裕也、フラグをへし折る?
決戦前夜、解散後。
マリア「やっぱり緊張するとすぐには眠れないですねぇ・・・ってあれ?」
裕 也「・・・」
マリア「裕也様も眠れないんですか?」
裕 也「ん?・・・あぁ、マリア君か。まぁそんなところかな・・・」
マリア「元々は警備程度のつもりとカタログの開発実験のために立ち上げた会社でしたけど、なんか大変な事になっちゃいましたね・・・」
裕 也「・・・前からあったんだよ、事件は」
マリア「そうなんですか?」
裕 也「陣部長が現役だった頃は警察を裏で支えているヒーローみたいなもんだったんだけどね。僕が入ったくらいから、警察の依頼や警備の合間に怪人みたいなのは何度か倒したことがあったんだ」
マリア「そんな事、聞いたことはなかったです」
裕 也「信じないだろうと思ってたし、めったにあることじゃなかったからね。ケンジ君が来てから一気に戦隊物みたいになっちゃったよ」
マリア「そういうの好きなんじゃないんですか?」
裕 也「まぁ・・・裏を返せばただのオタクだから・・・」
マリア「私は好きですよ?裕也様の事」
裕 也「!?」
マリア「私は会社に入ってからあまり戦ってないですけど、裕也様のおかげで勇気ももらえましたし、武器に拒否反応してた人格も出なくなりました」
裕 也「そういえば最近、正確変わってないな・・・」
マリア「・・・」
裕 也「・・・少しづつだけど成長できてるって事か。」
マリア「裕也様」
裕 也「ん?」
マリア「明日で最後かもしれませんし、あの・・・その・・・私ですね・・・。正確な答えをまだ聞いてないじゃないですか・・・」
裕 也「ストップ」
マリア「?」
裕 也「そういうセリフは明日死ぬ人がテレビでよく言う。」
マリア「?」
裕 也「・・・正直さ、ケンジ君みたいにちゃんと戦えるか心配なんだ、敵は強くなってきてるし、足は引っ張らないか心配だしね・・・。でもまぁ、ケンジ君は僕たちを仲間として信頼してくれてるし。負けるわけにはいかないだろ?」
マリア「・・・ま、まぁそうですねぇ」
裕 也「フラグなんてよく言うけど、少しでもへし折っとかないとね。明日勝つためにさ」
マリア「なるほど、わかりました!今日の事は忘れてください」
裕 也「あぁ、終わったらちゃんと話そう。それじゃ。おやすみ!」
マリア「おやすみさない、裕也様・・・・・・・・・、裕也様のセリフも結構ヤバそうな気がしたんですが。・・・私が忘れておけば大丈夫ですよね♪」
陣部長「なんかたまたま通りかかったらフラグたてまくってるところを見てしまった・・・。」
夜はまだ更けない。
一方その頃はもう少し続きます。