真実の朱証(しんじつのあかし)
超短編小説です。(後でまとめます)
貴方に伝えたくて校舎の裏で待っていた。
そんなあなたは私の親友と仲良く手を繋いで・・・・・・・
私の目の前を通って帰って行く・・・・。
最低な男だ。
約束も守れない人間は嫌いだ。
とか言ったのに今言ったのに・・・・・・・・・・。
なんで嫌いになれないんだろう・・・・・・・・?
それどころかどんどん好きになっている私が憎い・・・・・・。
そんな私は私を刺した・・・・・・・・・・・・。
グサグサと他人から見るといたたまれなくなる位に刺した…。
こうして忘れられるなら嫌いになれるなら私は何回でも自傷する。
私は跡形も無くなった・・・・・・・・・・・・・。
小さな小さな肉片になっても私は彼を忘れられなかった………。
そんな小さな小さな肉片の私に彼が近寄ってきて凄く大声で泣いた。
「何故こんなことになったんだ!」
その言葉はただの偽りの偽善者たちがよくいう言葉…私の耳にはもう届かない……。
でもそんな私でも彼の次に言った言葉は聞き逃さなかった……。
「俺の好きな人が……なんで死んでんだよ!!!」
耳を疑った・・・・・・・・・・・・。
勘違いだったんだ…私の浅はかな早とちりだったんだ・・・・。
でも、私はもう元には戻らない・・・・・・・・・・・・・。
彼女は彼女なりの涙を見せた・・・・・・・・・・・・。
その場には大量の赤い血が広がっていた・・・・・・・・・。
彼女なりの涙、それは肉片にある血液をすべて使い果たし流す流血だったのでしょう・・・・・・・・・・・・。
その肉片全ての血を使い彼に彼女は「好き…」と思いを伝えた・・・・・・・・・。
思いが伝わったかはそれは2人だけの内緒のお話・・・・・・。