表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/46

犯人確保作戦 中編


…。


……。


………。


あれから、どれだけ戦っただろう。


モンスターは大方殲滅出来て、残るは犯人と、その周りを固めるモンスター…なんだけど。


確かに味方キャラには使える人がいなかったけど…私が詠唱を阻止する術をかけ続けても、全然効いてない。


もしかして、術じゃなくて物理攻撃の効果に付与されてるだけ?

ああもう、ちゃんと聞いておけばよかった。


体力の大半を削った頃、最悪の事態が起こり始めた。

ついにその全体即死攻撃が放たれてしまった。


ゲームでは運がよければ外れるんだろうけど、ここは現実。

全員に当たってしまった。


愛海と、元々ボスキャラでもある私たちには即死攻撃への耐性があるから、余計に辛い。


「どうすんのよ、コレ…」

「1、2、3…嘘でしょ、9対7って…うーん、勝てるような、勝てないような…」

「勝ち目は割と薄いッスよね…御前試合で勝ったとはいえ、今度は躊躇いのない月光班相手ッスよ」

「闇の精霊に操られているだけですし…こちらとしてはやりにくいです、けど…」

「…私たちで何とか食い止めるから、燎と愛海は犯人倒して」

歩も、陽も、薊も、環も、棗も、好きな人と戦わなきゃいけないっていうのに、強いよなぁ。

…任された私がヘコんでなんていたら、かっこ悪いじゃないか。


「分かった。任せたよ!愛海、やろう!」

「うん!」


私が攻撃している間に愛海が術を、愛海が攻撃している間に私が術を詠唱して当てていく。


「これは…少し困りましたねぇ…」

口調が困ってない。


「何をたくらんで…っうぁあぁあ?!!」

身体中に、電撃が走る。


「う、うぅ…」

「これって…」

浅葱さんの雷の術?

本人が術自体をあまり使わないせいで、忘れてた…。


「身体が…動かない…っ」


RPG好きにも受けたのは、RPGみたいに体力と精神力、それから状態異常まできっちり完備されていたから。


そして、雷の術にはそれ相応に、状態異常が消えるまで動けなくなる麻痺の状態。


他の5人も治癒の術をこっちに使ってくれる余裕なんてない。


…ちょっと無茶しても、叱ってくれる玲夜さんにも、心配する紅牙にも、今は意識はない。


なら、思い切りやれる。


「…我が精神の鎖よ、枷となりて彼の者を傀儡とせよ。―操人業」

古代魔術の中でも珍しく、精霊…しかも闇の精霊に力を借りるもの。

術をかけた対象を、意識があるまま操ることの出来る。

今では使える人がいない、だけどもし広く知れ渡っていれば禁忌とされるであろう術。

この術は術を使うことによる身体への負担が比較的少ない。

だったら、どうして玲夜さんや紅牙のことを気にしたのか。


…負担がかからない、と言ったのは、術のみなら、という話だから。


「闇の精霊術はこの私には…?!」


「誰がお前にかけると言った?」


―今回傀儡となるのは、私自身だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ