秋、そして…
秋が深まろうとしていた。
昼夜を問わず冷めた風が頬の端にそよぐ心地よい季節。それは、朝鮮に来てから一番好きになった季節だった。
夏は暑すぎるし、冬は寒すぎるのよね……
エアコンもないし、暖房機もないんだから。
交泰殿の庭の銀杏の葉は金色の光を浴びて舞い落ち、池の水面に映る波紋さえも紅い空を映し出していた。窓の外の紅葉が赤く染まっていくのを見て、静かに微笑んだ。落ち葉がカサカサと砕ける音が心地よく聞こえた。
最近になってつわりが治まり、少しずつ食欲を取り戻し始めたせいもあったが、コンディション調整に失敗した失神事件以降、殿下は以前就善堂に出入りしていた時のように、中宮殿の敷居がすり減るほど訪れるようになった。
おそらく、中宮殿をこれほど出入りした王は、彼しかいないだろうとのことだが、それは確かなことかもしれない。殿下の密着昼夜ケアで、毎日が幸せだった。
こんなに幸せでいいのだろうかと思うほどに……。
殿下の欲求調節の失敗で、何度かその……関係があったりもしたが。
いくらか重みが増した下腹は、もう私の体が私一人のものではないことを感覚的に感じさせていた。ある程度安定した内命婦は、もういちいち私が干渉しなくても、自立的に回るように体制を整えていた。殿下が許可された後、本当に重要なこと以外は、キム尚宮の線で処理するように指示した。私の失神事件が衝撃的だったようで、キム尚宮は本当に熱心に働いてくれた。
キム尚宮の濃くなっていく隈は仕方ないとして、
チョン女官とソ女官も、むしろ閔氏に苦しめられていた時よりも辛そうに見えるのは、
気のせいよね……?
しかし、私が直接やりたいと思っても、殿下はもう私が夜遅くまで書類を眺めることを許してくれなかった。今や安定期に入り、それなりに仕事もできそうだったが、一度大きな心配をかけた手前、そんなことを言える立場でもなかった。
今日も他の日と変わらず、のんびりと広縁に座ってお茶を飲んでいた。鼻先に染み込むほのかなお茶の香りと温かい気に、気分まで清々しくなった。
「なぜそんなに子犬のような表情をしているのだ。」
静かな雰囲気を破って入ってきたのは、当然ながら殿下だった。クスクスと肩を揺らす彼を見て、思わず顔が赤くなった。秋の陽射しを背にした彼の姿は、絵のように美しかった。お茶の温かさよりも、さらに暖かい彼の温もりが私に近づいた。
「日がだんだん冷たくなっているのに、御所にいるように言わなかったか。」
近づいてきた彼は、ひょっとしたら温気が逃げてしまうのではないかというように、私を胸にぎゅっと閉じ込めながら、やや厳しい声を出した。
「大丈夫です、殿下。」
私の鼻先をそっとつまんで「まったく」という仕草をし、再び強く抱きしめた。
「そなたが倒れたあの夜を考えると、
今でも私の心臓が崩れ落ちそうになるのだ。」
彼は心配そうな顔で私を見つめ、そっと私のお腹に手を当てた。子どもが父親の声を聴き、母親の気分を感じると教えてあげたところ、毎回やって来てはお腹に向かって何かを**つぶやき、**私が好むすべてのものを常に傍に置くように徹底的に指示した。
慣れた温もりがお腹に染み込んだ瞬間、**内側の生命が小さく応えた。**その短い動きが、世の中のどんな約束よりも強烈だった。
慣れない突然の感覚に、私は殿を見上げ、触っていた殿下も何かを感じたのか、私を見上げた。そうして私たちの視線が宙で交差した。
「子が殿下の指先を分かっているようです。」
私の言葉に、ぼう然と自分の手を見つめる殿下。やがて感激に満ちた顔で私を見つめた。
「では、これが今、子が動いたということなのか。」
初めて感じた胎動だったので、よくわからないと思い首を傾げていると、やがて確認射殺でもするかのように、クスクスと下腹を突いてきた。
今度ははっきりと感じた。私たちは無言でお互いを見つめ合った。彼の眼差しは、感激に濡れた感情が揺らめいており、その中には私への愛と、子どもへの期待で満ちていた。
私もまた、揺るぎない眼差しで彼を見つめ、微笑んだ。そしてやがて彼の胸に寄りかかり、秋風に揺れる木の葉の音を聞いた。
私は彼に、もう完璧な王妃の姿を見せようと努めなかった。もう大丈夫。**殿下の愛が私の人生を、そしてお腹の子を、揺るぎなく包んでいた。**彼の暖かい手を握り、幸福に浸った。
儚く流れていく秋の日々のように、この平和な時間もいつか終わるかもしれないが、大丈夫。私はもう、一人ではなかったのだから。
あ……でも……お産はちょっと怖いんだけど、どうしよう……?




