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現場を押さえました。


夜になって、アクセサリー屋の倉庫に向かう。

間もなくして、黒い影が近づいてきた。


「そうはいかないよ」

私と最も相性が良く、無詠唱でも最短で呼び出すことの出来る火の精霊に炎の壁を張ってもらう。


「ギッ」

モンスターの正体は、グレムリンだった。

外来種が入ってきていることは、まあ置いておくとしよう。

ここは前世の私が生まれ育った日本のような島国でもないし、大陸の一つの国なんだから。


彼らは元々人間に利益をもたらす善良なモンスター。

そして、その素質さえあれば人間に使役される可能性がある程の知能を持つモンスターでもある。


「…やっかいだな」

近づいてくるモンスターたち。

それは、操っている者がいるという確信を得るには十分すぎるものだった。


さっきのグレムリンの他にももう一匹のグレムリン、ぶにぶにとしたスライムが三匹と骸骨兵士のスケルトンが三匹。

その数は合計して八匹。


種類の違うモンスターが群れになり、人間の宝物を盗み出すなんて、ありえない。


石を食べるモンスターはその場で食べてしまうし、光物を集めるモンスターだとしても盗品が宝石だけじゃなく、例えば骨董品の皿、なんてこともあったから、目的は別なところにあるとは踏んでいた。


…闇の精霊の契約者がいることは間違いないか。



「ひぃ?!店の倉庫が?!」

アクセサリー屋の店主が悲鳴を上げる。

その悲鳴に反応して、モンスターたちは標的を私から店主に変えた。


「うわあぁあ?!!」


「やっかい、と感じたことがそれすなわち無理だ、と諦めたわけじゃないんだけどね」

モンスターたちは綺麗に真っ二つに割れて、次の瞬間には霧散した。


「さぁ、散っていった奴らと同じく狩られたい奴は前に出てきな。お望み通り狩ってやるから」

がしゃ、と片手に構えた巨大な刃の片鎌槍が音を立てる。


…。

ああそうだよ言ってしまえば大鎌だよ。

厨二病武器で悪かったな!!


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