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犯人確保作戦 前編

久しぶりの投稿です。


時間かけた割に薄い。以上。


犯人はモンスターの多く生息する山奥に潜伏していた。

これは確かに、原作ルートのノーマルや逆ハーの時と同じだ。


だけど、今のバッドエンドルート状態での強さは桁違いであるという。


…全力で取り掛からなきゃ、誰かが欠けてしまうこともありうる。

ここはゲームを基にしているけど、ゲームシステムを基にしているわけではないんだから。


「…反応がありました。あの小屋です」

玲夜さんが小さな小屋を見据えて小声でみんなに言った。


「闇の精霊使いなら、慎重に行く必要があるね…」

満さんが、呟きながら結界を張り巡らせる。


出られないようになるループ系の結界のようなので、逃がさないための処置。

同時に、私たち自身も出られないから、応援を呼ぶことは出来ない。


背水の陣というやつだ。


「そうは言うが…だいぶ歓迎されてるみたいだぜ?」

嵐が言うと、一斉に飛び出してくるモンスター。


「慎重も何も、向こうに気づかれてたってことじゃないの!」

「そうみたいっすね!」


歩と薊が前に立って応戦する。


「こいつら…操られてるよ!」

「何?!」


「そんな…この一帯にいるモンスターが支配下に置かれているということなの…?」

咲が呆然とした声を上げる。


「ようこそ。精霊騎士団のみなさま」

ねっとりとした、いかにもな低音ボイス。


「?!」


…ラスボス登場…。

モンスターに囲まれて、さらにボスとの戦闘…。

倒された人も順番に敵になっていく…。


そりゃトラウマにもなるよね。


でも、今の私はゲームキャラの燎じゃなく、転生してきたプレイヤーの記憶も持つ、本当に軽くチートな燎。


だからこそ、バッドエンドに向かいそうな未来を、ハッピーエンドとまでは行かなくても、ノーマルエンドくらいには向かわせてやれる。


だったら、力を悪用することしか考えていない闇の精霊使いになんて、負けてたまるか。


気持ちを切り替えて、片鎌槍を構えなおす。


「闇の精霊を操る、精霊騎士団の特殊班、十六夜、ですか…」

「だったら、何」

「いい人形が出来上がりそうですねぇ」


「人間を操ることは、ほとんど出来ないはずじゃねぇのか」

「…出来るよ。ただ、生きた人間を操る時にすごく力を使うだけ」

嵐が首を傾げて言った言葉を、棗が返す。


確かに、かなり力は使うけど、不可能なことじゃない。

ゲーム通り、殺す、もしくは意識のない人間を操るとすれば、

それはモンスターを操ることよりも簡単だ。


だからこそ、やられるわけにはいかない。

気を引き締めてかからなくちゃ。




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