第一〇一話 秘湯の嘆き、野沢菜の温もり編 その八
決戦の朝
早かろうが、遅かろうが、魔物に、アポを、取っているわけでもない。とっとと、討伐しに行く。
何か、こう出だしから書くと、緊張感も臨場感も、へったくりも無いかもしれない。
が、ここまで用意して、負けるとは、作者以上に、皆さんそう思っていると、思ってます。
只、どう、勝つのか、はどの作者さんも同じ、見せ所である。
「いざ、出発!」
七人の、戦士が、野沢温泉へと、向かう。
シンジと、レンが、先頭に並び、両者、右翼、左翼、警戒しながら、進んでいく。
出発前、三上隊長が、自身の愛刀を、念入りに、手入れしている、レンの剣を見て、感心したように、声をかけた。
「……レン。お前の、その剣、見事なものだな。……以前、一度、王様から、見せてもらったことがある」
「……そうですか」
レンは、静かに、応える。
「……立派になったな……」
三上隊長の、その、褒め言葉に、レンは、少し照れくさそうに、笑った。
しかし、その時、本当に、驚いたのは、レンの方だった。
三上隊長が、腰に、差していた、剣。
それは、古びてはいるが、その、刀身は、不思議な、輝きを、放っていた。
「……隊長……その剣は……」
三上隊長は、にやりと、笑うと、その、剣を、そっと、鞘から、抜いた。
その剣の名は「斬龍剣」
伝説に、語られる、英雄にのみ、託される、龍を、退けた、英雄の剣。
「……これは、龍に、与える、斬撃ダメージが、大幅に、上昇する……そして、命中した、部位の『鱗の魔力』を削ぎ、仲間の攻撃が、通りやすくする、弱体化効果を、発動する」
三上隊長は、レンの、肩をぽん、と、叩いた。
「……師匠が、剣を振るたび、その剣気が、仲間の士気を、高め、戦闘不能を防ぐ『気迫バフ』を、一度だけ、付与する……お前が、再び、剣を、取ったのだからな……私も、愛刀を、握る日が、来たのだと、思ったのだ」
師としての、覚悟と共に、今だけ、弟子と肩を、並べるため、再び抜かれた、一振りの、剣だった。
「……隊長……!」
レンの、瞳から、熱いものが、込み上げてくる。
その、三上隊長の、圧倒的な、存在感と、伝説の剣が、彼らの、背中を、力強く、押していた。
その、すぐ後ろには、じんたと、かすみが続く。
二番手の、彼らは、戦闘になった際の、補助に、回る、重要な、役割を、担っている。
じんたは、その常人離れした、脚で、前の二人よりも、先に、攻撃を仕掛ける、足を持つ。
一方、かすみも、瞬時に、魔法で、敵の、出鼻を、くじく攻撃を、放つことができる。
そして、最後方には、龍也、ゆうこ、そして、今回の、しんがりを、務める、三上隊長。この、七人の布陣は、まさに、完璧に、近いものだった。
「すごい、剣なんじゃな、隊長さん、あんたも」
ゆうこが、三上隊長の、斬龍剣を見て、素直に、感嘆の声を、上げた。
「かかか。……まあ、あれの師匠だからな」
三上隊長は、そう言って、笑う。
気負う事無く、進んでいく
しかし、その完璧な、布陣を、見せるまでもなく、道中、それらしい魔物は、一匹たりとも、現れない。どころか、たまに、遠巻きに、現れても、一行の、姿を見ると、すぐに、逃げていく。
(……やはり、かすみの、髪飾りの、効果が、効いているのだろう)
龍也は、安堵した。陽晶の髪飾りの「陽光結界」が、魔物たちに、作用しているのだ。
そうなれば。
「シンジ。魔物は、おそらく、襲ってこない。なら、一気に、本丸だ。温泉は、もう、そこだ。……離れないように、しながら、進むぞ!」
龍也の、指示が、飛ぶ。
一行は、急ぎ、湯気の、立つのが見える位置へと、向かう。
そして、ついに、目の前に、広がったのは、想像を、絶する、光景だった。
恐ろしいほどの、数の魔物が、巨大な、布陣を敷き、一行を、待ち構えていたのだ。
大小、様々な、種類の魔物。毒蛇、山椒魚のような、魔物、そして、人型の、魔物もいる。
洞窟の奥までは、二百メートルほどだろうか。しかし、その手前には、何重にも、魔物の壁が、築かれている。
「じんた。……ちょっと、いいか」
龍也は、皆が、飛び込む前に、じんたに、そっと、声をかけ、頼みごとをした。
じんたは、にやりと、笑って、頷いた。
そして、やはり、魔物たちは、自分たちから、手を出してこないのが、分かった。
(……守っている、だけか。……だが、これでは、埒が明かない、なら、いっそ...)
龍也は、そう、判断すると、皆に、告げた。
「……いいか、今から、作戦変更する」
その、言葉に、皆が、一瞬戸惑う。しかし、龍也の、瞳に宿る、確かな、光を見て、誰も反対はしなかった。
龍也は、その場で、手早く、新たな作戦を、皆に伝えた。
そして、その、作戦は、寸分の狂いもなく、実行された。
「……行くぞ!」
龍也の、号令が飛ぶ。
その、言葉と共に、七人の戦士たちは、魔物の、包囲網へと、一斉に、突撃した。
しかし、その、裏には、龍也の、緻密な、計算が、隠されていた。
まず、動いたのは、かすみだった。彼女は、杖を高く掲げ「陽晶の髪飾り」が、淡く光る。
その清らかな瞳を、目の前に広がる魔物の群れ全体へと向けた。
「レントゥス!」
詠唱と共に、かすみの身体から、広大な、光の波動が、解き放たれる。
それは、地を這う毒蛇、岩のように固い山椒魚、空中を舞う大蝙蝠、木々を模した奇怪な魔物、その全てを包み込み、その動きを、強制的に、鈍らせていく。
まるで、彼らを取り巻く、時間の流れだけが、ゆっくりと、スローモーションになったかのような、錯覚に陥る。
同時にゆうこが、水晶の杖を天へと突き上げた。「陽翠の首飾り」が、眩い翠玉の輝きを放ち、周囲の魔力を、瞬時に吸い上げる。
医者として、賢者としての素養が、今、戦場で覚醒する。
「……そこじゃあ!邪魔な奴らは、一掃したるけえ!」
彼女の口から紡ぎ出されたのは、轟く雷鳴。
「フルグル!!」
天から、一条の、極大の雷が、迸った。
それは、洞窟前を固める、約二十体ほどの、魔物の群れの、ど真ん中へと、吸い込まれるように着弾した。
バリバリバリッ!、という轟音と共に、凄まじい閃光が炸裂し、大地を焦がす。
魔物たちは黒焦げになって吹き飛び、肉片となって、空中に舞い上がる。
一瞬にして、魔物の壁に、ぽっかりと、大きな、突破口が、開かれた。
その中心には、焦げ付いた土と、まだ微かに燻る、肉の焦げる匂いだけが残る。
「今だ!突っ込め!」
龍也の指示が飛ぶ。彼の「古鉄の軽槍」を携えた腕が、力強く、前方を指し示す。
シンジ、レン、そして三上隊長の三人が、その突破口へと、まるで、解き放たれた、飢えた獣のように、雪崩のように、切り込んでいく。
シンジは、その軽やかな足捌きで、夜空の流星のように、戦場を駆ける。
左手の「眠鋼の曲牙」が、黒曜石の光を放ち、敵の注意を引きつけ、右手の「隠刃・跳杭」が、蒼白の閃光を放つ。小さくまとわりつく毒蛇や、動きの鈍い山椒魚を、巧みに、切り結び、瞬殺していく。
「邪魔だ!」
彼の狙いは、常に強そうな、リーダー格の魔物だ。巨大な山椒魚の魔物が、その重い身体を揺らして、シンジに突進してきた。動きがわずかに鈍った、その時、シンジは、その山椒魚の首元に「幻影双牙」を叩き込み、一瞬で、沈黙させた。シンジの背後には、彼の動きの残像が、いくつも残っている。
レンは、迷いなく、剣を振るう。その手にした「破城剣」が、魔物の硬い鱗や、甲冑を、まるで、紙のように、切り裂いていく。
彼の剣技は、鬼神のごとく、舞うようだった。
一閃するたびに、毒蛇の胴体が宙を舞い、巨大な山椒魚の頭が的確に叩き落とされる。
彼の動きは、一太刀ごとに、確かな、力を増していく。
そして、三上隊長。彼の腰に帯びた「斬龍剣」が、龍の威光を放っていた。
一閃するたびに、魔物の「鱗の魔力」を削ぎ落とし、仲間の攻撃を通りやすくする、弱体化効果を発動していく。
彼の剣技は、長年の経験と、圧倒的な実戦に裏打ちされており、その一太刀、一太刀が重く、そして、確実だった。
彼が剣を振るうたび、その剣気が、周りの仲間の士気を高め、かすみが、少し怯んだ、その瞬間、彼から放たれる「気迫バフ」が、彼女を、奮い立たせた。
後方では、龍也とゆうこ、かすみが、適切なサポートを続ける。
龍也は、ヤリを構え、シンジとレン、三上隊長の死角をカバーし、的確な指示で全体の戦況をコントロールする「シンジ、右から二体!」「レン、三時の方向!」彼の声は、戦場の喧騒の中でも、明確に、響き渡る。
ゆうこは、戦況を見極め、回復魔法「ヒーリング・タッチ」で、かすり傷を負った仲間を癒し、要所、要所で、再び「ヴォルト」を放ち、集まり始めた魔物の群れを散らしていく。
その杖の先から放たれる雷撃は、一本一本が、狙いを定めた、精密な攻撃だった。
かすみもまた、冷静だった。彼女の「陽晶の髪飾り」が、淡く輝き、彼女の精神を安定させている。
「アイスコフィン」で、巨大な魔物の動きを一時的に封じ込め、前衛のシンジやレンが、攻撃に集中するチャンスを作り出す「アルドゥル」も、遅れて迫る魔物の群れを焼き払い、追撃を阻む。
しかし、魔物の数は、膨大だった。
一線を突破しても、奥から、次から、次へと、まるで無限に湧き出すかのように、新たな魔物が、波のように押し寄せてくる。
一行は、激しい消耗戦を繰り広げながら、血路を切り開き、着実に、洞窟の入り口へと、前進していった。
そして、ついに、源泉の洞窟の、入り口までたどり着いた、その時だった。
闇の奥から、フードを深く被った、人影が、ぬるり、と、現れた。
あの、ローブの男。ヴェルザーク。
男は、一行を、見つめると、その両腕を、高々と掲げた。
その瞬間、空間がぐにゃりと歪み、強大な精神の波動が、シンジ、レン、三上の三人に、容赦なく、叩きつけられた。
「ぐっ……!」
三人の身体が硬直する。頭の中に直接響く不快な音。思考が阻害され、身体が動かせない。
王を襲った衛兵の狂気を思わせる、悪夢の再現だった。
「……ははははは!これで、終わりだ!愚かな人間どもめ!」
ヴェルザークは、高々と、杖を掲げる。
その杖は、以前、三上が叩き斬ったはずの杖。しかし、その杖の先端からは、禍々しい雷の魔力が、地獄の業火のように、渦巻いている。
「……喰らえ!フルグル!!」
天から、一条の、極大の雷が、三人を目がけて、容赦なく降り注ぐ。
直撃すれば、間違いなく、死。
「……!シンジさん!レン!」
かすみが、絶叫した。
その、あまりにも絶望的な光景を見たその時だった。
かすみの髪飾りが、突如として、激しく、眩い、光を、放ち始めた。
その光は、まるで意思を持つかのように、天へと昇っていく雷撃を包み込んだ。
バチバチバリッ!、という凄まじい音と共に、極大の雷撃「フルグル」は、空中で霧散し、消え去った。
「な、なんだと!?」
ヴェルザークが驚愕の声を上げる。
光が天へと射したその瞬間、髪飾りはまるでガラスのように砕け散り、その輝きを永遠に失った。
その僅かな隙を、三人は見逃さなかった。
精神攻撃の波動から解放された身体に、再び力が漲る。
「……今だ!……叩き斬れ!」
シンジが、ヴェルザークに、向かって、渾身の「双牙」を叩き込む。
レンの破城剣が、その漆黒のローブを切り裂く。
そして三上の斬龍剣が、ローブの奥に隠された男の本体を深々と貫いた。
「ぐわぁああああああああああ!」
断末魔の悲鳴が、洞窟の入り口に響き渡る。
ヴェルザークの身体は、内側から完全に崩壊し、光の粒子となって消滅していく。
その消えゆく最後の瞬間。恨み節が龍也たちの脳裏に直接響いた。
(……おのれ、愚かな人間どもめ……。……これで、終わりだと、思うなよ……。……我の、主、そして、我が王。……『闇の王、ゼノス』様は……必ず、貴様らに報いを与えるだろう……。……この世界は、必ず、我らのものになる……!)
ヴェルザークが、消滅し、呪詛の言葉が、洞窟に響き渡った、その刹那。
洞窟の、奥から、地面を、揺るがすような、重々しい、咆哮が、響き渡った。
ドォォォォォォン!
それは、まるで、地獄の底から、響き渡るような、魂を震わせる、咆哮。
そして、闇の中から、ゆっくりと、その姿を現したのは、想像を絶する、巨大な魔物だった。
「……あれが……!『ヤマタノゴモラ』!」
龍也が息を飲む。
その姿は巨大な、トカゲのようだった。ヤマタノギドラとは、決定的に違う。
頭部は一つ。しかし、その目が、異様に、大きく、ぎょろり、と光っている。
そして、その、口元からは、紫色の瘴気のようなものが、常に漏れ出しており、その鱗は、まるで、黒曜石のように、鈍い光を放っていた。
ヴェルザークとの、激闘を、終えたばかりの一行は、満身創痍だった。
シンジ、レン、三上隊長は、ゆうこの「ヒーリング・タッチ」で、傷は、回復しても、体力は確実に、消耗している。
そして、かすみの、髪飾りを失った今、その、精神防護の、力がもうない。
周りの、魔物たちも、もう、見ているだけではない。いつでも、隙があれば、襲いかかってくるだろう。
その、圧倒的な、絶望感。
張り詰めた、緊張感が、満ち満ちていた。
全員が、それぞれ、自分の、武器を、握りしめ、次の、一手を、待つ。
生と、死の、境目。
その、極限の、状況の中で。
最初に、動いたのは、ヤマタノゴモラ、だった。
「グゥオオオッ!」
その、巨体から、放たれた咆哮は、洞窟の壁を、震わせ強烈な、波動となって、一行へと、襲いかかった。
龍也たちの、前にいた、手下の魔物たちも、その、波動を浴びて、苦しみ出し、次々と、倒れていく。
その、波動が、一行の目前に、迫ってきた、その時。
龍也が、前に、出た。
そして、その手を、まっすぐに、波動へと、かざす。
「タツヤ〜!」
ゆうこの、悲痛な叫びが、轟いた。
一同は、迫り来る、死の波動に、目をつむり、顔を、そむけた。
「……みんな、今だ!最後の戦いだ~!」
龍也の、魂からの、叫びと共に、スキル「鼓舞」が、発動した。
「うおおおおお~!」
その声を、聞いた、仲間たちの、身体に、力が、満ち溢れていく。
誰も、龍也が、なぜ、あの波動を、無傷で、受け止めているかなど、考えていない。
ただ、その、言葉を、聞いて、無意識に、目の前の、魔物を、蹴散らし、ヤマタノゴモラへと、一直線に、向かっていく。
龍也もまた、手を、かざしたまま、ヤマタノゴモラへと、突っ込んでいく。
ようやく、合流した、じんたに、手に持っていた、物を、渡した。
「たのんだぞ!」
じんたは、頷いて、その、シーフとしての、俊敏さを、最大限に、発揮し、ヤマタノゴモラの、死角へと、回り込む。
そして、その、巨体の、背中に、張り付けた。
「グオオオッ!」
ヤマタノゴモラが、咆哮する。
しかし、その、咆哮から、放たれる、波動は、もう、出なかった。
それを見て、
「……よし!この一撃で、帰るぞ〜!」
龍也が、再び、「鼓舞」を発動した。
その、言葉と、共に、一行の、怒涛の、攻撃が、ヤマタノゴモラへと、集中した。
シンジが、渾身の「幻影双牙」を、頭部へと、叩き込む。
幻影が、敵の、視界を、錯覚させ、その、巨大な、動きを、止める。
レンは、咆哮と共に、破城剣を、振り下ろした。
「天墜轟断!」
その、一撃は、大地を、揺るがすほどの、衝撃を伴い、頭部を、粉砕する。
三上隊長は、鱗の、隙間へと、斬龍剣を、突き立てた。
「破鱗覇斬!」
その、剣気が、鱗を、削ぎ落とし、剣は、さらに、深く、魔物の、本体へと、食い込んだ。
「ヴォルト!」「アルドゥル!」
ゆうこと、かすみの、魔法が、援護する。
雷と、炎の、二つの力が、残りの魔物を焼き尽くしていく。
「グワァアアアアアアアアアアアアアア!」
断末魔の、悲鳴が、洞窟を、震わせる。
ヤマタノゴモラの、巨大な身体は、内側から、崩壊し、光の粒子となって、消滅していった。
その、消えゆく、最後の、瞬間。
(……ゼノス様…………我は……この、愚かな、人間どもに…………この、世界は……必ず……我らの、ものに……)
その、呪詛の、言葉と共に、ヤマタノゴモラは、完全に、消え失せた。
静寂が、訪れる。
野沢温泉の、闇を、打ち払うための、戦いは、終わった。
「い、やっっったぁぁ~!!!」
その場で寝転んだ、シンジの顔が見えて、笑った。皆、笑った。
ゆっくり座りなおし、じんたとタッチした。
三上さんはレンと座ったまま、握手してる。その横でかすみは、泣いてしゃがんでた。
ゆうこは、龍也の顔見るなり、走ってきて抱きついた、身体が震えてる。
「終わったな、ゆうこ、おつかれさん」
「………おつかれさん、じゃないわ!」
がばっと身体を離し、もの凄い剣幕で、
「あんた、なんで手ぇ出して、あんなもん食ろうたんに!よう生きとったのが不思議なくらいやで!
……この、朴念仁が……!死ぬほど心配したんじゃけぇ! ほんまに、心臓止まるか思うたわ!」
困った表情で
「……すまん、心配かけたな、あれは一か八かの賭けだったんだが、信じて、あの瞬間を待って使ったんだ」
「使った?」
シンジが聞いてきた。
「ああ、とっておきのやつだ」
--------------------その前に、皆さんは、いくつか、疑問は無いだろうか-------------
今までじんたは何処に居たのか、何をしていたのか。
湧いてくるはずの、魔物がいない。
そして、龍也は何故無事で、ある物とは何なのか。
---------他に疑問あったら、メッセージでもください。作者は忘れてること多いので----------
それは、次回、秘湯の嘆き、野沢菜の温もり編 外伝 で発表します。