ケンジ、先輩に教わる
ケンジ「２万は高くないですか？」
陣部長「まぁ、愉吉さん２枚だしなぁ」
ケンジ「そうじゃなくて、カタログの事です」
陣部長「あぁ、強いんだから当たり前だろう本格的だろ？」
ケンジ「ま、まぁ否定はしませんけど・・・」
陣部長「カタログの声はあの有名声優『夢野沙希』ちゃんだからな」
ケンジ「・・・そこに金かかってんのか？」
陣部長「ぶっちゃけるとそうだな」
ケンジ「２万も差し引かれるときついんですが・・・」
陣部長「その分、仕事をして稼げばよいだろう？」
ケンジ「だから、そんなに引かれると・・・」
？？？「まぁまぁ、ケンジくん落ち着くんだ・・・。いや、フリータンの方がいいかな？」
ケンジ「ん？誰？」
陣部長「お前は知らなかったな、我が会社が誇る一番のヒーロー『ブルーフラッシュ』こと前田裕也くんだ」
裕也「よろしく」
ケンジ「あ、はい、よろしくお願いします」
裕也「ケンジくん、確かに２万は高い、でもね、それをうまく扱ってこそ、真のヒーローだと思うんだ」
ケンジ「お金問題はどうにもならないと思いますが、、、」
陣部長「そうでもないぞ、ここは成果をあげればあげるほど時給はあがるからね」
ケンジ「そうなの？」
裕也「じゃあ、次の事件、二人でいってみようか？ 部長、いいですね？」
陣部長「ん？あぁ、そうだな、本当の戦い方ってやつを教えてやってくれ」
ケンジ「じゃあ今日の仕事はついていけばいいんですね」
裕也「そうだね、そうゆうことになるかな」
ウィーオン！ウィーオン！
陣部長「おっ！都合よく出動要請だ！」
裕也「話の都合ですね！行くよ、ケンジ君」
ケンジ「・・・」
裕也「ここらへんで謎の怪人が暴れているらしい」
ケンジ「まさか、ブンボグ帝国・・・」
裕也「ほら見て、行数の都合上、あそこに怪しい人影が！」
ケンジ「先輩、それは思っても言ってはいけないような・・・」
裕也「そこでなにをしている！」
？？？「ふっふっふ、俺様はデンタクナイト！ブンボグ帝国の戦士・・・」
裕也「デンタクナイトだと・・。話の流れ的にブンボグ帝国のやつか・・・」
ケンジ「だから言わないほうが・・・ってか、名前また長いから『デンタ』でいいな？」
デンタ「ちょ、ちょっと待て！なにそれ！電気のマスコットみたいな・・・ってもうなってるし・・・」
裕也「ナイス文字削減！！」
ケンジ「・・・言わないほうが」
裕也「いいかいケンジくん、自己紹介は基本だ」
ケンジ「え？・・あ、はい・・・・」
裕也「まずは僕がみせるからね、よおく見てるんだよ」
デンタ「お。おい・・」
裕也「青きこの地球はこの僕が守ってみせる! 蒼き閃光と共に我、参上！ブルゥゥフラァァッシュウ！」
ケンジ「・・・」
デンタ「・・・」
裕也「要は恥ずかしさを捨てれば簡単なものさ」
ケンジ「そこはきちっとわかってるんですね・・・」
デンタ「お、おい・・・」
裕也「さぁ、君の番だ」
ケンジ「ええ！？やるんすか！」
裕也「当たり前だろう・・・さぁ！」
ケンジ（・・・こうなりゃヤケだな・・・）
ケンジ「じゃあ、いきます」
裕也「うんうん」
デンタ「おーい・・・」
ケンジ「天呼ぶ！地呼ぶ！人が呼ぶ！悪を倒せと俺を呼ぶ！ 自由戦士！フリータン！」
裕也「・・・・（いいっ！）」
ケンジ「・・・どうですか？」
裕也「すばらしい！いいよお！素質あるよ！」
ケンジ「あ、そうっすか？」
デンタ「おい・・」
裕也「よし、次は・・・」
デンタ「おい！！！」
裕也「うん？何？」
デンタ「敵！俺は敵！」
裕也「・・・・！？」
ケンジ「そういえばそうだったな」
裕也「すっかり忘れてたごめん！」
デンタ「行数少ないんだからしっかりしてよ、もう」
ケンジ「敵からダメ出しもらうとは・・・」
裕也「気を取り直していくぞ！デンタ！」
デンタ「ふっ、ようやくやる気になったか」
ケンジ「今日は見学しときまーす」
デンタ「ナンバーカッター！！」
裕也「ぐあぁぁ！！」
ケンジ「えぇ！？先輩！？」
デンタ「たあいもない・・・はっはっは」
裕也「く、くそう・・・」
ケンジ「先輩、大丈夫っすか？」
裕也「・・・とまぁこんな風にわざとやられて演出をほどこすわけです。」
ケンジ「わざとかよ！？」
デンタ「・・・くそう・・・バカにしてんのか！！」
裕也「さぁて反撃開始しちゃうよ！」
デンタ「ばかめ！！返り討ちにしてくれるわ！」
裕也「・・・」
ケンジ「すげぇ・・・敵の攻撃が全然当たってない。」
裕也「アクアトンファー！！」
デンタ「くっ、このやろぉお ディスプレイビーム！！」
ケンジ「眩しっ！？先輩気をつけ・・・」
裕也「残念でーしたー♪」
デンタ「真下だとぉ！？何時の間に！？」
裕也「正義は勝つ！！ブルー天昇撃！！」
デンタ「ぐあああああああああ！！」
ケンジ「・・・・・・」
裕也「後は僕の後ろでどかーんってなってくれればなぁ・・・」
カタログ「使用時間がたちました、回収いたします」
裕也「あぁ、おつかれさま」
ケンジ「でも、あれで２万かかったんでしょ？いいんですか？」
裕也「・・・ケンジくん」
ケンジ「はい？」
裕也「正義ってなんだと思う？ヒーローってのは？」
ケンジ「え？急に言われても・・・そうですねぇ・・・ 世界を悪から守るて事ですかね？」
裕也「そうだろうか？正義ってのは向こうからすれば 敵であって自分こそが正義になってしまう。」
ケンジ「まぁ・・・そうかもしれませんね」
裕也「だから僕は、同じ人を僕が守っていこうって思ったんだ。世界を悪から守ろうって！」
ケンジ「いや・・・それ俺が言ったのとあんま変わらない・・・」
裕也「だから僕はヒーローをやっているのさ」
ケンジ「・・・・・・よくわかりました」
裕也「うん！ＯＫＯＫ、それじゃあ帰ろうか・・・」
ケンジ「・・・はい」
こうして、世界の危機は守られた、世界を守るために、
ケンジは今回は戦ってないが、次回はきっと戦うだろう
それが２万という出費でも・・・
ケンジ「結局、本人が我慢しろってことなのね・・・２万か・・・痛いな」
がんばれフリータン！まけるなフリータン！
