流れる水を堰き止める方法
「ま……ママ、水を堰き止めるとおっしゃいましたか?」
鋭い氷が粉々に砕けるように、当惑した希載の重々しい声が交泰殿に響き渡った。
真夜中の影がまだ完全に晴れない、灰色がかった夜明けの空気。急いで呼んでいるとの伝言があり、夜が明ける前に駆けつけたものの、突然スケールが大きくなった玉貞の言葉に、希載の目が見開かれた。
「どうして驚かれるのですか。尹の世子冊封と同時に、兄上も戸曹判書の座に内定されたのではありませんか。殿下がその座に賢明な兄上を座らせる理由は何だとお思いですか。」
彼の心臓がドクンと落ち込むようだった。彼女の表情は微動だにせず、確固としていた。
単なる権力への野心ではない……。
彼女の真意を到底読み取ることができない。数多くの考えが脳裏をかすめた。
「この国の民が毎年冬と夏に疫病に苦しむのは、不吉な気のせいではなく、目に見えない汚物と腐った水のせいです。特に、民が飲む水がそうです。流れる水を堰き止め、汚物と腐った水を別に流さなければなりません。井戸を浄化し、民にはきれいな水を飲ませるべきです。」
以前、疫病が蔓延した時も、彼女の知恵で疫病が迅速に終息したという話はすでに聞いていたが、彼女のこのような主張は朝鮮では目新しいことだった。民のためのことだったが、感情に訴えるのではなく、明確な論理で接近する彼女の姿は不慣れに感じられた。
「ママ、それは前例のないことでございます。その莫大な費用と人材は、国の財政を揺るがすでしょう。」
玉貞はそんな彼に反論し、心中を知ることができない微笑みを浮かべた。
「目前のことだけを見るのはやめてください、兄上。この国の悩みは毎年繰り返されます。その悩みを解決しない限り、この国の民は貧困と病気から抜け出すことはできません。ダムを造って水を堰き止めれば、私たちは干ばつに備え、冬の水不足も解決できます。その費用は一年の凶作によって発生する損失に比べれば何でもありません。」
彼女の言葉一つ一つが、まるで鋭い刃のように希載の耳に突き刺さった。希載は口を閉ざした。
確かに彼女の話は事実であり、彼女の言葉も本心だった。しかし、突然このような話をする理由を全く理解できなかった。
そんな彼の視線に気づいたかのように、彼女は用心深く口を開いた。
「女性の身では政務に関与できないと聞きました。ですから、兄上を利用して殿下と尹の朝鮮の助けになろうと思うのです。私は殿下のお役に立ち、兄上は名誉を得る……良い取引ではありませんか。」
この世のどの女性からも聞いたことのない言葉だった。穏やかな顔で微笑む彼女が、不慣れを通り越して異様に感じられた。
妙に非凡だとは思ってきたが……
今回の一件は、少々大きいな。
希載は首を横に振った。彼女の言葉は、朝鮮の学者たちの見解さえも超えるものだった。
用心深く彼女の顔色をうかがいながら尋ねた。
「どのように……計画しておられますか。」
「既存の堤堰や洑のようなものは、一時的に使われる場合が多く、干ばつや洪水に弱いのです。水を体系的に管理し、災害を防ぐ、根本的な仕組みを作るべきです。」
このような話は、政権を握っている勢力でも容易に論じることのできない事柄だった。また、普通の女性の考えからは出てこられない話だった。
論理的に接近する彼女の言葉に、反論することはできなかった。
「星湖先生を訪ねてください。」
「**李瀷**のことですか。」
玉貞は頷いた。彼女の唇に淡い微笑みが広がる。
以前、粛宗の話では、官職を固辞して学問だけに専念する者だと聞いていた。彼の現実的な政策が非常に気に入って、彼を必ず朝廷に招き入れたいと言っていた――その話を聞いて以来、彼について知りたいと思っていたのだ。
「彼の周りには、きっと立派な後学がいるはずです。彼と話を交わしてみてください。」
彼女の眼差しは揺るぎなく、鋼鉄のように硬く見えた。冷たく感じられる風が窓の方から流れ込み、希載の頬を撫でた。
「命、謹んで拝承いたします、ママ。」
希載は静かに中宮殿を出た。明るくなり始めた朝の新鮮な空気が、彼の肺腑の奥へと染み込んでいった。
深い溜息をついた彼の視線が、塀の向こうの庭へと向かった。一晩中降りていた霜が、かすかな日差しの下で溶け始めている。粛宗の命と中殿の命を全て遂行するには、体が十個あっても足りないほどだった。
疲れた体を引きずって外に出たが、希載の顔には淡い微笑みが浮かんでいた。
女性に会う時間もくれないくせに、婚姻はどうしろというのか……。
本当に疲れて厄介な目上の人たちだ……。
そうは言うものの、なぜか疲れよりも得体の知れない期待感が、希載の心の中に絵の具のように滲んでいった。




