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ケンジ、会社の危機

マリア「裕也様・・チョット相談が・・・」



裕 也「ん?どうしたんだ?」



マリア「最近誰かにつけられている気がするんです・・・」



裕 也「本当かい!」



陣部長「ストーカーか・・・」



マリア「それだとまだましなんですけど・・様子が変なんです」



裕 也「どういうことだい?」



マリア「それが・・・。過去に一度、私のガードマンに調査させたんですけど。人がいた痕跡が一切ないんですよ。気配だけというか・・」



陣部長「お化けにでもとりつかれたのかもしれんな・・・」



マリア「・・・裕也様、今日一緒に帰ってもらってもいいですか?」



裕 也「え!?・・・ま、まぁ・・危険なんだからしょうがないな。わかった」



マリア「ありがとうございます!」



ケンジ「おはようございますー」



陣部長「お。ケンジ、いい所にきた、君に話があるんだ」



ケンジ「はい?なんでしょう」



陣部長「裕也もマリアも、新しい武器が使えるようになったし、君にも試作の武器を用意しようと思ってな、アンケートが届いている。」



ケンジ「研究所からですか?でも、この本に載ってる武器すらまだロクに使ってないのに、新しい武器っていわれても・・」



陣部長「時代は常に進化するものだ、遅いなんてことはないんだよ。本来その本は自分にあった武器を見つけるためのものだし、得手不得手で使う物使わない物もあるだろう。四天王だってまだ倒せていないのだし、アンケートくらい平気だろ?」



ケンジ「それもそうですね。わかりました」



陣部長「じゃぁ、いつもどおり時間つぶしてくれ、6時になったら帰るように」



裕 也「よし!何しよっか」



ケンジ「待機も仕事なんですもんねぇ・・・。」



というわけで5時。



陣部長「よし、今日はこの辺で切り上げようか」



裕 也「あっ!負けそうだからって・・・」



ケンジ「部長はいつもそうですよね。・・・でもまぁ、もう6時だし、エリ待たせてるんで。失礼します」



マリア「お疲れ様でしたぁ~♪」



裕 也「・・・・・・あ、あのう、陣部長・・・。さっきからマリアがずっと俺を見ているんですが・・・。」



陣部長「約束したんだろ。ちゃんと一緒に帰ってあげなさい」



裕 也「イヤ!帰りますけどぉ!!!・・・えっと・・・帰ろうか」



マリア「はい!」



陣部長「お疲れ様ー。・・・それにしても、人がいた痕跡がないか・・・。不安が的中しなきゃいいが・・・」



裕 也「・・・」



マリア「・・・」



裕 也「さっきから、なにニコニコしてるの?」



マリア「えっ!・・・いや、嬉しくて・・」



裕 也「・・あぁ・・そ。そう・・・・・!!しっ・・」



マリア「あっ・・。ほら、気配はするんですよ・・・でも、いないんです」



裕 也「うん・・・確かにそうだね、とりあえずこのまま気がつかないふりを」



マリア「はい・・・あっ!?」



???「ふふふ・・・頂いたぞ・・」



裕 也「いつの間に側に!?」



???「側に?・・・ずっといたさ。お前らが会社の信号を渡った後からずっとな拙者の名は『すずり 修二郎しゅうじろう』シュク=ズゥ様に仕えし忍。」



マリア「あっ!!!カタログが!!」



すずり「目的は達成した!お前らが二人になった途端スキが出来ていたからな!この本はもらっていくぞ!はぁーっはっはっは!忍法。墨汁隠れの術!」



裕 也「・・・影に消えていった・・・」



マリア「どうしましょう!カタログが!!」



裕 也「・・・・・・くそ!俺がついていながら」






ルーペ「よくやった硯。これで我が軍の強化も楽になった」



すずり「シュク=ズゥ様の命を遂行したまでです」



ルーペ「・・・・・・じゃぁ、もう一つ頼みたいんだけど」



すずり「それはシュク=ズゥ様の命ととらえてよいのでしょうか?」



ルーペ「・・・あぁ・・・構わないよ。」



すずり「なるほど・・・承知しました」



ルーペ「あぁ、頼んだよ・・・データとれるだけとれればあとは何でもいいさ・・・」



シュク「・・・・・・」




その頃、ファイターファクトリー本社では・・・・。



裕 也「すみません・・・自分がいながら・・・」



マリア「いえ、油断していた私が悪いんです」



陣部長「・・・まぁ、取られただけで済んだんならいいが。ちょうど春号から夏号に変わる所だったしな」



ケンジ「ますます通販カタログですね・・・でもあの本取ってどうするつもりなんでしょう」



陣部長「・・・あの本は、いわゆるデータ圧縮している物だ。取り出した回数を後で計算して徴収していたわけだが・・・。本から出さなくても、本のデータから作り出せる奴が敵にいたら・・・・」



ウィーオン!!ウィーオン!!



陣部長「・・・悪い予感が当たったみたいだな・・・出動するぞ!」



3 人「了解!」



すずり「なるほど・・・確かに便利だな・・・」



ケンジ「待て!そこの忍者っぽいの!」



すずり「来たか・・・」



裕 也「硯 修二郎・・・、カタログを返せ!!」



すずり「すでに本部に持ち帰って解析中だ、残念だったな!」



ケンジ「ニンニンとか言わないのか」



すずり「言うか!!」



ケンジ「とにかく!倒させてもらうぞ!そして本を取り返す!」



すずり「・・・持ってないんだが・・・」



マリア「あっ!」



裕 也「どうした?録画でも忘れたのか?」



ケンジ「今、それはないでしょう・・・」



裕 也「懺悔戦隊アーメン5の録画を忘れていたから・・マリア君もてっきりそうかと」



マリア「私は録画してきましたけど・・・敵の持っている武器、あれは私達の使っている武器の一つ『チェインサイズ』です!」



ケンジ「ワイヤー式鎖鎌だったっけか・・・部長の予感が当たったな・・・」



すずり「いくぞ!」



ケンジ「!?足を・・・」



裕 也「ケンジ君!・・・くそう、扱いに慣れている・・・あの短時間で」



マリア「いえ、違います裕也様。大量にある武器の中から最適な武器を見つけ出す。それがあの本の本来の目的なんです、つまり、硯修二郎にとってはあの武器が最も適していたという事なんです」



裕 也「な、なるほど・・・」



ケンジ「・・・説明はいいんだけど早く助けて欲しいんですけど・・・フレイムセイバー!!・・・・き、切れない・・・」



すずり「そう簡単に切れない特殊合金だからな・・・!!」



裕 也「手ごわそうだな・・・」



マリア「・・・・まだ勝機はあります・・・なんで私達の武器は1時間の使用制限があると思います?」



ケンジ「く、くそう・・・!!ひっぱら・・・れる・・・!!」



すずり「このまま引きずって鎌で倒してやる・・・・く・・・な、なんだ・・・!!」



ケンジ「・・・様子がおかしい・・・」



すずり「・・・うぅ・・・な、なんだこれは!!」



裕 也「ど、どういう事なんだ?1時間の制限になんの意味が」



マリア「硯!今すぐその武器を放棄したほうがいいわ!私達の声で発現するはずの武器を無理矢理本から引き出しているのだから制限時間が来ても戻らないはず・・・。早く!」



ケンジ「・・・マリアの言うとおりみたいだけど・・・どうする気だ?」



すずり「敵のいう事が信じられると・・・でも・・・!!ううぅうう・・・がああああああああああああああああああ!!!」



裕 也「ケンジ君!君が一番近い!早くその武器をはじき落すんだ!」



ケンジ「・・たくっ、そろいも揃って、敵なのに助けるのね・・・」



すずり「情けなど受けるか!!う・・・があああ・・!!!」



マリア「ケンジさん!逃げてください!!」



裕 也「ケンジ君!!!」



すずり「・・・・シュ・・・シュク=ズゥ様・・・・」



ケンジ「!?」



裕 也「・・・ば、爆発した・・・・」



マリア「機密保護機能なんです・・・、手順を無視して取り出した場合。1時間の制限を無視して私用した場合。・・・爆発するようになっています。・・・他への流出を防ぐために・・・使用者をも犠牲にして・・・」



ケンジ「危なくない?」



裕 也「・・・まぁ、ここまでする必要はないか・・・・あっ、あれは!?」



シュク「・・・ふぉっふぉっふぉ・・・、危なかったのう硯・・・」



すずり「・・う・・・シュ、シュク様!!・・・申し訳ありません・・・指令を守れず」



シュク「・・・・・・安心せぇ・・そんな指令まで出した覚えは無い」



すずり「え!?・・・・という事は・・・」



シュク「ルーペめ、我が部下を利用しおって・・・まぁよい・・・フリータンよ、ワシは社会を司る四天王、シュク=ズゥじゃ、よろしくのぅ・・・」



ケンジ「シュク=ズゥ・・・」



シュク「・・・安心せぇ、今は攻撃するつもりは無い・・・今日のところは引き下がるとしようかの」



裕 也「・・・行ったか・・・、ケンジ君・・惜しかったな、うまくいけば四天王を・・」



ケンジ「いえ・・・、動けませんでした・・・一歩も」



裕 也「・・ケンジ君・・・僕らはまだ未熟って事か・・・」



ルーペ「・・・ふむ、この装置は厄介だな・・しかし、私の手にかかれば・・一度登録を削除させて・・・・と・・」



シュク「そういう実験は自分の部下でやって欲しいものだのぅ」



ルーペ「老師・・・いやぁ、すまなかったね。まさかああいう事になるとは思ってなかったもので・・・・。」



シュク「まぁよぃ・・・今度部下を勝手に利用したら・・・わかっておるだろうな」



ルーペ「えぇ・・・わかっていますとも・・・・・・・ふん、実験してこそ成果が出るというのに・・・使えない連中だ

。それよりもこの武器の解析が先だ」



エッジ「・・・・・・」



ルーペ「・・・コン=パス(エッジ)の動きも気になるしな。監査ツニキはいるか?」



ツニキ「それはもう、さっきから」



ルーペ「コン=パスの動きを少し調べてくれるかい?」



ツニキ「それはもう、かしこまりました」



ルーペ「頼んだぞ」



エッジ「悪店長」



悪店長「!?・・・・なんだ、エッジか。つまみ食いなんかしてないぞ」



エッジ「各々勝手に行動させていていいのですか?」



悪店長「・・・まぁ、うちの店が売れればなんでもいいけど・・・」



エッジ「そうか・・・」



悪店長「あ・・・でも、あんまり人傷つけないようにしてほしいかな・・・目的はあくまで店の売り上げのための世界征服だし」



エッジ「そのために悲しむ人間が出ても?」



悪店長「・・・一人二人はしょうがないだろうな」



エッジ「そうか・・・失礼しました」



悪店長「悲しむ人間か・・・娘だったら悩むかもなぁ・・・」



ケンジ「おつかれさまでしたー」



裕 也「おつかれー」



ケンジ「・・・もしもし、エリ?うん、今終わった、まだ6時だしちょっと出かけるか?・・・おう、じゃぁ駅前のカフェで・・・・・・!!」



エッジ「・・・・・・」



ケンジ「・・・すまん、エリ。ちょっと用事ができた、終わったら連絡する・・大丈夫だから」



エッジ「・・・人目につく、こっちだ」



ケンジ「エッジ・・・何の用だ、」



エッジ「戦いに来たつもりはない、貴様がその気ならばいつでも相手してやる」



ケンジ「ぐっ・・・、じゃぁ、何しに来た」



エッジ「わからないのだ」



ケンジ「・・・?」



エッジ「我々ブンボグ帝国は一つの目標に向けて生きてきた、四天王もそう作られてきたのだ、しかし、鉛筆伯爵はやられ、ルーペは一人で何かをたくらんでいる。私にとってはその目標を達成するためだけに生きているのだが、今はそれが正しいのかすらわからない」



ケンジ「・・・どうしてそんな事を俺に話す」



エッジ「さぁな・・、私が唯一、認めている人間だからかもしれない。私はどうしたらいい?」



ケンジ「・・・エリの言うとおりかもしれないな。お前は悪いやつじゃなさそうだ」



エッジ「・・・・・・」



ケンジ「好きにすればいい、信念を貫くなら、正しいと思って俺達と戦うしかない。もし、今の所が正しくないと思うならば、俺の所へこいよ。歓迎してやるさ・・・、敵なら倒すだけだ」



エッジ「そうか・・・今日はココで失礼する」



ケンジ「待ってくれ、あの時どうしてエリを助けたんだ」



エッジ「無駄な犠牲は出さないと言ったはずだ」



ケンジ「・・・それだけじゃない気がするんだよなぁ・・・」



エッジ「いずれわかる・・・さらばだ、ルーペに気をつけることだな」



エッジがケンジに伝えた事、さらに暗躍するルーペ。



事態はさらに悪化していく、そして世界はいったいどうなってしまうのか



エッジはどこへゆくのか、次回もこのチャンネルに!



マリア「フリィーチャァージ!・・・私が言っていいのかしら・・・?」



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