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ケンジ、デートに行く 後編

SC 「くそう。ことごとく邪魔しやがって。まるで俺のいる場所がわかってるみたいだ」


裕也 「そういうことさ!!」


マリア「裕也様のレーダーを甘くみないでくださいね」


SC 「不協和音!!」


裕也 「ぐぁ・・こ、これは・・黒板にチョークを縦に当てるときに鳴る音!!」


マリア「く・・苦しい・・・」


SC 「アーンド!!!粉煙幕!!」


マリア「チョーク粉!?」


裕也 「・・・!?くそ、見失った!!」


陣部長「急いで探すんだ!!」


裕也 「・・・いつからいたんですか・・・・」



SC 「見つけたぞ・・・あ、あれは・・・観覧車!!」


ケンジ「さぁ・・お先にどうぞー」


エリ 「はぁーい」


SC 「く、このミッション。必ず成功させなければ・・・」


エリ 「見てー。すっごいきれいな夕日ー!」


ケンジ「そだなー。そういや、会ったときもこんな夕日だったっけなぁ・・」


エリ 「うん♪だから夕日は大好きなの」


ケンジ「俺よりも?」


エリ 「ばーか・・・」


SC 「いい雰囲気ゲージが上がっている!危険だ!!今度ははずさんぞ・・・くらえ!!」


エリ 「ねぇ・・そっち行っていい??」


ケンジ「ん?・・あ、あぁ」


SC 「いかん!!このままではエリ殿に当たってしまう!!!」


ケンジ「!!!」


エリ 「きゃぁ!!」


裕也 「ケンジくん!!!」


マリア「エリさん!!」


エリ 「・・・・ケ、ケンタン・・?」


ケンジ「あんにゃろう・・エリ狙いやがったな・・・」


エリ 「ケンタン・・手・・・血出てるよぅ」


ケンジ「ん?あぁ、気にするな・・・」


エリ 「気にするなって・・心配だよ?彼女だもん。バイトだって知りたいし、もっとケンタンの事知りたいもん。大事な人が怪我したら心配するじゃん!」


ケンジ「・・・・エリ・・」


エリ 「言ったよね?私と一緒に歩いてくれるって。俺はエリと共に歩くんだって。ケンタン死んだら私も死ぬよ!!だって好きだもん!!」


ケンジ「・・・バカだな・・死にはしないよ・・エリ残して・・」


エリ 「でもぉ・・血出てるよ・・?」


ケンジ「エリ守ったんだから・・痛くない」


エリ 「うそだー」


ケンジ「ばれたか・・すげぇいてぇ。」


エリ 「病院いこ?早く!!」


ケンジ「ごめんな、ちょっとやることできちゃった」


エリ 「・・・・どこいくの?」


ケンジ「・・・・アルバイト」


エリ 「え?」


ケンジ「黙っててごめんな・・・俺、今世界守ってるんだよ。正義の味方ってやつ?すぐもどってくる・・・」


エリ 「あ、ちょっと!!ケンタン!!ここ一番上だよ!?」


SC 「・・・ふぅ・・・なんとかエリ殿には当たらなかったようだな。次は外さない・・・ん!?あいつはどこいった!?」


ケンジ「何を外さないって?」


SC 「ぐぁ!!」


裕也 「ケンジ君!?・・・スーツなしで武器一撃・・・」


マリア「すご・・・」


ケンジ「先輩、武器貸してください、なんでもいいです」


裕也 「は、はい・・・えとこれでいいですか?」


マリア「あ、それは一番弱くて安い。チタンナイフ・・・」


ケンジ「十分です」


SC 「は。はは・・・ナイフだと!?たかが武器一個壊されたとこで俺は負けたわけではない!!銃ならここにまだ・・!!」


裕也 「早・・・!!」


ケンジ「人待たせてるので・・・貴様には名前もやらん!!」


SC 「え、あ、うわああああああああああ!!」


マリア「・・・・・(震」


裕也 「・・・・・(恐」


ケンジ「失礼します」


陣部長「ケンジ君。休日出勤ご苦労・・・あとでタイムカード押しておくよ」


ケンジ「・・・はい。まぁ、なんで居るかは後で聞きます」


陣部長「はい・・・」



エリ 「もーー!!バカバカ!!ケンタンのバカ!!」


ケンジ「ごめんって・・・いてて・・」


エリ 「あ、ごめんね・・でも、なんで言ってくれなかったの?バイトのこと」


ケンジ「だって、ばかばかしいだろ。ヒーロー!!なんてさぁ・・」


エリ 「そんなことないもん・・」


ケンジ「そうか?」


エリ 「ケンタンは私に会った時からヒーローだったもん・・・私の・・」


ケンジ「そっか・・じゃ、も少し続けるかなー」


エリ 「私より世界守るんだもんね?」


ケンジ「真っ先にかけつけるよぉ」


エリ 「本当に?」


ケンジ「来なかったら死んでると思え」


エリ 「ええええええええ!」


ケンジ「はっはっは・・」


エリ 「ケンタンのいじわるー!!」



陣部長「・・・息苦しい・・というか他の二人もいないんだが・・・」



一方その頃


マリア「ま、まさか本当に裕也様と観覧車に乗れるなんて・・・」


裕也 「・・・」


マリア「・・・楽しくないんですか?」


裕也 「い、いや・・・今日のケンジ君の強さ・・・あれが愛の力かなと・・ね」


マリア「だから言ったじゃないですか?愛の力は偉大だって」


裕也 「なるほど・・・まだまだ勉強不足だな」


マリア「・・・やっぱり、私は見てないんですね」


裕也 「・・・・・・」


マリア「強引なのはやっぱり嫌われちゃうのかな・・」


裕也 「・・・いや、なんというか・・・別に嫌いなんじゃなくてね」


マリア「・・・?」


裕也 「そ、その・・・なにぶんこういうのには慣れてないからさ・・・気持ちの整理っていうか、なんていうかさ・・・」


マリア「はい・・」


裕也 「もう少し・・・待ってもらえるかな・・?きっと答えが出ると思うんだ」


マリア「はい!わかりました。私はずっと待ちますからね!結構得意なんですよ!待つの!」


裕也 「うへぇ・・・」


マリア「・・・月がきれいですねぇ・・」


裕也 「本当だ・・・・ねぇマリアく・・・」


マリア「・・・?どうかしたんですか?」


裕也 「あ、いや・・・なんでもない」


マリア「そうですか・・」


裕也 「帰ろうか・・もう遅いし・・」


マリア「はい♪」


裕也 「(なんだろ、マリアくんに見とれてしまった自分がいた気がする・・やっぱり僕は・・)」





シュク「チョークスがやられたようじゃのぅ・・・やれやれ」


悪店長「じゃ、じゃぁデートはどうなったんだ!!?」


シュク「申し訳ありません」


悪店長「このまま今日帰ってこなかったらどうしよ・・」


エリ 「ただいまー♪」


悪店長「!!!・・・おかえり!エリ!!怪我はないかい?」


エリ 「うん♪」


悪店長「な、なんだやけに機嫌がいいじゃないか?」


エリ 「あったりまえじゃない!彼と愛の再確認ってとこかなぁ♪」


悪店長「!!ど、どこだ!どこまでいったんだ!!」


エリ 「?何が?」


悪店長「・・・・いや、なんでもない。お父さんはエリが心配なだけだよ」


エリ 「大丈夫。私にはヒーローがついてるもん」


悪店長「なんだそれは?お父さんよりもすごいのか?」


エリ 「あったりまえじゃない、とびっきりのがね♪」




鉛筆 「どいつもこいつもだらしない・・・次は私の番だな」



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