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鍛錬風景


夕方、寮に戻ると、薊と玲夜さんが鍛錬をしていた。珍しい。


「やぁあ!!」

「っ!今のはいい攻撃でしたよ」

「とか言って笑ってるじゃないっすか~!!」


薊の使っている十文字の槍と玲夜さんが使う幅の広い大薙刀は同じポールウェポンだからよく一緒に鍛錬をしているところを見かける。


…まぁ、私もポールウェポンの分類なんだけどね。

形状は大鎌でも名称的には片鎌槍だし。

ちゃんと穂先もあるし。


あとポールウェポンを扱うのは、涙と陽。


涙は人を簡単に傷つけることのできる刃のついた武器は好まず、鉄で出来た杖と棒のちょうど中間のような武器を使っている。

飾りも何もないので、地味と言えば地味だけど、シンプルすぎて対策が取りにくいのも確かだ。


陽はというと、鉄で出来てるところは涙と同じだけど、儀礼用の杖と言った方がしっくりくる武器。

精霊術中心で戦うから、無駄な力はいらないとのことで。


精霊術より剣術主義の嵐と組めばベストコンビなわけだよ…うん。


武器の話は置いといて。


たぶん御前試合に向けて鍛錬をしようってことになったんだろうな。

面倒くさいっす~、とか文句を言ってても集中し出すと薊はいつまででもやり続ける。

…今は玲夜さんとだから大丈夫だと思うけど、自主練とか言って寝る間も惜しんでやる可能性だってある。


そうなったら、私は職権乱用と言われようが止める。

というか玲夜さんがキレる姿を見たくないというのもあるし。


玲夜さんは薊のことをかなり大事に思っているから、キレ具合は半端じゃないだろうし。


…あの人、十代の時は荒れてたからなぁ…。


「珍しいな、玲夜が鍛錬をしているなんて」

「浅葱さん」

「しかも薊となんて。あの子一番鍛錬嫌いなのに」

「歩も…」


あ、そうか。二人も鍛錬か。

…私だってやる気がないわけじゃないけどさ。

相手がいないからいつも一般の騎士さんたちに手合わせしてもらってる


同じ班長の愛海は、剣だから私の戦い方だとどうしてもリーチがね。

しかも私いつもは気をつけてるけど足癖めちゃくちゃ悪いし。


槍の部分突き刺して蹴りとばすとかよくやるし。


…ダメだ、余計女性相手には出来ない戦法だ。

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