王の沈黙
門が閉まった。
音もなく滑り込んだ戸が
便殿内の空気を一瞬で孤立させた。
彼女が去り、その場で
動くことも、言葉を発することもできず
長い沈黙に沈んで息を整えていた。
ついさっきまで座っていたその場所。
小さく震える指先を隠し、
笑みを浮かべていた閔素衣の顔が
まだ目の前をちらついていた。
「殿下のお答えをお待ち申し上げます。」
その一言が、
頭の中に長く響いた。
機会だったのか。
脅迫だったのか。
それとも…本心だったのか。
障子戸の隙間から
日差しが一条差し込んだ。
床に横たわった光が
机の上を流れ、
灰色の心を薄く照らした。
長い時間その光を眺め、
ゆっくりと、ごくゆっくりと息を吐き出した。
彼女が笑いながら投げかけた言葉の中に
隠された意図は明白だった。
彼女は私を知っていた。
私が今、誰を傍に置いているのかも。
そして、その女性が宮中に入れない理由も。
彼女はそれを取引に使った。
自分が中殿になるから
彼女を迎え入れろという提案。
私が最も大切にしている女性を
合法的に宮中に呼び入れろという誘惑。
「張尚宮を呼び入れるのであれば、止める者はいないでしょう。」
私は目を閉じた。
その言葉がこれほどまでに冷酷に聞こえるとは知らなかった。
私が誰を望んでいるのか、
誰が私の人なのか、
彼女は正確に知っていた。
張玉貞
その名前が
胸の奥で静かに流れ落ちた。
お前は今…
私の心がこれほどまでに引き裂かれていることを知っているだろうか。
水辺に座って微かに微笑んでいた顔。
その微笑み一つが、私をどれほど遠くまで連れてきたのか…。
ゆっくりと身を起こした。
机の向こう、床に落ちた日差しの一片を踏みしめながら
しばらく視線を落とした。
私がいるべき場所がどこなのか、
王としての選択が何なのか、
あまりにもよく分かっていた。
だからこそ、もっと残酷だった。
彼女が私邸にいなければならない理由。
彼女が宮中に入れない現実。
そして、
彼女が私の傍にいないという事実一つだけでも
震えるこの不完全な心まで。
彼女は私を探った。
取引を持ちかけ、
何も答えなかった。
しかし──
心臓が先に波打っていた。
静かに目を開けた。
便殿は静かだった。
その静けさの中で、
ただ一つの名前だけを心の中で繰り返した。
玉貞よ、お前でなければ
私はこの王座に座っている理由がない。
この地位のせいで
お前を守れないのであればなおさら…。
頭を上げた。
唇は固く閉じられ、
込み上げる息が息苦しいほどに
胸を押しつぶした。
「尚膳。」
低い声で彼を呼んだ。
とうてい口を開けない唇が細かく震えた。
ガラガラという音と共に
尚膳が慎重に戸の隙間を開け、頭を下げた。
「はい、殿下。」
わずかな間続いた沈黙、
数多くの葛藤が脳裏をよぎった。
やがて心を落ち着かせ、言葉を続けた。
「大妃殿へ、母上に朕の言葉を伝えるのだ。」
その言葉に
尚膳の眼差しが短く揺れたが、
私の固い眼差しに再び頭を下げた。
お前のため、
そして私のため、
私は決して、お前を離さない。
熱心に執筆しております!作品がまだまだ未熟であるにもかかわらず、共に歩んでくださる読者の皆様に心より感謝申し上げます。