権力の終わり
愛しの座敷へと入った粛宗と閔維重の間には、重苦しい静寂だけが横たわっていた。
冷たく硬直した粛宗の表情に、閔維重は何も言葉を発することができない。
「連判状を回したそうだな。」
鋭い刃のように突き刺さる粛宗の言葉に、ひざまずいていた閔維重が顔を上げた。
「そなたの名前を見た。」
その一言に、閔維重は目を閉じた。全てが終わったという絶望的な感情が、全身を包み込んだ。
「最後に問う。そなたの意志に間違いはないか。」
閔維重は目を閉じた。揺れる心を隠したかった。もしかしたら今が自分に与えられた最後かもしれないという思いに、数多くの考えが脳裏をかすめた。
知っていた。引き返すことはできないと。それにもかかわらず、「もしかしたら……」という一縷の希望にしがみついている自分もいた。
もちろん、粛宗の顔を見れば全てが無駄だと悟ったが、彼は頭を下げた。
「そうでございます、殿下。私の意志でございます。殿下のご処分は甘んじて受けます。ただ、ソウィは……いいえ、中殿ママは関知しておりません。どうか……どうかお察しくださいませ。」
彼は粛宗の前で平伏した。このような計算もなく事を起こしたこと自体が信じられなかった。彼が今まで見てきた閔維重は、これほど隙を見せる人間ではなかった。
「そなたも年を取ったな。」
自分が世子の頃、自分を見下していた彼を思い出した。限りなく弱い王権、限りなく弱々しかった先代王の姿まで思い出し、そしてその中心で先代王を愚かだと見下していた彼の眼差しまで。その全てが今や何も残っていないと感じられた。
閔維重は虚脱した笑みで応じた。自分の全ての権力が終わったのは、閔ソウィが廃位された時ではなく、今この瞬間だという気がした。
「永遠のものなどございません、殿下。あれほど長く続くかと思われた私の権力も命も、今や終わりが来たと感じます。殿下が勝利なさいました。お祝い申し上げます、殿下。」
頭を下げる閔維重の姿を見て、虚無感を覚えた。
空しかった。
天下を牛耳った閔維重も、こうして終わるのだな。
粛宗は首を振り、ため息をついた。そしてすぐに冷たい目で彼を見つめた。長い間、自分の首を絞めていた彼がこれほど容易く崩れ去る姿を見て、権勢も人生も全てが虚像だという思いさえしたほどだった。
「確認したかったのだ。これほど手薄な形で幕引きをするそなたではないと思ったからだ……。だが、確認してみると虚脱感が湧く。これが天下を牛耳った閔維重の最期だとは。」
粛宗の言葉に、しばらく苦い笑みを浮かべた彼は、窓の外を眺めた。暗い夜空に咲き乱れるように浮かんだ星々が、彼の目の中できらめいた。
「殿下に最後の願いがございます。この全てが空しい生を、殿下の剣の下で終わらせてくださいませ。どうか不名誉な自決はお命じになりませんよう。」
彼の最後の言葉は、非常に悲しかった。
生まれた王子、尹にこのような朝鮮を継がせなければならないと思うと、それさえも絶望的な思いがした。あの子が直面しなければならない朝鮮がこんな状態だということが、悲しくて仕方なかった。
粛宗は何も言わず立ち上がった。そしてすぐにその愛しの座敷を後にした。
最後まで意志を貫徹させるとは……自尊心は……まだ死んでいなかったか。
粛宗は微笑んだ。もしかしたら知っていたのかもしれない、彼のこの願いを……彼の望みを。
私は何を確認したかったのだろうか。
空虚な心とがらんとした胸が、彼の視界を遮った。ただ、彼女がいる宮廷に早く帰りたいという気持ちだけだった。
足取りは重いばかりだった。




