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銀河騒乱   作者: 村山龍香
第一章 ガイア編
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episode1-2 魔硝石

そして、アラフォースによる魔硝石の場所の予測がなされた。

70年前の魔硝石の所在地はルレノに水属性の魔硝石「氷河石」、光属性の魔硝石「月光石」。

大和に土属性の魔硝石「黄金石」。

コールに闇属性の魔硝石「暗黒石」、シェリルの持つ磁属性の魔硝石「磁界石」。

マルクセングに雷属性の魔硝石「雷鳴石」。

スキンに風属性の魔硝石「疾風石」、炎属性の魔硝石「火炎石」、破壊された無属性の魔硝石「次元石」。

このようにあると言われ、宇属性の魔硝石「銀河石」は所在地が不詳だ、とアラフォースは付け加えた。

「これはあくまで70年前のだろ?この通りにある確証なんてないだろう。」

クレイバーがアラフォースに言う。

「ええ、そうです。あくまで70年前のデータですね。・・・3年前、ある事件が起きました。」

クレイバーの顔色が変わる。シェリルも、姓名を名乗らなかったクレイバーを見ておおよその察しはついていた。クレイバーがマルクセング人でないことを。

「・・・ルレノ崩壊事変ね。成程、クレイバー貴方それで反スキンなのね。」

「私が考えるに魔硝石を目的としてスキンエンパイアがルレノに奇襲をかけたのでしょう。このため、ルレノにある魔硝石はスキンが持っていると考えるのが妥当でしょう。」

「こんなに持ってるなら、なんで一個なくなったくらいで慌てるのかしら・・・?」

「シェリル、そういうことを言うと貴女がやったのだと疑われますよ。」

「私はやってないわよ。」

念のためにアラフォースにもシェリルは言う。アラフォースも何か言うのか、と思いきやアラフォースは何も言わなかった。

「わかっています。」

当事者のように言うので、シェリルも疑問符を浮かべるしかなかった。

「・・・とりあえず、用も済んだぞ。シェリル、帰るぞ」

「そうね」

足早に外に出ると、声が聞こえてきた。

「オラ、てめえらここで何しとんじゃ?」

声の主は緑髪の白いジャケットを羽織った男だった。

「クロスケーションか。なんの用だ。」

「黙りな。己ら、自分のやってることがわかってんのかぁ?これは世界的大犯罪じゃろォ?」

またしてもシェリルのことであった。シェリルは一貫してこう答える。

「何が大犯罪なの?私は何もしてないわ。」

「ああ、シェリルは悪くねえ。スキン側が異常だとしか思えん。」

二人の話を殆ど聞かず、男は答える。

「偉そうな口聞く兄ちゃんじゃなぁ?そうさ、ワイはクロスケーションのレ二ウム国家機密担当治安維持長じゃ!スキンは世界の頂点に立つ国家じゃ!全ての人間は我が国に逆らうことは許されない!そして我々は世界のトップに立つクロスケーションなんじゃ!」

レ二ウムの話を一応全部聞いたクレイバーだったが、対応は冷ややかであった。

「・・・何寝ぼけてやがる。スキンが世界のトップ?マルクセングの存在は無視か?世界はスキンのものだと言ってるみたいだが・・・冗談は大概にしろ。スキンの傲慢が簡単に通るはずないだろ。」

「へっ、マルクセングがスキンに敵うとでも思ってんのかぁ?」

「それで魔硝石か?」

「自分で考えな。」

暫くの沈黙を挟み、クレイバーが口を開いた。

「レ二ウム、二つだけ言わせてもらう。一つ、俺がここにいる限りお前はシェリルから魔硝石は奪い取れない。もう一つ、お前が言ってたスキンの情報、全部MZBに報告させてもらうぞ。」

嘲笑し、レ二ウムが言った。

「えらく自信があるみたいやのぉ。てめぇら二人でワイに勝てるはずねぇだろ?」

「言ってろ。シェリル、やるぞ。」

クレイバーとシェリルの共通認識として、相手を嘗めてかかる人間は絶対に勝てないというものがある。様子を見る限り、この男は完全にシェリルのことを嘗めきっている。魔術を使えることも知らないのだろう。見せ球で二、三発火球を打ち付けるだけで顔色が変わったあたりで想像がついた。

「なっ・・・プロミネンス!?どういうことや!火炎石はスキンが持ってるはずやのになんでシェリルが火属性の魔術が使えるんや!!」

「こっちも無視するなよ」

そういいクレイバーが銃剣でレ二ウムと対峙するレ二ウムが手に付けている爪と銃剣がぶつかり合い、金属音を上げる。お互い隙を見せないように対峙しているが、横っ腹からプロミネンスを放たれる危険がある以上、数回ぶつかっただけで自分と同程度または格上であるとレ二ウムはクレイバーの事を見切り、距離をとる。

「さっきまでの威勢はどうしたんだ!?」

銃剣で突きと振りを繰り返し、レ二ウムとの距離を詰める。戻ることを優先するため、レ二ウムはジャンプし避けた。しかし、これでレ二ウムは完全に勝てないと見切ったのか攻撃をしない。

「な・・・なんだこいつら・・・!!こんなに強いなんて聞いてねえぞ!茶髪のてめえ・・一体何者だ!」

クレイバーは聞かれ、勝ち名乗りのごとく答えた。

「元ルレノ陸軍クレイバー准将だ。お前みたいな下っ端には、相手が悪かっただろうな。」

「ルレノの軍人か・・・シェリルも厄介な奴を雇ったもんだな。ついでに魔術が使えるのも想定外だ。・・・チッ」

そういいレ二ウムはそそくさと帰っていった。

「・・・チッ、スキンは何を考えてやがる。」



マルクセングに帰り、クレイバーと別れるとアラフォースには魔硝石の回収をするように言われた。

「私は集めるなんて一言も言ってない。自分のことは自分で決める・・・それが当然じゃない?私、もう行くよ。」

そういってシェリルはアラフォースと別れた。しかし、シェリルに自由が訪れることは許されなかった。

「おい、シェリル!ちょっと待て!」

空腹のために飲食店に行こうとしたところで後ろから嫌みったらしい声が聞こえた瞬間に、シェリルはそれを確信した。

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