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朝鮮に落ちた女子大生、致命的な王に囚われる  作者: エモい姉さん
第一章 ― 朝鮮に落ちた女子大生、ユン・イナ ―
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重なり合う息遣い、永遠の誓い

彼の手で導かれ、足を踏み入れた部屋の中。

彼の胸に残る余韻が、私を朦朧とした心地に誘う。

その胸元に、そっと、深く、身を埋めた。

月光さえも息を潜める夜、彼の吐息が、私の耳元を優しく撫でる。


「オクチョン…」


低く、そして奥深い響き。

心臓が、まるで引き裂かれるように痛んだ。

さらに深く、彼の胸へと潜り込む。

ゆっくりと顔を上げると、唇が触れ合いそうな距離で、

濡れた瞳で私を見つめる彼が、

ひどく愛おしく見えた。

彼は、片手で、私の頬を、いとおしむように包み込んだ。

切ない彼の指先が、私の全ての感覚細胞を、目覚めさせるようだった。

しばし息を整えていた彼が、ぎゅっと、瞼を閉じた。

そして、すぐに、私を、そっと離した。


ああ──。

承恩尚宮スンウンサングンに冊封される前夜の、

彼との、あの夜を思い出すと同時に、

心臓が、チリッと、かすかに震えた。


この人はまた…。


そっと、額に口づけをして、背を向けようとする彼を引き留めた。

戸惑うように、かすかに動く彼の眉間さえ、

愛おしく感じられた。

呼吸すら整えられないまま、私は、そっと唇を開いた。


「わたくしは…殿下の、女でございます。」


その言葉に、彼の息が、短く、止まった。

瞳が、かすかに揺らめく。

月光に反射した瞳が、まばゆく輝いた。

彼の指先が、再び私の腰を包み込み、

静かに、しかし切実に、私を抱きしめた。


唇が、触れ合った。

柔らかく、そして渇望に満ちた口づけ。

息遣いが絡み合い、

肌に触れる指先は、震えていた。

首筋を撫でる、その温もり。

肩を伝い、広がる吐息。

サラリ──という音と共に、

衣の紐が、ゆるりと解けた。

月光が、私の肩を伝い、静かに降り注ぐ。

彼は、何も言わず、私を見つめた。

彼の道袍ドポの裾を、そっと解く。

小さな息遣いで、その温もりを感じながら、

優しく、彼の胸に抱きついた。

胸が触れ合い、心臓が重なる。


「オクチョン…」


かろうじて絞り出された、彼の声。

私は、彼の震える手を掴み、私の頬へと導いた。


「愛しています…殿下…」


彼は、私を、優しく抱きしめた。

胸が触れ合い、息遣いが絡み合う。

互いを、いとおしむように、強く抱きしめた。

震える指先、熱い温もり。

互いの心臓の音が重なり、

その夜は、静かに、しかし濃密に、燃え上がった。

月光が、私たちを包み込み、

世界は、静寂に包まれた。

彼の腕の中、その温もりの中で、

私は、ゆっくりと、しかし確かな存在として、彼に抱きしめられた。

初夏の香りが、深く、濃く、漂っていた。


月光が、静かに軒先を伝い、部屋の中へと染み込んでいく。

彼女は、依然として私の腕の中に抱かれ、

かすかな息遣いを繰り返していた。

震える指先、

頬を撫でる余韻、

体を包み込む体温が、柔らかく揺れる。

濡れた額に、口づけを落とした。

互いの息と、脈拍が、重なり合う。


「愛している…オクチョン…」


彼女は、ゆっくりと頷いた。

瞼の下で、揺れ動くその感情が、

月光に、そっと、浸されているようだった。

優しく、彼女を抱きしめた。

閉じていた瞳が、静かに開かれ、

彼女の瞳が、私を、じっと見つめた。

月光の下、彼女の肌は、

絵画のように、奥ゆかしい輝きを放っていた。

息遣いを伝って降りてくる、その美しさに、

再び、口づけが触れる。


「……殿下…?」


囁くように呼ばれた声に、

私は、静かに微笑んだ。

再び、彼女の頬をそっと撫で、

彼女を、深く抱きしめた。

胸が触れ合い、額が触れ合う。

彼女の手が、いとおしむように、私の頬を包み込んだ。

何も言わず、彼女を抱きしめた。

この世の何よりも大切な人。

その温もりを、もう一度、深く抱きしめながら、

月光の下、静かに息を整え、

ゆっくりと、目を閉じた。

彼女の温もりが、彼女の息遣いが、

私を、優しく抱きしめていた。

私たちは、柔らかく重なり合い、

互いの感情が、ゆっくりと、染み渡っていった。

言葉がなくとも、

眼差し一つで、

指先一つで、

全てを語ることができた。

夜は、深く更けていたが、

その瞬間だけは、時間が止まったかのように、

ただ、私たちだけが、そこに存在していた。


青い霧のように、夜明けが訪れようとしていた。

彼女を腕に抱き、静かに呼吸を整えながら、

長い時間、微動だにしなかった。

彼女は、静かに眠っていた。

小さく、細い息遣い、

熱を帯びた顔、

しっとりと震える唇。

指先で、彼女の額を、いとおしむように、そっと撫でた。

月光が宿った髪の毛の間から、

彼女の肌が、柔らかく輝いていた。

この瞬間、

何一つ、羨むものはなかった。

王座も、

権力も、

世界のきらめきも。

私には、この女性、

この息遣い、

この腕の中の温もり一つで、十分だった。

指先で、彼女の顔の輪郭を、ゆっくりと辿る。

額、

眉、

瞼、

鼻先、

そして、小さく結ばれた唇。

その唇を、ゆっくりと見下ろしながら、

月光の下に散らばる彼女の息遣いに、

静かに、私も心を重ねた。

彼女は、時折、夢うつつに身を震わせ、

私の腕の中へと、さらに深く潜り込んだ。

布団を、そっと掛けてやり、

彼女の髪を、優しく撫で下ろした。

彼女の香りが、

彼女の息遣いが、

部屋中に、留まっていた。

彼女を抱きしめた、この夜、

私は、心に誓った。

離さない。

手放さない。

この手で、

この心で、

死ぬまで共に歩もう。


月光が消え、

空が明るくなる夜明け。

私は、彼女を抱きしめたまま、

静かに、目を閉じた。

世界の全てが止まったかのような、その瞬間、

最も大切な温もりを胸に抱き、

甘い眠りに、ゆっくりと、落ちていった。

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