ケンジ、色々と覚悟を決める
ルーペ「そうか・・・、エッジのやつ。このままでは寝返る恐れがありそうだな、ツニキよくやった、このまま監査を続けろ」
ツニキ「はっ・・・」
ルーペ「・・むしろいない方が好都合か・・・いや、利用する部分は利用しなくては・・悪店長のところへ行くか・・・」
シュク「王手!」
悪店長「あー待った待った!2手前までもどそ!マジで!まじで!」
シュク「ダメですじゃ」
悪店長「大江戸大作戦のDVD買ってあげるから」
シュク「限定BOXならかまわんぞ?」
悪店長「わかった!それでいいから!」
すずり「悪店長・・・それ今プレミアついて35万くらいしますよ・・・」
悪店長「マジで!?」
ルーペ「悪店長」
悪店長「お、おおぉ!ルーペか!どうした!・・・あぁ。老師すみません。博士が急用のようで・・・続きはまた今度に・・」
シュク「構わんぞぃ・・・さてと・・・すずりよ・・・エッジの行動とルーペの行動。分かった部分だけでいいから話すがよい」
すずり「承知しました・・・エッジは先刻、フリータンであろう者と接触しております。ただ、エッジはツニキにずっとつけられているようで・・・」
シュク「なるほどの・・・さて、どっちについたらいいものか。もうしばらくは第3者でいたほうがよさそうじゃのう・・・」
悪店長「なんだと!!エッジのやつが敵と密談をしていただと!?」
ルーペ「いえね・・・『たまたま』敵地に送り出そうとしていた怪人が見まして・・・でも、もしかしたら弱みを握られているとかかもしれませんし・・・ここが『バレたり』は・・・していないと思うんですよ・・・」
悪店長「ぐぬ・・・あいつは一番最初の作品だ。そんなことをするようなやつじゃ・・」
ルーペ「私もそう信じたいんですよ・・・で、考えたんですが。次の出撃をエッジにさせるんです・・・もし、少しでも怪しい行動を見せたら・・・敵もろとも・・・」
悪店長「・・・本当にやるのか・・?」
ルーペ「仰せとあらば・・・」
悪店長「・・・・・・わかった、博士の好きにしろ、ただし間違っていた場合は博士にもそれなりの責任はとってもらうぞ」
ルーペ「かしこまりました・・・『間違っていた場合は』・・・ですね」
・・・数分後・・・
ツニキ「このパウダーボムを使えばいいのですか・・・?し、しかし、博士。それは怪しい行動を見せた時だと」
ルーペ「見せるさ・・・。まぁ・・死人に口なしとも・・・言うけどな・・・安心しろ、1時間制限を解除できなかったが、半日は使えるようにておいた」
ツニキ「・・・・・・はっ・・・」
悪店長「エッジ、今回の作戦は相手をおびき出し、倒す事だ・・いいな」
エッジ「・・・了解しました。目的はなんですか?」
悪店長「え!?・・・も、目的・・・そうか・・・目的な・・」
ルーペ「敵なんだから倒すのは当然だろう?それとも・・・倒せない理由でもあるのかな・・・?コン=パス?」
エッジ「・・・いいだろう、倒せばいいのだな」
ルーペ「そう、簡単な事じゃないですか・・・」
悪店長「・・・・・・」
・・・その頃、ファイターファクトリー事務所では・・・
ウィーオン!ウィーオン!!
陣部長「出動だ!港で倉庫を破壊している奴がいるそうだ!」
裕 也「ケンジ君は3時出勤か・・・マリア君、先にいこう!」
陣部長「ケンジ君には連絡を入れておく。二人ともたのんだぞ!」
マリア「了解!」
裕 也「了解!」
ケンジ「あ、電話だ」
エ リ「えぇ!?・・・もしかして出勤!?」
ケンジ「・・・っぽい・・・すぐ戻るから」
エ リ「うん、しょうがないね・・・」
ケンジ「ごめん!今度スターバッカスおごるから!」
エ リ「いらない!」
ケンジ「そんな怒るなって・・」
エ リ「・・・ちゃんと帰ってくれればそれでいいから・・」
ケンジ「・・・わかった・・いってくる」
エ リ「・・・さて、帰ろっかな・・・・あ、ケンタンにもらったペンダントが・・・」
ケンジ『俺はエリと共に歩く』
エ リ「・・・・」
ケンジ『俺はエリがいないとダメだからなだからエリも俺がいないとダメだろ?』
エ リ「・・・ケンタン!」
すずり「・・・エリ殿がフリータンの後を追っていったか・・・不安が当たらなければいいが・・・シュク様に報告しておこう」
ケンジ「・・・ここか・・・、!?・・・先輩!マリア!」
裕 也「・・ケ、ケンジ君・・・四天王だ・・・」
マリア「気をつけてください・・・私達では無理でした・・・」
ケンジ「・・・エッジ・・・」
エッジ「やはり・・・貴様以外では役に立たないみたいだな」
ケンジ「やっぱり敵は敵だったという事か・・・」
エッジ「命令は絶対なんでな・・・悪いが・・倒させてもらう」
エ リ「・・ケンタン・・・・多分この辺に・・・」
ツニキ「・・・くそう・・エッジの奴・・すばやいからやっと追いつけたぜ。・・・お、すでに対峙しているようだな・・・よし、スキを見て・・・」
ケンジ「フレイムセイバー!」
エッジ「・・・ふっ・・・」
ケンジ「くっ!・・・やはりそう簡単には倒せないか・・・」
エッジ「まだまだだ」
ケンジ「!?・・・くっ・・・」
エッジ「さらばだ・・・フリータンよ・・・」
エ リ「やめて!」
ケンジ「エリ!?」
エッジ「・・・・この前の娘か・・・邪魔をするな」
エ リ「やだ!ケンタン殺すくらいなら私も死ぬの!」
エッジ「・・・・・・」
ツニキ「今だ!!くらえ!パウダーボム!!!」
ケンジ「!?・・・エリ!!!」
エッジ「!?」
すずり「遅かったか!!・・・エリ殿とエッジ殿は・・・」
ルーペ「・・・ふっふふふ・・よくやった、ツニキ・・・邪魔者は排除した」
ツニキ「はい・・・ですが、よいのですか?こんな事をして」
ルーペ「あぁ・・大丈夫さ・・この事を知る者は・・・」
ツニキ「!?ルー・・・・ルーペさ・・・ま・・・・」
ルーペ「私だけになるからな・・・」
エッジ「やはりそういう事か・・・部下まで殺すとは・・・」
ルーペ「!?・・・生きていたか・・・エリ様をかばうためにボロボロのようだがな」
エッジ「何をたくらんでいる・・・ルーペ」
ルーペ「なぁに、世界征服にしては生ぬるい気がしているだけさ。躊躇・・・しただろ?フリータンを倒す事に・・・我々は非情でなくてはいけない、一つの目的の達成のために・・・敵と話をしているような輩は必要なぁーし!裏切り者として排除するだけさ」
エッジ「・・・お前の狙いは別の所にありそうだな・・」
ルーペ「なんのことやら・・・さて、後始末をしておかないと・・・」
ケンジ「・・つまりは全部貴様の仕業というわけだな・・」
ルーペ「!?」
ケンジ「まさかエッジにかばわれるとは思ってなかったが・・・すまん、エリが無傷なのもお前のお陰だな、礼を言う」
エッジ「・・・たまたまだ。いいのか?このままだと2対1だぞ」
ケンジ「・・大丈夫だろ、お前はそんなことをするような奴じゃない」
エッジ「・・・」
ケンジ「気にするな、前にも言ったが俺は歓迎するからな。」
エッジ「ふっ・・・ルーペよ、わかっているだろうな・・・敵とか味方とか今は関係ない・・・エリ様を巻き込んだ事。
そして、何よりも俺のプライドが許さない。」
ルーペ「・・・だから?どうするつもりですか?」
エッジ「決まっているだろう」
ケンジ「先輩とマリアと・・・・それにエリもこんな目にあわしやがって・・・ぶっ倒すに決まってんだろうが!!!」
ルーペ「・・・最初の二人はエッジの仕業じゃないですか?・・・まぁいい、私がこんな所でやすやすとやられると思っているのですか?」
ケンジ「ルーペ!覚悟しろよ!」
ルーペ「・・・遅い、遅い」
ケンジ「くっ!」
エッジ「怒りに任せるな、奴の思うツボだぞ」
ケンジ「わかってるけど・・・、俺にとってエリはそういう存在なの!」
エッジ「そうか・・・じゃぁ好きに戦えばいい」
ルーペ「ふんっ・・・、やはりその程度か。」
エッジ「お前の能力の基礎は光力の集結能力だ、こんな暗がりの倉庫では対した力も出せない事くらいわかっている」
ルーペ「言葉を返すようだが、私はお前の能力の基礎がスピードと回転力という事も知っている。このガレキの山の中でどれほど動けるかも見物だと思うがね」
エッジ「・・・邪魔にもならんな」
ルーペ「そうかい、じゃぁこういう能力はしらんだろ」
エッジ「!?」
ケンジ「レーザー!?・・・コンクリートが溶けてやがる・・・」
ルーペ「君たちの武器に目くらまし用のフラッシュ装置があったからね。私に組み込ませてもらった。もちろん規制も解除済みだ。一瞬のフラッシュを私の力で収縮し、一気に放射する。・・・どうだい?すばらしい能力だろう?」
エッジ「・・・ふっ・・・甘く見ているのはお互い様じゃないのか?」
ルーペ「・・・服が破れているな・・・なるほど、確かにそうかもしれん」
ケンジ「・・・入る余裕がない・・・」
シュク「ま、その辺にしておきなされ」
ルーペ「・・・やはりきましたか」
エッジ「・・・老師」
シュク「仲間割れ・・・といっても、エッジはどうだかわからんが・・・、今戦うのであれば、今度はワシが動かねばならなくなるが・・・?」
ルーペ「・・・・確かに分が悪いですね」
エッジ「・・・了解した、エリ様の保護を優先しよう」
シュク「そういうことじゃな・・・若いの・・・エリ様を頼んだぞ」
エッジ「・・・」
ルーペ「はっはーっ!命拾いしましたね、それではごきげんよう諸君」
ケンジ「待て!!・・・・・・・エリ!!」
エ リ「・・・・・・」
ケンジ「エリ!おい!エリ!」
エ リ「・・・・ん・・・ケンタン・・・?」
ケンジ「・・・よかった・・・ちょっと休んでろよ」
陣部長「ケンジ、大丈夫だ、マリアと裕也ならこっちで保護した」
ケンジ「部長、いつからそこに・・・」
陣部長「完全に負けそうだったな」
ケンジ「・・・はい、」
陣部長「もらったチャンスだな・・・武器を取られた上に殺されそうになった」
ケンジ「・・・はい」
陣部長「あの老師とか言う奴がこなかったら終わってたな」
ケンジ「・・・次は」
陣部長「・・・・・・死んでたら次とかないんだぞ?」
ケンジ「そうですね・・・」
陣部長「相手は思ったより強い、次までにできる事やるしかない。試験段階だが次の段階にはいるぞ。ケンジ受ける覚悟はあるか?」
ケンジ「あります」
陣部長「・・・わかった、用意しておこう」
なんのか生き延びたケンジ達、
ルーペの策略は未だに動き続けている、
エッジの運命は?試験段階というのは何か?
謎が謎を呼ぶ次回。お楽しみに!