ケンジ、デートに行く 前編
エリ 「でねー。なんかお父さんたらいつも地下にこもってなんかやっててー。本当困ってるの」
ケンジ「へぇ・・・。大変だねぇ。そういや俺のバイト先もさ・・・」
1時間経過
ケンジ「・・つうわけで。ブンボグ帝国か何か知らないけど、毎回毎回本当困ってるんだよなぁ・・」
エリ 「ふぅん。じゃぁ止めればいいんじゃないの?そんなバイト」
ケンジ「時給いいからなぁ・・・。エリの誕生日も近いしさ・・・」
エリ 「・・・もぅ」
ケンジ「それに・・・」
エリ 「それに?」
ケンジ「あ、いや、なんでもない。・・・さってと、じゃあエンジョイプレイパークいこっか?」
(エンジョイプレイパークとは国内最大のアミューズメント施設である、通称EPP)
エリ 「うん♪・・あ、結局ケンタンてバイト何してるの?」
ケンジ「え!?うーん、サービス業・・・かなぁ」
エリ 「そっか。がんばってね・・」
ケンジ「・・・・(教えにくいよなぁ・・・)」
エリ 「どうしたの?早くいこうよ?」
ケンジ「あぁ・・・よぉし!遊ぶぞぉ!!」
エリ 「あ、ちょっとケンターン!早い~待ってよー」
一方・・・
陣部長「・・・よし追うぞ」
マリア「あのぉ・・まずくないですか?」
裕也 「知的好奇心だよ、だって気になるじゃないか!」
マリア「ま、まぁ、気持ちはわかりますけど・・・でも、うらやましいですねぇ・・」
陣部長「思った以上にラヴラヴだったな・・・」
裕也 「そうですね・・・これでは愛に溺れて世界を守れなくなる!!」
マリア「そうですかねぇ?裕也様も好きになればわかるんじゃないですか?例えば・・・私・・とか」
陣部長「おぉ・・・真っ赤だ」
裕也 「いや、その・・・まだ知り合ったばかりだし・・こういうのはゆっくり・・・」
陣部長「おぉ・・・こっちもだ」
裕也 「そんなことよりいっちゃいますよ!2人が!」
陣部長「本当だ!」
マリア「そっとしておきましょうよ、2人はこれからEPPに遊び・・・」
=マリア脳内=
裕也 「ケンジ君を追いかけていたけど君と遊んでるほうが楽しいな」
マリア「まぁ・・裕也様ったら・・・」
裕也 「じゃあ観覧車のろうか」
マリア「はい・・・」
裕也 「見て、夕日がきれいだよ」
マリア「本当・・・とってもキレイ・・・」
裕也 「でも、君のほうがキレイだけどね・・・マリア」
マリア「!?・・・・裕也様」
=終了=
マリア「早く追いましょう!」
裕也 「えぇ!?」
陣部長「いきなりだな君は・・・」
さらに一方・・・
???「本当に追うんですか?」
シュク「店長の命令は絶対じゃ、決して見失うな少しでも怪しい行動をとったらすぐ中止させろ、よいな?」
???「了解しました」
シュク「まかせたぞ・・スナイパーチョークス(以下SC)」
そして舞台はEPPへ・・・
エリ 「ケンタン♪早く早くーー!!」
ケンジ「はいはい・・・」
エリ 「もー、開園時間とっくに過ぎてるのに、ケンタンいっつものんびりなんだもん・・」
ケンジ「あんまかわらんだろ・・(汗」
エリ 「かわるの!!一番人気のエアーチェアーコースターなんか遅れると2時間待ち確実なんだからね!!」
ケンジ「なるほど・・・時間予約とっとこうか」
エリ 「・・・・」
ケンジ「ごめんごめん・・・というかエリ、絶叫系大丈夫なのか?」
エリ 「ううん」
ケンジ「・・・でも乗りたいのか?」
エリ 「・・・うん」
ケンジ「・・・・・・」
エリ 「・・・・・・かなって・・」
ケンジ「うん?何?」
エリ 「ケンタンとなら大丈夫かなって・・・」
ケンジ「そっか・・じゃ、行くか、走るぞ!」
エリ 「え!?あー!!待ってよー!」
陣部長「・・・むずむずする」
マリア「うらやましい・・・」
裕也 「青春ですねぇ・・・・・・」
SC 「ぬぅ・・・あの男、エリ殿と手を繋いだな・・・」
裕也 「!!!」
陣部長「どうした?うお!髪の毛が立っとる」
裕也 「敵レーダーが反応してますね・・・どこかに敵が潜んでいます」
マリア「そんな事分かるんですか?」
裕也 「うん、鍛えてるからね」
陣部長「いや、無理だろ・・・で、どのへんか分かるか?」
裕也 「いえ・・・位置まではちょっと」
エリ 「きゃぁ!!」
ケンジ「うお!?」
マリア「ケンジさん!?」
裕也 「まさか!?」
陣部長「狙いは・・・ケンジか!?」
ケンジ「大丈夫か?エリ?」
エリ 「うん・・・なんだろ・・急に飛んできて・・・」
ケンジ「・・・チョーク・・?・・・まさかな」
陣部長「敵の位置はだいたい把握した。二人とも、準備してくれ・・」
裕也 「はい!」
マリア「はい!(裕也様とのデート作戦・・・)」
陣部長「とりあえず俺は見張っておく。」
SC 「うまく逃れたか、次は必ず・・!?今度は食堂か・・・」
裕也 「待て!!」
SC 「誰だ?」
裕也 「人の恋路を邪魔するやつに」
マリア「生きる資格はありゃしない!」
裕也 「いいすぎじゃ・・・」
マリア「プラチナンプラー!!」
裕也 「ブ、ブルーフラッシュ!」
二人 「ただいま参上!!」
SC 「ふ、いつものやつらか・・お前らには用はない。今日は重要な任務できてるのだからな!」
裕也 「じゅ、重要任務だと!?」
SC 「俺の名はスナイパーチョークス、狙った敵ははずさないのが信念だ」
裕也 「く、名前が長い。ケンジくんがいてくれたら・・・」
マリア「いないときにかぎってありがたみってわかりますよねぇ・・・」
SC 「略称してるんだから大丈夫だろ!あぁ、もぅ!見失う!!さらばだ!」
裕也 「あ!」
マリア「待ちなさい!!!」
それから夕方まで・・・二人と敵の攻防は続いた・・・