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獣人まったりライフ?!  作者: 蒼井 愛美
12/23

金策って大変

昨夜は色々と考え込んでしまった。

明け方やっとウトウトしだしたところに妹達の元気な声が聞こえてきた。

朝から元気だなぁ、アニーナとレニーナはいつもこんな早起きしてるのか?

再度、布団に潜り込んで頭まで布団をスッポリかぶると、妹達の元気な声も心地よい子守唄のように聞こえてきて、いつの間にかぐっすりと眠りに落ちていった。


次に目が覚めたのは、すでに夕方だった。

この世界にきても、この引きこもり感ハンパない生活ダメすぎるな、俺・・・。


そろりそろりと居間に向かったが、今は誰も居ないようだ。

夕方と言っても、16時前くらいか?なので、夕飯にはまだ早いし皆遊びに行ったり、何かしているのかもしれないな。

俺は台所にあったサイコロステーキを摘み食べる。

「冷めてても美味いな。」独りごちる。


さて結局考えても結果は出なかった訳だが、このまま引き篭もり生活をしても、引き篭る楽しみのアニメがないのじゃ意味が無い。

本を買う買わないは別として、金はあった方が良いし、ミーファさんに金策の方法を聞きに行くことにした。


「遅かったね?決まった?」

ミーファさんは俺がずっと悩んでいたと思ったようだ。すみません寝てました。心の中で謝る。

「うん、本を買う買わないはまだ決まってないけど、とりあえず何か買うにしても金は必要だし、効率よく稼げる方法は聞いておこうと思うんだ。なので教えて下さい。」

「じゃぁまずはレベル上げだね。レベルと言っても目に見えて分かるわけじゃないのだけど、打撃の質が上がっていくから、なんとなく1段階upしたんだなってわかるわ、何事も基礎が大事なので、まずはこの間行った森のモンスターを倒しながら、食料の確保と食べきれない分は売るを繰り返して、戦闘に慣れて感覚をしっかり身につけてきてね」

「だいたい、どのくらいやればいいんだ?」

「そうねぇ〜、毎日5時間程度モンスター数にしたら30体は倒す日々を最低2週間は続けて!」

「5時間狩り続けるのを2週間・・・凡人の俺が戦闘に慣れるには妥当な日数なのかもしれないが、それができてはじめて金策への方法が知れるって事かぁ」

まだ始まってもないのに、時間をきいただけで滅入りそうだ。

「基礎がしっかり出来てないと、金策できるような稼げるモンスターを倒すなんて到底無理だからね!しっかり慣れてくるのよぉ?」

「・・・はい」


ミーファさんの家を後にして、筋トレも兼ねて休憩なく森へと走る。

真っ暗になる前に一匹だけでも倒して、丸々売ったらいくらになるのか確認したかったので、早々にエンカウントしたやつを倒す。

ついこないだ戦闘方法を教わったばかりなので苦戦することなく、でも1人できたので慎重に倒したら、倒すのに20分程度かかった。

このペースだと5時間で30体は厳しいな。

単純に5時間を30体で割っても、1体辺り10分ほどしか時間を費やせない。

これにモンスター探索時間も含めると、1体7分以内を目標に倒していかないといけないのかぁ。厳しいなぁ。


そんな事を思いつつ、ミーファさんから借りたアイテムを何でも入れれちゃう例の袋に倒したモンスターを収納すると、帰還魔法で家へと戻った。

魔法で家の前に帰還したが、家にはまだ人の気配がない。

皆でご飯食べに行ったりしているのかもしれないな。そう思い、俺も商店の並ぶ地区へ向かう。


食材屋さんに、モンスターを丸々一頭売るといくらか確認すると、2リクスだった。

前回戦闘方法を学んだ際に、4人で30体くらい狩ったが、その際の分け前が兄さんと俺が10リクスづつ、残りを父さんとミーファさんで分けてたのは、ちゃんと倒した数に見あった妥当な金額で分けてくれてたってことかぁ。

ただ思ってたよりも一頭辺りの売値は安いな。やっぱり手軽に手に入るからかな?


そのまま食材屋さんに、丸々一頭売って2リクスをGETした俺は、しっかりと店を構えたレストランではなく、露店の立ち並ぶ広場へと足を運ぶ。

レストランだと、1品で2リクスくらいが平均だと食材屋さんに聞いたので、1品6000ルクスから高くても1リクスで食べられる露店へと足を運んだのだ。


家だと、焼いただけで少量の調味料がかかった程度の味付けしかまだ出てきてないので、露店の色々な味付けや食べ方になっているのは、同じ肉でもかなり違って感じる。

具沢山シチューのような物を8000ルクスで購入しベンチで食べる。

こんなに具沢山で大きな器いっぱいに盛られて、このお値段!良心的である。

しかも美味いときたもんだ。

ところで具沢山のこの具は、はじめて見るものもあるなぁ。さっきの食材屋さんにも野菜のようなものも沢山あったし、その中のどれかなのだろうか?

今度、食材屋さんに食材について色々と聞いてみよう。


食べ終わる頃にはすっかり日も暮れて、辺りは街灯の薄明かりのみになっていたので、食後すぐに家に帰ることにした。

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