名前が決まりました
「「「「ご馳走様でした!!!」」」」
ミィーファさんが作ってくれた食事は2品だったが、どちらも大量で15人前はあったんじゃないかと思うが、家族とミィーファさんとの総勢8人でぺろりと食べ切った。
「はぁ〜、満腹だー。美味かったし、ミィーファさんありがとう」
ミィーファさんにお礼を言う。
「いえいえ、次からは自分達で食材を取ってきて調理するんですよ〜。まぁ、みなさん家族なら大丈夫そうですね!」
外を見ると、もう真っ暗だ。
街灯らしきオレンジの明かりが見えた。
「本当に、ありがとうございました。お隣さんのよしみで、これからもよろしくお願いします」
「はい、じゃぁそろそろ私は家にもど・・・あっ、名前!!忘れるところでした。狩りの時に名前付ける約束していましたね。」
「あらぁ〜、ミィーちゃんが私達のお名前つけてくれるの〜?楽しみぃ〜♪」
母さんがミィーファさんに向かってニコニコと嬉しそうに言うものだから、ミィーファさんはしどろもどろになりながら
「そ、そんな期待の眼差しで見ないで下さい!」
と、かなり焦っている様子だ。
もしかしたら、全員分の名前は思いつかなかったのかもしれないな。
「ま、まずは、お父さんから、今日の戦闘能力を見て、すぐに思いたの。お父さんは、オリバールです!この世界の戦神オリバールから取らせていただきました。この世界には色々な神がいるのであやかって神の名を付けることはよくあります。なので、戦いの上手かったお父さんはオリバールに決めてみました。そして、戦神オリバールの妻で美の女神イリニアの名をお母さんにと考えましたがどうでしょうか?」
「まぁ〜、美の女神だなんてぇ〜、私テレちゃうわぁ〜」
「かぁさんは、可愛いからなぁ。美の女神良いじゃないか!俺も戦神からだなんて、これから頑張って強くなっていかんといかんなぁ」
母さんは耳と尻尾を小刻みに揺らし、嬉しそうにしている。
父さんも満更じゃない様子だし、2人は気に入ったみたいだ。
「ミィーファちゃん、俺らは??」
父さんたちの名前が良かったからか?兄ちゃんが、自分達の名前を催促する。
「・・・えっと、まずは可愛い双子ちゃんからね。後ろは同じで前1音が違う似た名前をつけるのが兄弟姉妹の証だから、アニーナとレニーナ。
響きも可愛いかなって思うんだけど、どう?」
妹達は顔を見合わせ
「アニーナ♪」「レニーナ♪」
どっちがどっちの名前とか言ってないのに、お互い気に入った名前を言って決定したようだ。
うん、本当に天使だ。
尻尾がブンブンっと音を立てる勢いで動いている。よっぽど嬉しかったのかな。
「で、最後に男3兄弟だけども・・・双子 ちゃん達と同じ理由で、上からハルド、ラルド、カルドでどうかしら?」
「カルド、ね。うん、まぁこっちの名前よくわからんしいっか〜、命名ありがとう」
「ハルド!!ミィーファちゃんつけてくれた名前!」ウキウキでクルクル踊っている。
「・・・・・・」こくんと頷く仕草
と、どうにか名前も決まった。
明日は、ミィーファさんが街中を案内し、街人に紹介してくるそうなので、みんな早く寝ようという事になりミィーファさんは帰宅し、俺らは各々の部屋へと解散した。
俺ら男3兄弟の部屋は、みんな同じ作りで3畳ほどの部屋だった。部屋の半分がベットで占領されている狭い空間だった。
父さんと母さんそして妹達は4人同じ部屋で、10畳ほどの部屋にダブルサイズのベットが2台置いてあった。
全員一緒の部屋じゃないだけいいかー。
ベットに入りそんな事を思っているといつの間にか眠りに落ちていた。
次話、2月5日前後の更新予定です。