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魂の叫び

魂の叫びを文章にしました。

何なんだコイツは?ホントに頭がどうかしてるぜ。

と仰る方・・・その通りです。否定は致しません。

本当に仰る通りなのですから。只、作者はホントにガラスのハートです。


長い沈黙の末、口を開いたのはダークだ。

現実世界に出てきた昴に対し言葉を掛ける。


『何だ。お前が出てきたのか?昴』

『そうだ。失敗されると厄介だからな。それに、それが使命だ』

『殺そうとすれば助けもする。どういうつもりだ?』

『何、試しているだけだ。王に仕える意味があるのかを』

『物好きだな、お前も・・・』

『お互い様だろ?我が友よ』


互いの関係は友人。王に仕えるものであり、良きパートナーでもある。

だからこそ息が合う。二人の合わせ技は無敵なのだ。


『作戦は?聞こう』

『靴を回収して裏門から逃げる。門程度なら簡単だろ?昴』

『当然だな。後は走って離れれば見つかっても問題ない。十分だ』

『これが策というか簡単な説明だ。後は頑張れ!』

『頑張るまでもない。楽勝だけどな』


昴は素早く靴を回収すると体育館裏までダッシュ。

そこから裏門を飛び越え脱走。

途中、木の枝が邪魔だったが気にする昴ではない。

運動場の脇道を堂々と突っ切り、そしてある程度離れる。

振り返っても追ってくる者はない。ここまでくれば安心だ。

後は好きな所へ向かうだけ。しかし、一つだけ問題があった。


『何処に行けば良いんだろうな?』

『代われば良いだろ?そうすれば家に帰り着く』

『確かにその通りだ。代わってやるか・・・』


昴は立ち止まり、目を閉じた。それは一瞬の出来事。

昴はトワイライト・アルギスに戻り、奏多が現実世界へとワープしたのだ!

在り得ないことではあるが紛れもない事実。目を疑うような技であった。

現実世界に戻された奏多は言う。


『へっ?何でこんなところに居るの?さっきまで・・・』

『後で説明するから、とにかく好きなところに行け。ここも危険だ』


ダークの言うことは実に正しい。

奏多もそれを確かにと思ったので黙って家に帰ることにした。


しかし彼の心の中には大きな不安があった。

もし怒られたのなら如何しようという不安である。

それは、また連れ戻されるという恐怖と認められないという悔しさだった。


静かに扉を開くと、そこには誰もいない。しかし明らかに誰かが居る。

震える手で荷物を置くと奏多は全速力で布団に潜った。


『大丈夫か?』


ダークは心配そうに声を掛けた。しかし返事がない。

また口を開こうとしてダークは思い止まった。

そして奏多を上から見つめると只、静かに見守っていた。


暫くして奏多の帰宅はバレた。それはそうだと奏多は思う。

何故なら荷物が置いてある上に靴もあるからだ。


母に言われ渋々、電話をする奏多。その眼に涙が零れた。


「はい、もしもし」

「もしもし・・・奏多ですが家に帰りました」

「いや、ちょ・・・」


トゥーッ トゥーッ トゥーッ


無理やり電話は切れた。

流れ出る涙を袖で強引に拭き、彼は布団に潜った。


それからというもの彼が数分、話すことはなかった。

只、苦しみと怒り果てに固く目を瞑り手を握り締めた。

それでも苦しみは収まらず、一際強くトワイライト・アルギスを望んだ。


『誰か・・・助けて・・・』


思いは強くなり、やがてそれは願いとなる。


現実逃避をしたい。そうでなければ死にたい。

何でも良い。誰でも良い。誰でも??

否、違う。誰でもじゃない。誰でも良い訳じゃない。

そもそも僕は誰なんだろう?僕が僕である理由が分からない。


奏多の思考の転換は彼を救い、彼を幾度も苦しめることとなる。

しかし彼は、この選択を正しいものであったと認識している。

全ては自分の弱さが招いたものであり自らが望んだもの。

だとしたら皆と会えたことは光栄なことであると考えている。

例え幾度、皆が問題を起こそうと全て解決しようと受け入れたのだ。


二つの世界。その行き来は簡単なことではない。

正直なところ、世界は一つで良いと思った程である。

それでも、どちらか一つを切り捨てることは出来ない。

だったら思う存分、楽しめば良いじゃないか!


これが奏多の答えであり最終的な結論。

生きるだけ生きて、もう駄目だと思ったら諦める。

その間にやりたいこと全てを成し遂げて、生きるという気持ちを食い止める。

そして出来ることなら!出会った全ての人を仲間にしたい。

生きている証しを何でも良いから残したい。

変人でも狂人でも奇人でも・・・せめて記憶に残るようにしたい!

だからこそ我々の人生は波乱に満ち、平凡ではない人生にしよう!


こんなことを書いているのが変人の証なのではないだろうか?

でも、これが当人の魂の叫びだというのは真実だ。

その生きた証の一つがこの物語そのものなのである。




この物語だけは本当に自分のためだけに書いているようなものです。

なので余りオススメは出来ません。でも、一度だけ真実を書きたかった。

俺は自分が変人であるということを認識しています。

なので、誰にそう言われようと何も言い返しません。

ここまで、ありがとうございました!また縁があれば・・・!

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