瞬間移動 これはワープだ!
実はこの話は解離性同一性障害の物語です。
自らの体験に基づいた上で書いています。
実際に病院で判断してもらいましたし紛れもない事実です。
ですが、俺は皆を悪役にしたいとは思いません。皆が好きだからです。
愛と友情をもって・・・
内界での面白いギャグや喧嘩、俺の日常を書いていきたいと思っています。
だって内界だけに留めておくのは勿体無いですし皆の生きた証を残したい。
打ち明けるのには勇気が要りますが、それでも俺は書きたいと思います!
皆、個性的で魅力溢れる人物です。
日頃からお世話になっているので、その恩返しに彼等の生きた証を・・・
うっ・・・頭が痛い。それに過呼吸気味だ。
意識が遠くなって僕は手を伸ばした。その手は虚しく空を切った。
「大丈夫?倒れてたんだよ」
ここは現実?僕の大嫌いな世界?目の前の人物は普通の人だ。
あれは夢だったのか?まさか、そんな筈は・・・・。
今し方、起こったことに説明が付かない。
僕はかなり混乱していて、その時だ。頭に声が響いた。
『まだ気付かないのか?』
ダークの声だ!間違えなく頭に響いたのはダークの声。
でも、だとしたら僕は戻ってきてしまった。
平和で面白みのない現実世界に。嘘と騙し合いの日々に。
「少し休んだほうが良い。無理したんだろ」
「あ・・・そうします」
とにかく頭の中を整理したい。何で現実世界に戻って来てるの?
『何でこっちに居るの?訳が分からないけど』
『お前がそっちに居ない時は他の誰かがそっちに居る』
あっ・・・そうなんですね。
要するに俺が現実世界に居ない時は他の誰かが身体とか動かしてたのね。
何か色々と問題があるけど・・・考えないようにしよう。
深く考えると、頭が痛くなるので考えないことにした。
「じゃ、休んどけよ」
「・・・訳が分からないけど」
「ん?どうした??」
「あ・・・いや、何でもないです」
「ふ~ん。そうか、まぁ休んどけ」
あ、あぶない・・・声に出てた。
というか声に出さないと頭の整理が出来ないのですが。
面倒くさい~!と大声で叫びたかった。それほどイライラしていたのだ。
部屋に一人になると静寂が漂うばかりか頻繁にダークが話しかけてくる。
『面白いな。さっき声に出てたし(笑)』
「ハァ?仕方ないよ。急に話しかけてくるから・・・」
『ほら、今も声に出ているぞ』
「ああ~もう良いよ。どうでも」
何でも良いから、この状況を如何にかしたかった。
ダークの手を借りてでも此処から逃げ出したかった。
『怒りの感情が強い程、テレパシーではなく声に出るものだ』
『分かったから。此処から脱出したい』
『何でだ?嫌なことでもあるのか?』
『理由は聞かないでよ。そんなに良い思い出はない』
『そうか、分かった。仕方ないな・・・良い策略がある』
『どんな?勿論、脱出出来るんだよね。ダークのことだし』
『当然だ、見くびるな。只お前の身体能力では不安だ』
「悪かったな!身体能力が低くて悪かったな!」
余りにも大声で叫んだものだから誰か来るかもしれない。
それにしても・・・何でダークは僕を今になって助けるんだろう?
さっきまで見捨ててた筈なのに。やっぱり変な人なのかな?
『今、お前は何で今になって助けるのかと疑問に思ってるな』
「うおっ!何で分かったんだよ?心読めるとか?」
『正解。まぁ、面白いから手は貸してやるけどな』
ダークは満足げに微笑むと作戦を説明し始めた。
『ここには出入り口が三か所ある。人目に付かないのは裏門だろう』
『うんうん。成る程』
『此処から脱出する。誰にも見つからずにな』
『えっ!?でも生徒や先生に見つかったら一大事だよ』
『だからこその身体能力だ。お前の体力が持つか、門を飛び越えられるか』
『無理だよ。僕には出来ない。門、飛び越えるとかアニメでしか見たことないよ』
二人で話していると意識が遠のく。徐々に目の前に霧がかかる。
『・・・・』
何も聞こえない。耳に届くのは水の中から聞くような、ぼやけた声。
「何なんだ?」
遠い意識の中、最後に残ったのは疑問だけだった。
会話中心に書いていこうかと思っています。
なので文章は少なくなるかもしれません。
見ている方は少ないと思いますが、
これは俺と皆の生きた証なので良いと思っています。
大変な日々ではありますが、それでも楽しんで生きていければ良いですね!