪だるまは言う。お前が俺を呼んだのだろう。お前は言ったではないか。私の心を凍らせてくれ。これ以上、辛い現実を見たくないのだ。

英子は首を横に振る。私はそんなつもりで言っていない。

雪だるまは言う。今更何を言っても遅い。が、一つだけチャンスを与えよう。


これは何を意味するの」


壁は青くテレビは白く、空は灰に染まりて、聞こえる低きリコーダーの音、進がゆっくり歩いて景色を見れば、首より上からせいきなき人々がぞろぞろとやってくる。歯と足は震度3が続き、思考は妖怪大乱闘が起きぬ。


「ね、姉ちゃん、雪だるまがこっちを見た」


ギロリ、雪だるまは赤鬼のお面をかぶり、画面に近づけば、にゅるりっ。こちらの世界に飛び出しぬ。


「貞子」

「英子よ、お前は言ったではないか。蒸し暑い部屋だ、子供が言うことを全く聞かない。自分がだらしないからいけないのだ。母親としての威厳がないからダメなのだ。ああ死にたい、暑い、イライラする。凍ってしまいたいと」


鞭ですぐそばのテーブルを叩きぬ。


「嘘つき者。一人と二匹の傍聴者がいる。お前が今から我の問に答えたら、許してやろう。一つでも嘘をついたら、貴様を凍らせよう」

<語句説明>


キラメキDaughters……キラメキの力を持った3人の女子。うち一人は男子。

詳細はこちらにて

キラメキDaughters:http://ncode.syosetu.com/n3783dh/


お~なる:尊敬語の一つ、「お~する」が謙譲語。うまく使えば主格や目的格を省略できる。この場合、語り手がキラメキDaughters――アスナ・ナデシコ・ココア――に敬意を示している。古文は敬語を使って主格や目的格を省略するから難しい。


雪だるま……雪だるまを作るには、べたべたした雪でないと無理。サラサラな雪は固まらない。日テレ「鉄腕DASH」で、冬になれば大きな雪だるまを転がす企画がある。


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