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私の異世界物語  作者: 宮古奈都
小話
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39/50

影に隠れて

 「シャーリーって言うお嬢ちゃんとエリカはなぜか話が出来るらしい」


 火の精霊であるレッドは親しげにユージンに話しました。


 「なぜなんだい?」


 「それはエリカがこの世界じゃない地球から来たからだろう。ここでの法則が通用しない」


 「そうか、大方は魔法の力が作用しているんだろう。それより、シャーリーさんは一体何者だ」


 「人魚さ、それもあんちゃんを助けたな」


 「ほう、それは……」


 「お嬢ちゃんの方はあんちゃんに惚れて、人間になったようだ。振られると泡になるリスク付きでナァ」


 「それには、魔女か魔法使いが関与しているようだな」


 「そうだな、お嬢ちゃんとあんちゃんがうまくいっても何か裏があるだろう」


 「ところでエリカは、どうするつもりでいるか分かるかレッド」


 「二人の恋の応援をするって、張り切っていた」


 「そうか、二人が上手く付き合ってもらった方がそのほうが好都合だ」


 ユージンとレッドは同じことを考えていました。


 エリカに近づく虫の数が減って良いと。


 

 「それよりも、ビック・マムのことはエリカに教えないことだ」


 「当たり前だ。あのオカマにエリカの大切な髪を与えてやるものか」


 ユージンとレッドは同じことを考えていました。


 あの子なら髪を丸めてビック・マムに髪を捧げてシャーリーを助けようとすることを。


 エリカならそうする。


 あの子のぴかぴかと輝く頭頂部。


 想像して目頭が熱くなる。




 「しかし、オカマってレッド、一応お前の母じゃない…父親だろう……」


 「ああ、そうだが千三百五十九番目の子供だ。いちいち覚えてないだろう」


 「まあ一応、オヤジに挨拶だけはしてくるよ。会うのは二十年ぶり位かな」


 「そうか、よろしくと伝えておいてくれ。レッド」


 「ああ、伝えておくぜ、ユージン」






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