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それでもこの星は回っていく

作者: 逢乃 雫

この宇宙(そら)には

果てがないけれど


この星の上には

幾つもの

境目が刻まれていて


それを塗り替えようと

争いが起きる



人間の心は

この胸の中に

あるはずだけれど


どこまで広く

どこまで深いか

誰にも分からない

自分の心ですら


喜び

悲しみ

愛しさ

怒り

願い

恐れ

境目のない感情が

混じり合い


そこに区切りをつけようと

日々葛藤する



こうしている今も 

この星は

たくさんの人々と雄大な自然を

賑やかな街並みと家々の灯りを

禍々しい兵器と黒煙を

その上にのせて


たくさんの夢や希望も

行き場のない後悔や失望や涙も

終わりの見えない争いや葛藤も

とめどのない愛や優しさも

信じる気持ちや友情も

全部のせて


ついでに

何もできずにあがくだけの

この自分というぼんくらものせて


それでもこの星は

今日も回っていく



この星を宇宙から見たら

澄んだ青色をしているという


きっと 

そこにある心が

たとえ時に淀むことがあっても

本当は美しいから


そう、

信じています




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― 新着の感想 ―
[良い点] 宇宙に比べれば小さな地球 その中の小さな社会も壁だらけですね。 夜空の星が何万光年もかけて、目に届くのは あのたくさんのこの広い宇宙で自分と星との間を遮るものが何もないためです。 そんなこ…
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