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極寒の島グラキエース  作者: めび
9/15

霊山の異変

2日後の朝、重装備の狩人の3人がギルドに集まる。

「縄張り調査だと言ってたんだがな。」

ドギーは上から下まで硬い革に鉄板を仕込んだ防具で身を固めている。

「火竜にちょっかいを出しに行くんだ、これでも心もとないな。」

そして、いつもは革鎧を着ているリズだが、今日は厚手の革の服に、マントを羽織っている。

「リズはリズで、珍しい装備だな。」

「ドギーと同じ理由よ。私の手持ちで、耐熱の付与がある物を揃えてきたんだから。」

物珍しい姿を見ていたダルタスに、ドギーも問いかける。

「お前も人の事は言えないがな。」

ドギーにそう言い返されて、ダルタスも苦笑する。

「備えは大事だからな。」

ダルタスは、2人よりもさらに重装備だ。全身を金属の鎧で固めた上、背中には大きな盾を携えている。

「そんな装備で、動けるの?」

リズが率直にダルタスに尋ねる。

「まあ、心配しなくてもいい。こう見えても、この鎧はかなり軽いからな。」

「その盾もか?」

ドギーがダルタスの背負った盾を指さす。

「いや、これは見た目通りの重さだ。」

「どちらにしろ、動きづらそうだな。」

ドギーの総評を受けて、ダルタスが反論する。

「そこまで動く事は考えてないからな。言っただろう、調査だと。」

「いざとなったら、ダルタスを囮にしましょう。」

リズが良いことを思いついたといった感じで、手をパンと叩く。

「そうだな。」

リズの言葉に笑いながら答えるドギー。

「安心しろ、死んだら化けて出てやるから。」

「それは止めてもらいたいわ。」

リズがそう言うと、ダルタスとドギーからも笑い声が起こった。

「まあ、そうならないように全員気を付けろよ。」

ダルタスの注意に、2人が頷いて答えた。

「マスター、そういう訳で、今日はサポーターをお願いするよ。」

カウンター奥に居るマスターに、ダルタスが話しかける。

「分かりました。本当に気を付けてくださいね。」

にこやかな顔で送り出すマスターに、3人は頷いて答えた。

「よし!じゃあ、行こうか。」

ダルタスが気合を入れる。その声に応じるように、2人が右手を挙げた。


町の外に出た狩人達が、目的地の山を見つめる。

そこは、神聖な場所として、島に住む人々の信仰の対象になっている。

その為、目的地の山にはあまり登る事はない。狩人も、この山での狩猟は行わない事となっていた。

「あれが現れてから、初めての登山になるな。」

「そうね、あれが来る前からも、あまり登らなかったけど、こんな状態の時に登る事になるとはね。」

この場に居る3人の狩人達は、何度か山に登ったことはある。だが、全て雪の深い時の話だ。

「幾分、登りやすくはなってるだろう。行こう。」

ドギーを先頭に、3人は山へ続く道へ歩き始めた。

2時間ほど歩いただろうか、随分と山の姿が大きくなってきた。

その道の途中、やはりいつもよりも大きいサイズの動物に出会う。だが、出会う動物は全て脅かして逃げるように仕向けた。

「それにしても、山に近づくにつれて、大きくなるというのは、間違いはなさそうだな。」

「ああ、荒唐無稽な考えだと、自分でも思っていたんだがな。」

所々でメモを取りながら、ドギーの言葉に答えるダルタス。

「世の中は、不思議な事が多いな。」

「そうだな。まぁ、これからもっと不思議な奴に会いに行くんだが。」

「それもそうだな。」

ダルタスの答えに、乾いた笑いを返すドギー。

「2人とも、そろそろ登山口だけど、準備は大丈夫なの?」

リズが朽ちかけた立看板を指さして二人に話しかける。

「あぁ、こっちは大丈夫だ。」

「俺も行ける。」

2人の狩人が、いつでも武器を出せるように構えている。

「ここからは、少し慎重に行きましょうか。」

比較的軽装なリズが、ここから先頭を進む。

背の高い針葉樹が立ち並ぶ登山道、そこに足を踏み入れた途端、周囲の空気が変わった感じがする。

その空気を感じた3人は、否が応でも緊張感が高まる。

そんな中、ダルタスは奇妙な事に気付き、足を止める。

「ここも、鳥の声がしないな。」

「え?」

他の2人も、ダルタスの言葉に足を止める。ダルタスは周囲の木を見上げながら、話を続けた。

「湖でもそうだった、ここには、鳥にとって危険な場所、と言う事だろう。」

「危険・・・ね。大体見当はつくわね。」

リズが山頂へ続く登山道を見つめる。

「・・・一つ良いか?」

ドギーがダルタスに声をかけ、質問を続ける。

「鳥が居ない、と言う事は、ここはすでに危険な場所と言う事なのか?」

「そう言う事だな。」

ダルタスの答えに、2人の緊張感はさらに高まる。

「山にドラゴンは降りてきた。だが、山頂に居るとは限らない。」

「この山全体を、立ち入り禁止にした方が良さそうね。」

「最終的には、そうなるだろうな。」

ダルタスは周囲に注意を向けながらリズに答える。

「危険でも、調べなければならない事もあるさ。」

「そうね。」

リズが頷いて答える。そして、再び先頭を歩き始める。

しかし、足取りは先ほどよりも慎重になっていた。

太陽が真上に上がったころ、狩人達は山の小川に到着する。

「ひとまず、ここで休憩か。」

ダルタスがそう言って、荷物を下ろす。他の2人もそれに続いた。

先が見通せる程度の疎らな木の間を、その小川は走っている。

小川の上流をここから見ることは出来ないが、源泉はそれほど遠くはなさそうだった。

「この川が流れているところを見るのは、初めてね。」

リズがそう言って川の水に両手を浸す。その冷たさに驚くと同時に、不思議な感覚を覚える。

「ダルタス、この川の水、どこに流れてるの?」

「あぁ、凍結湖だよ。」

「この水が、凍結湖に行くのね。」

リズが手を川から引き揚げる。そして、不思議な感覚の正体を見る。

「こ、これって?!」

リズの驚く声を聞いて、2人がリズに駆け寄る。

「どうした?」

「私の手・・・。」

そう言って、リズは二人に両手を見せる。しかし、変わった所は特にない。

「どうしたんだ?普通の手じゃないか。」

「違うのよ!よく見て!」

そう言われて、リズの手をまじまじと見るが、何も違いを見いだせない。

「一体、どうしたんだ?」

「もう!爪よ!爪が伸びてるの!」

「爪?」

リズの手を再び見る二人。確かに、爪が少し伸びすぎのような感じがする。

「切ってなかったのか?」

「違うわ。ちゃんと切り揃えてきてたわよ!」

「となると・・・。」

2人は川の水を見る。

「これが原因か?」

「この川、何かがおかしいと言う事か。」

2人が同時に同じような言葉を放つ。そして、無言で頷いて出発の準備をする。

「あまり、この場に長居はしない方が良さそうだな。」

ダルタスの言葉に、他の2人も頷いた。

「その前に、サンプルは持ち帰った方が良さそうだな。」

ダルタスは、ガラス瓶に紐を括りつけ、それを川に投げ入れる。

「その水を、持ち帰るのか?」

「あぁ、リズがおかしいと言うものだからな。」

瓶に水が入ったのを確認して、ダルタスが瓶を引き上げる。

「そんなまどろっこしいやり方しなくても、水に手を入れればいいじゃない。」

「異変が起こったって言ってる本人が、何を言ってるんだ?」

ダルタスが笑いながら引き上げた瓶に蓋をする。

「ほら、爪が伸びただけだし・・・。」

「見た目はそうかもしれんが、中はどうなってるかわからん。」

ダルタスの言葉に、顔が青ざめていくリズ。

「あぁ、怖がらせるつもりはなかった。すまない。」

頭を掻きながらリズに謝るダルタス。

「リズ、今は爪以外に何か変わったことはあるのか?」

「特にないけど・・・。」

ドギーの問いかけに、リズは自分の手を見ながら答える。

「なら、今度何かが起こった時に考えるしかないな。」

ドギーがそう言ってリズをなだめる。

「そうね、今更どうしようもないわね。」

自分の何気ない行動が、心配事を増やすことになるとは思わなかったリズ。大きなため息をついて立ちあがる。

「その水が、何事もないことを祈るわ。」

リズはダルタスが手にした瓶を見つめて呟く。

「行きましょう。何かあったらお願いね。」

そう言って、リズは再び先頭に立つ。

「少し、怖がらせすぎたか。」

「そうだな。」

2人がリズの後ろを歩きながら、少し反省した表情を見せる。

「ダルタス、川沿いを行くの?それとも違う道?」

「そうだな、このまま上流に行こう。そうすれば、この水の謎も解けるかもしれない。」

ダルタスが川の上流を指さして、行先を指示する。リズは頷いてその指示に従った。


川沿いを歩く3人は、そこで奇妙な光景を目の当たりにする。

「ダルタス、倒木が多くないか?」

ドギーの言葉を聞いて、ダルタスは頷く。

「あぁ、それは思っていた。」

川の周囲は、いたるところに倒木があり、道を塞いでいたり、川に橋をかけたりしている。

ダルタスは道具袋からナイフを取り出し、その倒木の1つに突き刺す。

抵抗なく突き刺さるナイフから、倒木の中は空洞で、すでに朽ち果てていることがわかった。

「雪があった頃から、こうだったのか?」

ドギーがダルタスに尋ねるが、ダルタスも実のところ判断に困る。

「俺も、雪のある光景しか知らないからな。聞かれても困るが・・・。」

川の周囲を見回すダルタス。いくつか奇妙な点を見つけるが、うまく言葉にできない。

「ただ、この光景は何か奇妙だな。」

「この木、コケに覆われてるかと思ったけど、よく見たら普通の草が覆いかぶさってる感じね。」

前々から判明していることだが、最近の森は植物の成長が早い。

それにしても、川の周辺にここまで倒木、しかも朽ち果てたもの多いのは気がかりだった。

「この草も、たった3か月でこうなるのか?ここまで伸びているのは見たは事ないんだが。」

ドギーが草を見ながらダルタスに問いかける。

「俺も、この草がここまで伸びたのは初めて見るな。」

「ほんと、初めて尽くしの調査ね・・・。」

リズが草を少しかき分けて朽ちた木を見る。草以外にも、しっかりと苔が生えていて、長い年月が経っているように思える。

「苔もびっしり生えてるわね。ダルタス、判る?」

珍しい物を見たという表情のリズ。この島では、苔はごく一部の場所にしか生えていない。

「フィクラスに聞けば、この辺りの疑問に答えてくれるんだろうがな。」

今日は冒険者の2人は連れてきていない。狩人の3人の知識では限界があった。

これらの疑問をメモに書き留めるダルタス。

「調べ事だけが増えていくな。」

ダルタスはメモをしまい込みながら呟いた。

「さて、もう先に行かないと、日が暮れるわよ。」

リズが空を見上げて2人に話しかける。早めに出発したが、すでに太陽は真上に来ていた。

「もうそんな時間か。早めに行かないとな。」

「食事はしないの?」

リズが自分のおなかを少しさすりながら、ダルタスに訴えかける。

「何が起こるかわからない場所だ、悠長に出来ないからな。」

「それもそうだけどね。」

そう言われたリズは、バックパックを探りながら答える。そして、中から紙にくるまれた燻製を取り出した。

「食べながらで良いわね。」

「そうしよう。」

ダルタスとドギーも、食料を取り出し、かじりながら先に進むことにした。


少し腹を満たした3人が、再び川沿いに山頂を目指す。

川の流れが急になって来た所を見ると、随分上流まで来たようだ。

「そろそろ、ゴールが近いのか?」

その様子を見たドギーが、ダルタスに話しかける。

「そうだな、川沿いというのはそろそろ終わりだろうな。」

「そうか、山頂まではまだまだあったな。」

「山頂に行くまでに、目的が果たされる可能性もあるがな。」

ドギーがそう言って笑う。

「その時は、全力で逃げるか。」

ダルタスがドギーに笑い返す。

「ねえ、2人とも、それって、全然笑えないんだけど・・・。」

リズが深刻な表情を浮かべる。それもそのはず、目的が達成されると言う事は、何かしら危険な状態に陥ると言う事なのだ。

ただでさえ、さっきの水の件が後を引いているリズは、2人の会話に多少の不安を感じていた。

「リズ、少し気にしすぎだな。」

「そうは言ってもね、実際に異変が起こってるから、気になるのよ。これ以上の異変が起こる事がほぼ確実なのよ。」

改めて自分の手のひらを2人に見せるリズ。

その手を掴んで自分の目の前に引き寄せるダルタス。そして、それを覗き込むドギー。

「あれから、何の変化もないようだな。」

「そうだな。」

「相変わらず、楽観的ね。」

少し気恥ずかしかったリズは、そう言いながら自分の手を引っ込めた。

「考えても仕方がないこともある。その時に対応するしかないだろ。」

「そうね。じゃあ、まず今後のルートを教えてもらえるかしら?」

リズが流れのはやくなった川を見ながらダルタスに問いかける。

「川沿いのルートはここで終わりだ。上に行くにしても、他の道を探すしかない。」

ダルタスはそう言って、一つの答えを出す。

「ならば、このまま真っすぐ山頂に行こうかと思う。」

ダルタスが急な斜面を指さす。

「本気?」

思わずダルタスに問い直すリズ。

「あぁ、多少強行軍になるが、俺達なら何とかなるだろ。」

「はぁ・・・。」

リズがため息をつく。

「仕方ないわね。」

「ドギーもいいか?」

ダルタスがドギーにも問いかける。

「あぁ、日のあるうちにある程度の成果が欲しいからな。」

ドギーが持ち物から登山道具を取り出す。

「準備がいいな。」

「こうなるだろうと思ってたよ。」

それを見たダルタスは思わず苦笑いする。

「なら、先頭を頼む。」

ダルタスの頼みに、ドギーは無言で頷いた。

「雪山とは、勝手が違うな。」

そう言いながら、ドギーは所々に杭を打ち込み、足場とロープを張りながら登っていた。

それを利用しながら、ダルタスとリズが続いていく。

そして、広い岩棚にたどり着いた。

「ここで、少し休憩しよう。」

ドギーの提案に、二人は頷いて答える。

「もう少しで、頂上かしら?」

リズがそこから上を見上げる。今まで登ってきた斜面よりも緩やかではあるが、それでも足場が無いと落ちてしまう傾斜がついている。

「この登山ルートは、もうすぐ終わりだろ。」

ダルタスが岩棚から下を覗く。あまりの高さと、急な斜面に思わず身震いするような光景が広がっている。

「このルートでは初めて登るが、見晴らしがいい場所があるもんだな。」

ドギーが眼下に広がる景色を眺めながら呟く。島を囲う海はもちろん、湖や自分達の町も一望できた。

「ダルタス、帰りはどのルートにするんだ?」

「そうだな、来た道を帰りたいところだが、時間はかかるだろうが、なだらかなルートでもいいだろう。」

昼を過ぎた太陽は、徐々に傾き始めている。水平線に太陽が沈むまではまだ時間があるが、調査という目的としては時間が少し足りない。

「そのルートだと、帰りは真っ暗だな。」

ドギーがそう言うと、リズがふと呟く。

「夜行性の何かって、居ないわよね?」

リズが不安を口にする。それを聞いて、ダルタスが声をかける。

「それは判らないな。すべて含めての調査だ。」

「ほんと、行き当たりばったりね。」

「仕方ない。まさか、ここまで目立った問題が起きないとは思わなかったからな。」

ダルタスが苦笑いをリズに返す。

「本当は、もっと簡単に何か問題が起きて、ここは一面立ち入り禁止としたいところだったんだが。」

そう言ってため息をつくダルタス。

「ここまで来たら、徹底的に・・・か。」

ダルタスの気持ちをドギーが代弁する。その言葉に、ダルタスは頷いた。

「あぁ。この場所で、あの日以来何かが起きている事は確かなんだ。それを調べたい。」

これから登る予定の道を見つめ、ダルタスが力強い声でドギーに話す。

「ダルタスって、昔からこういう事には目が無かったわね。ここじゃなかったら、絶対にフィクラスと同じ道を歩んでるわね。」

「そうだろうな。」

リズの言葉に、もう一つの自分を思い浮かべるダルタス。

「まぁ、今の仕事もやりがいはあるがな。」

そう言って、山頂を見上げるダルタス。

「2人とも、そろそろ行くぞ。」

ドギーが2人に声をかける。その言葉に2人はうなづいた。

そして、なだらかな場所に到着した3人は、雪のない山頂を目の当たりにする。

「岩ばかりだな。」

「少しでも緑があると思ったんだが。」

ドギーとダルタスがそれぞれ感想を述べる。

「それだけ、ここは過酷ってこと?」

リズが2人に問いかける。しかし、ダルタスは首を横に振る。

「いや、別に理由がありそうだ。」

ダルタスは下に転がっている石をいくつかどけてみせる。

そこには、すっかり枯れてしまい色あせた草が横たわっていた。

「生えてはいた。という事か。」

「そういう事になるな。」

ドギーの言葉に、ダルタスはそう答えた。

「どうして枯れてるのかしら?」

枯れた草を眺めながら、リズが呟く。

「水が無いとか?」

ドギーが周囲を見渡す。水源となりそうなものは一切見当たらない。

「それもあるかもしれないな。雪や氷が解けた時には、水があってこれらも育ったが、その水が無くなったらこうなると言う事か。」

ダルタスはドギーの意見を筋に考えを巡らせる。

「でも、それならさっきの川は尚更奇妙な事になるな。」

「奇妙?」

リズがダルタスの言葉を聞き返す。

「川は、山からの水が集まって出来るものなんだが、その水が無いとなると、さっきみたいな川は存在しないだろ。」

「ここは、雪が降るくらいなのに、ずっと雨が降らなかったのかしら?」

リズの疑問も当然だが、ダルタスはそれに一つの答えを示す。

「さすがに、ここの天気をずっと見ていたわけじゃないが、多少の雨は降っているとは思う。ただ、それなりに降っているのなら、町に居ても気付くだろ。」

その答えを聞いたリズは、手を打って納得する。

「確かに・・・。じゃあ、どこかに水が溜まってるところがあるって事?」

「あぁ、風穴で見た水溜まりとかがどこかにあるんだろうな。」

リズとダルタスのやり取りを聞いていたドギーは、2人の会話に口を挟む。

「でも、それはこの周辺に影響を及ぼす場所には無いと言う事だろう。結局は、水が無いと言う事になる。」

「そう言う事になるか。」

ドギーの言葉に、2人は納得して頷く。そして、ダルタスが声をかける。

「では、気を取り直して、頂上に向かうか。」

頂上は3人が居る場所から、数10分ほど歩いた先にある。そこに向けて、狩人達は歩き始めた。

そして、頂上に向かい始めて数分後、ダルタスが心待ちにしていた異変が目の前に現れた。

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