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狂戦士は殺された事よりモンスターを狩りたくて仕方がない

これでもう一つの記憶が終わった。

何か見落としがないかと何度も最初から最後まで見るが特に何もない。

勿論、殺された後がどうなったのかもわからない。

なんとも後味の悪い終わり方である。

殺されたこと自体より殺されるまでの過程が嫌すぎる。

心を開いた相手の策略によって狂戦士は死んだのだ。

私は狂戦士が好きではない。

英雄とか言われているけど大量殺人犯にしか思えないから。

それにモンスター狩りをしている様は気味が悪いの一言に尽きる。

好きになるのは絶対無理だ。

でもだからといってあの死に方はないだろうとも思う。

「大体、初登場からして怪しかったじゃないの。それなのに受けいれるんだから…」

馬鹿な男だ。

ちょっとばかし魔法での応酬が出来るからって簡単に心を許すからそうなるんだよ。

彼は強者故の驕りで人を疑うことをしない。

騙されても、襲われても、力でねじ伏せることが出来るという事実は彼が思っている以上に脅威であった。

ドラゴンを追い払えるような奴を嵌めるなんて狂気の沙汰である。

だから、誰も彼を騙さないし襲わない。

影でこそこそ馬鹿にするのが限界であった。

そして王女様も馬鹿だ。

人妻だから他の男にうつつを抜かしてはいけませんとは言わない。

より強く優秀な種を残したいと思うのは当然だからだ。

きっと狂戦士は知らないだろうが、ディレイクは王女様を口説いたに違いない。

さぞや簡単に落ちてきたことだろう。

狂戦士は全く気づいていなかったがあからさまに王女様はディレイクに惚れていたから。

王女様を手玉にとり弁当に強力な毒を仕込んで貰う。

僕達二人の未来の為にとか言って彼女を操ったに違いなかった。


なんでディレイクは狂戦士を殺したのだろうか。

最初から殺すつもりでいたのは確かだ。

しかし、狂戦士は彼のことを知らない。

彼自身に何か酷いことをしたわけではないのは確かだろう。

では怨恨か。

身内や恋人の敵討ちなどあり得そうだ。

しかし、それなら時間をかけすぎな気もする。

わざわざ親友になる必要もないだろう。

王女様を抱き込めば殺害は容易なのだから。

それとも、恨みが深くただ殺すのでは生ぬるい、心を開いた者に殺されろとでも思ったのか。

私にはわからなかった。


「まあ、この話が本当なら三百年は昔の話なんだし、ディレイクの考えなんかどうでもいいか。」

私はグラスにワインを注ぎゆっくりと飲む。

三百年も昔の人が生きているわけもなくディレイクは当然死んでいる。

そんな人が何を考え狂戦士を殺したかなどわかるはずもない。

それより、この話が真実かどうかだ。

ここまでの記憶全てが紛い物の可能性もある。

やけにリアリティがあったがきちんと裏をとるべきだ。

幸い記憶を覗いたからといって私が消えるようなことはなかった。

しかし、記憶も消えてはくれなかった。

そして変化した私は例え記憶が消えても、元の私には戻れないような気がしてならない。

私はグラスに口をつける。

そろそろツマミが欲しいかもしれない。

狂戦士が私を乗っ取ろうとしていると先程までは思っていたが違う。

消えない記憶が如実に語っていた。


何故私の心は変化したのか。


それは狂戦士の人生が濃すぎて薄い私の人生が飲み込まれた為なのではなかろうか。

狂戦士と同じくらい濃い人生を歩んでいれば私は私、狂戦士は狂戦士ときちんと分けて考える事が出来、中途半端に混ざり合う事はなかったと推測する。

乗っ取られるという表現も正しくない。

狂戦士はとっくの昔に死んでおり、ある一点のみを強く渇望しておりそれを叶えるべく私を誘う。ただそれだけしか出来ず、意識的に私を乗っ取ることなど出来ないようだ。

もし出来るなら目覚めた瞬間から私は狂戦士そのものだった筈。

「寧ろ完全に混ざりきらなかった私凄いだな。」

そう結論付けた。

狂戦士のように色濃く生きることなど貴族令嬢に出来るはずがないなか、完全に飲まれない程度には自分を確立していた私は凄いと思う。

完全に飲み込まれるほど薄くはなかった事がよかったのか悪かったのかは不明ではあるが、とりあえずこれ以上の変化は起こらないとみていいだろう。


「そして裏どり。」

幸いなのがこの記憶、歴史に残る大事件の真相的な側面を持っている。

図書室で歴史書を紐解けば何かわかるかもしれない。

もしくは我が家の家系図。

家系図に乗ってる王女様と記憶の王女様が一致したらビンゴかもしれない。

「よし、やるか。」

私はソファから立ち上がった。

部屋から出て書庫に向かう。

我が家には一万冊という蔵書が地下の書庫にある。

当然家系図も歴史書もある。

調べたい時に調べられるのはとても便利だ。

地下へと降りていくとすぐに書庫の扉が見えた。

このドア重たいんだよな…。

そう思い出して気合をいれて開けようとして。


ハラ…ハラ…ハラ…


本のページがめくれる音がする。


あ。

そういえばここは奴の根城だったな。

面倒なんだよな、あの小動物相手にするの。

つーか、もう帰ってきてたのか。

一瞬出直す事も考えたが、奴はいつもここにいるので結局は鉢合わせるだろう。

今までの私なら率先して絡みに行っていたが、今の私は兎に角関わりたくない。


さっさと用事を済ませるか。

どうせ奴には私に声をかける勇気もあるまい。

私は意を決してドアを押し開けた。


窓のない部屋だが魔法のランプがあるので暗くはない。

一万冊という蔵書があるせいでそれなりの広さを保っているが問題ないくらいに明るかった。

その広い書庫に用意された読書用のテーブルセット。

誰もいないのに一番隅っこに彼はいた。


茶色い癖のある髪に怯えの色が濃く浮かんでいる同色の瞳。

色白の少年….失礼、青年がいた。

彼は私よりも年上だが、幼い顔つきなのだ。

幼いだけならまだしも、どちらかといえば女よりの顔立ちでもある。

そのせいで口の悪い貴族は私と並ぶと彼を妹さんと呼ぶのだ。

そこで言い返せばいいものを俯いてしまい酷いと涙を零す始末。

彼が未来の公爵であり我が義兄フィリップ・ミハルバーと誰が信じよう。

今だって目が合ってるのに挨拶ひとつまともに出来ていない。

例え嫌いな相手でもここは笑顔で挨拶するのが紳士として、貴族として正しい姿だ。

まあ、どうでもいい。

あれは空気だ。

いないも同然。

私は目的を果たすのみ。

私も彼に挨拶する事なく本棚へと移動する。

三百年前の歴史書…王国のだけでなく、帝国のも欲しい。

あとは家系図か。

王女様の顔がわかるよう三百年前の王家名鑑も手にとる。

ふと、あれだけ色濃い人生なのに、名前がわかる人物はディレイクだけだったことに気づく。

妻である王女様さえ名前が不明。

彼に愛情を注いでくれた下級貴族の名前も不明だ。

一度も彼は誰かの名前を呼ばなかった。

唯一の例外がディレイクだったのだ。

ディレイクは一体何者なのか。

歴史書に名前が載ってたりするだろうか。

貴族名鑑はどうだろう?

帝国から来たと言っていたし、帝国貴族名鑑に載っているかもしれない。

そう思うと手にとる本がどんどん増えて重たくなる。

抱えた本が五冊を超えたあたりで一度テーブルに行くかと思い振り返る。

そして書棚の角を曲がって…

どん!

「うわっ!」

「きゃっ!」

バサバサ!

私は誰かにぶつかった。

誰かなんて見なくてもわかる。

お兄様だ。

お兄様とぶつかって本が散らばる音がする。

「ああ…」

私が床を見てぽつりと言うとお兄様は慌てたように床に這いつくばって本をかき集める。

「ご、ごめんなさい!」

そして本を私に手渡してくる。

「それ重たいの。」

「運びます!」

言ってすぐさまテーブルまで本を持ってくれる。

よし、まだ取りたい本があるんだ。

最後まで荷物持ちさせよう。

たまには役に立て小動物。

緊張した面持ちの彼を横目でちらりと見る。

顔立ちは悪くないのだ。

遠縁とはいえ名門伯爵家の三男坊なのだから。

ついこの間まで彼は前髪を伸ばしており顔を半分隠していた。

その様は幽鬼の類に似ておりお父様は度々叱りつけていた。

それでも頑なに切らなかった前髪が切られたのは我らがヒロインアリスの力である。

アリスはお兄様の前髪を断りなくひょいとあげておでこを晒した。

そしてにこっと笑って一言『こっちの方がかっこいいですよ!』って言ったのだ。

それだけで前髪を切り落としたのだからチョロい男だ。

何が琴線に触れたのか。

いつか気が向いたら聞いてみるか。

お兄様はテーブルに本をどさりと置く。

「そ、それじゃ、僕はこの辺で…」

「まあまあ、まだ終わりじゃないんですの。

手伝ってくださいまし。」

踵を返そうとする彼の肩に手を置いて足止めする。

軽く肩に手を置いただけ。

嫌ならはらえばいい。

だけど気弱な彼には到底不可能な話。

事実、彼はこちらを泣き笑いの顔で見た。

「わ、わかったよ…」

「ありがとうございます。では、こちらへ。」

私達は連れ立って書棚へと向かう。

「お兄様はなんの本を読んでおりましたの?」

まあ、無言で向かうのも重苦しいので話しかけてみる。

彼には空気打破の会話の切り出しなど無理だから。

「いや、えーっと…」

明後日をチラチラしながらもじもじする。

なんだ、何を読んでいたのか。

我が家の書庫には人様に言えないような物はないぞ。

それともこっそり買って来たいかがわしい系の本か?

「あ、いや、そういう類の本ではなくて!」

私の視線から何を疑われたのか察したのかパタパタと手を振るお兄様。

「えっと、笑わない?」

「確約しかねます。」

さすがに『極める!大道芸!!』みたいな本を読んでいたら笑うから。

「………経営指南書」

ひた。

私は一瞬足を止める。

「経営指南書?」

「え、う、うん…」

私の表情を伺うようにおどおどした目で私をみる。

「そんなもの我が家にありましたの?」

流行り廃りが激しいのが経営だ。

去年の常識が今年通じるかはわからない。

それがわかるものが読んで初めて価値があるのが経営指南書の類だ。

そんな水物書籍が我が家の書庫にある?

毎年流行った指南書を蔵書してる?

まさか!

あのお父様が指南書なんてものを買うよう司書に指示するとは思えない!!

「それはいつ発行されたものですの?」

私の言葉に責められていると感じたのか口ごもるお兄様。

ったく、すぐに答えろ。

「…もしかして三百年くらい前だったりして?」

「知ってるの!?」

お兄様が驚いたような表情で私を見る。

私がその手の指南書を読むたちには見えないからだろうし、実際読まない。

「あ、いや、その…そんな昔の指南書が役に立たないことは僕だってわかるよ?

でも、初代ミハルバー様が領地経営の際お力を借りた方の言葉を纏めたものだから気になってつい…」

ビンゴ!

「それ私も読みたいですわ。」

「え?」

「構いませんわよね?」

「あ、はい!」

彼はこくこくと頷く。

ドラゴン襲来にスポットを当てた書籍をお兄様に運んで貰い、指南書とともにテーブルに置いて貰う。

全部で十冊を超えた。

「…た、たくさん読むんだね….」

「必要に迫られて」

「課題かなにか?」

「………まあ、そんなところです。」

これ以上突っ込まれると厄介だ。

彼も私となんていたくないだろうし、追い払うか。

「お兄様、大変助かりました。お礼申し上げます。」

ドレスの端を掴み優雅に一礼。

お兄様はその様子に目を見開く。

何をそんなに驚くのか。

私だって親切にして貰ったらお礼くらい…言わないわな。

親切にして貰って当たり前と感じてる私は礼など言わない。

ましてや格下と見下している相手には。

多分、初めてお兄様にお礼した。

そりゃ驚くわな。

高慢な女が殊勝に礼をすれば何か企んでるくらい思うだろう。

まあ、お兄様は無能故何か企んでるなんて思っていないようで只々驚いているばかりだ。

そんなに頭の回転鈍くて今後大丈夫か。

他人事ながら心配になる。

「そんな驚かないでください」

「あ、いや、ごめんなさい」

「いえ…」

おどおどビクビクとこちらを伺っている。

許されたのか、それとも違うのか必死で読み取ろうとしているのだ。

「気にしてませんから….それよりお兄様は読書はもうよろしいので?」

「あ、ああ、お父様に呼ばれているからもう行かないと!」

本当に呼ばれているのかは怪しいが、出てってくれるのならば幸いだ。

「そうでしたの。長くお引き止めして申し訳ありませんでした。」

言って一礼。

また、お兄様は引くけれど逃げるようにして書庫からでてった。


さて、本を読んでみるか。

これで記憶が確かに存在した事実と認定されたらと思うと若干怖いがこのままにしておくのも怖い。

今後長い付き合いになるかもしれないのだから、正体は出来る限り掴んでおきたい。

まずは王女様。

記憶の中に存在する一番の有名人。

王家出身者なら王家名鑑に必ず載ってる。

私は名鑑を引っ張りだしてパラパラめくる。

王女様、王女様っと。

名鑑は名前来歴だけでなく絵もついてくる。

絵具で書かれた絵ではない。

王家の名鑑は魔法使いが作る。

魔法使いが描いた絵は絵の領域を遥かに超える。

まさに本物の生き写し。

真実を写す魔法、『写真』が使われているのだ。

記憶通りの絵を探せばいい。

いるのか、いないのか。

どうかいませんように。

そう祈るが神は私を見捨てる。

やはり普段から信じてないからか。

神殿に寄付金積むか。

だが、何もかもが遅い気がする。

「あはは…」

私は本に突っ伏した。



いた。



いたよ、居ましたよ。


記憶通りの王女様。

嫁ぐ前の王女様だから最初の記憶より若干若いが間違いなく、彼女だ。

裏付けるように、来歴に『建国後初めて興された公爵家ミハルバーに嫁ぐ』とある。

実在しちゃいましたよ…。


いや、まだ足りない。

彼女は王女様。

有名人だからどこかで聞いたこともあるかもしれない。

その記憶が溺れた事で掘り起こされて子供の頃どこかで聞いた物語と混ざり合ったのかもしれないではないか!!

私は一縷の望みをかけて歴史書を広げる。

三百年前のドラゴン襲来は有名な話。

たった一人の英雄が邪竜を退けた英雄譚は吟遊詩人が謳う話の中でも特に人気が高い。

だからその事件は他の事件に比べてページが分厚い。

帝国を半壊にまで追い込んだ邪竜は王国に飛来し王国南部領地を襲撃。

その際、領地を収めていた貴族の養子ライザーが撃退。

纏めればその一言だ。

狂戦士の名前がこれでわかった。

呼ばれていたはずなのに、彼の名前を呼ぶ声だけが雑音にかき消されて聞こえなかったのだ。

貴族名鑑を引っ張りだす。

ライザー、ライザー…ラ、ラ、ライ…ザー。

…あった。

ライザーの顔はわからなかった。

ライザー視点で物語が進んでいたからだ。

青い髪に碧眼。

目付き鋭くこちらを睨みつけていた。

こんな顔なのか。

貴族でないわりに悪い顔立ちではない。

しかし、本当につまらなさそうだ。

不機嫌そのものな顔立ち。

ディレイクと酒を酌み交わしていた時の顔とは大違いだ。

我慢に我慢を重ねてそこにいる。

そんな感じだった。

彼の来歴を見ると下級貴族の養子になった後魔法使いとなりその後ドラゴン襲来の際尽力を尽くすとあった。

冒険者のくだりが抜けている。

冒険者は貴族のする仕事ではない。

ましてや公爵として名鑑に残るのだ。

あまり見栄えが悪い事は残したりしないものだ。

そして、ドラゴン。

帝国を半壊にしたとあるが、実際はどのくらいだったのか。

帝国史を紐解く。

………半壊っていうか、全壊じゃないですか。

皇帝と一部の皇族が生き残ったから辛うじて半壊という表現で誤魔化しているに過ぎない。

確かにそれに比べれば王国は被害を最小限に抑えたといえよう。

そんなドラゴンと王国に飛来したドラゴンは同一か。

「同一なんだろうな。」

残念ながら写真には残っていない。

だけど、そんなバカみたいな力を持つドラゴンがほぼ同時に二体発生とは考えたくもない。

私の記憶の中に存在する、青き竜がまさに歴史に名を残すドラゴンそのものだったのだ。



つまり。


私の中にあるもう一つの記憶は実際にあった事だということ。


私の中には実在した他人の記憶が存在しているのだ。

しかも世間的には英雄と言われる人の記憶だ。


何故そんな人物の記憶があるのか。

誰にもわからないし、知る事も出来ないだろう。

生涯私が抱える謎であり秘密となるのだ。


英雄としての強さも人間としての弱さも裏切られた時の辛さも全てが私の中にある。

その中でも特に私の中に強く残るのが…


モンスター倒したい!!!




っていう感情なのはこれいかに?



最後の最後、最弱モンスターに殺された弊害か、はたまた元々モンスター相手に無双していたからかは知らないがとにかくモンスターを狩りたくて仕方がないのだ。


ずっとずっと私の中でその火種が燻っているのは英雄様がモンスター狩ろうぜっと誘いをかけまくってくるからだ。


そんな事より裏切られた恨み辛みを子孫で晴らそうとかないのか。

不思議な事に全くないのだ。

何故殺したという疑問はあるけど、恨んではいないのだ。

それよりもこの英雄様はモンスター狩りたいと地団駄を踏んでいる。

普段は単なる記憶の癖にモンスターの事になると記憶に刻まれた狩りの様子がどばーーーと流れてさあ、やろう!とせきたててくるのだ。


モンスターモンスターうっせぇ!!


大体、無理に決まっているだろう。

私は英雄様と違って魔力がないから魔法が使えないのだから。

英雄様の記憶と違って魔法でモンスター相手に無双なんて無理な話だ。

そこをこの英雄様はわかっていない。


困った英雄様だ。


ったく。

私はため息をついて本を閉じた。

まったく当面の問題はモンスターモンスター煩い英雄様をいかにして黙らせるかだな。

私はそう思い…………


嫌な予感が体を駆け巡る。








私、魔力無いよね?



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