1話
「つまらないなぁ〜」
これが僕、市川翔平の口癖だ。
変わらない毎日を過ごしてく中でだんだんとこの言葉がよく出てくるようになった。
学校では成績は可もなく不可もなくって感じ、友達はいても親友と呼べる存在がいるとは思わない。部活も入ってないからだ。
クラスでは劇に出てくる主人公の脇役的ポジションにいると思ってる。その関係でクラスの中心的な人達とはそこそこの関係でいけてると思う。
朝起きてご飯を食べ、学校に行き、家に帰って、風呂とご飯を済ませて寝る。
こんな当たり前の毎日を過ごしている僕だが、1つ趣味があるとしたらそれは本を読むことだ。その中でもラノベが1番好きだ。人前では読むことは無いので世間一般的には隠れオタクという存在かもしれない。
それと何故か相手にどんなことをされても心が折れずにいる自分に驚きだ。
何を勘違いされたか知らないが、クラスの人気者である夏目葵さんによく声をかけられることが多く、それを良く思わない連中からイジメをされることが度々あった。
ここ最近はやられてないが、1回も屈服したことがないから自分の精神力は元々凄いんだとおもう。
こんな退屈な人生を変えたいと思っても変える力なんてある訳がない。
そんな感じで過ごしてきた毎日だったがある日を境に全てが変わることはまだ誰も知らない。
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