23話
下手に手伝って上手くいっている陣形を崩したらいけないと、彼らが倒し終えるのを待つ。
待ち始めて2分もかからない位で倒し終えたので声をかけた。
「大丈夫だったようで良かったです。釣りすぎには気をつけて下さいね」
俺がそう言うと、リーダーらしき小柄なリスっぽい見た目の男性がこちらに頭を下げ
「すみません、ありがとうございました。人数が居ればどうにかなるって思っていたんですが、釣りに失敗すると思ってなくて・・・、多数同時は僕達には厳しかったので助かりました。」
その言葉が終わると同時に、パーティメンバーも頭を下げ「ありがとうございました」とお礼を言ってきた。
その後、色々と話しをした。
彼らは昨日からココで狩りを始めたばかりで、この狩場を教えてくれた人は、昨日だけ一緒してコツを教えてくれたが、今日からは4人だけで来たそうだ。
昨日が上手くいっていたし、今日も釣りの失敗前までは上手く倒せていたので、ちょっと気が緩んでしまっての事だったようだ。
そして俺達の狩りを見せて欲しいと言うので、ミーファさんとの狩りを見せることになった。
「では、行ってきます」
ミーファさんが通路へモンスターを釣りに行く。
釣ってきたモンスターに俺とミーファさんとで、交互に目潰しをしていく。
そして半面の目をだいたい潰した所で、打撃技を放ち倒した。
ポカーンとした表情で見ていた彼らが、ハッと我にかえり「凄い綺麗な倒し方ですね」「連携が・・・何も言わなくてもタイミングお互いにわかってるんですねっ!凄いです!」と、絶賛された。