凄腕!?遊軍隊長ファルコ
ようこそ!トワイライト・アルギスへ
今回は心強い仲間が・・・仲間なのか?
とにかく強そうな人が協力してくれるそうです。
暫くして、藍色の長い髪をした男の人がやって来た。
「ふむ・・・来たな、ファルコ。では奏多の事くれぐれも頼むぞ」
「嗚呼、了解した」
一切の無駄が省かれた、短い会話が目の前で繰り出された。
ジェードは僕のことをファルコという男に押し付けると去って行った。
きっと哭斬の後を追ったのだろう。
目の前の男の手には、これまた立派な銃が握られていた。
何で僕には武器が無いんだ・・・
突っ込みたい気持ちを抑えながら、僕はファルコに話しかけた。
「初めまして!奏多と申します」
「嗚呼、聞いてるぞ。
この世界は危ないからな、気を付けた方が良い」
穏やかな人で良かった!僕は安心した。
ファルコの特徴としては穏やかな笑みかな?
如何にも優しそうで、面倒見が良さそうだ。
雰囲気としては、全体的に大人である。
バランスの取れた人物であることは明らかだ。
「何で皆さん武器なんて持ってるんですか?」
思い切って聞いてみた。
ファルコならば答えてくれるに違いない。
「ダークから聞いてないか?」
えっ?待って・・・何でダークのこと知ってるの?
あの場に居ませんでしたよね?
何処かに居たってことですか?見てたんですか?
僕はファルコの事を一気に信用出来なくなってきた。
「聞いてませんよ、何も。助けてください!」
「そうか・・・よし、分かった。とりあえず・・・
この世界には安全な場所が無いという事を頭に入れておけ。
武器を持っているのは、その為だ」
あ~成る程。だから武器なんて持ってるのか。
という事は僕は今、身を守る術がないって事か。
一気に絶望感が押し寄せてきた。
どんなゲームにも最初は木刀とか木の枝とかあるのに・・・
この世界には無いのか。そもそもゲームでもないか。
分かりやすくガッカリする僕。
その様子を見て、ファルコは慰めるように言葉を続ける。
「武器を持ってなくても勝つ方法はあるだろ?
諦めて如何する?死ぬつもりか?」
「でも・・・」
僕は明らかに普通の人間で
皆さんは超人・偉人の域じゃないですか。
僕なんかが生き残れる訳がない・・・。
・・・ここで死ぬのか。
そう思うと無性に周りが美しく見えてきて、
自然と虚しい気持ちになった。
「分かった。我々、遊軍が守ってやる!
だから、心配そうにするな」
遊軍?聞いたことも無い単語に首を傾げる。
ファルコは軍人なのかな?
そう思うと心配は無くなったが、何しろ雇う金がない。
残念だが断るしか道は無いだろう。
「すみません、お金が無いんです・・・」
「遊軍を知らないのか?
この世界で遊軍の階級は低いが影響力は随一の部隊だ
・・・と言っても三人しかいないけどな。
我々は金では動かない。そんなものに意味は無い。
名誉の為に働くのだ。だから心配は要らない。
個人を守るのが遊軍の仕事であり、誇りなのだから」
なんて素晴らしい部隊だろう!
僕みたいな力の無い者にとっては非常に助かる。
でも、お金を貰わないって仕事なのかな?
ボランティアみたいな感じか・・・?
遊軍ナイス!と思う一方で疑問は後を絶たない。
ええい、とにかく生き残れば問題ないんだ!
「ありがとうございます!」
僕は笑顔でそう言って頭を下げた。
遊軍は現実世界でのSP的な役割らしい。
「嗚呼、遊軍隊長ファルコ。
誇りに懸けて、努力しよう。頼むぞ、雇い主!」
「はい!お願いします、隊長!」
固い握手を交わした。
遊軍隊長と聞くだけで心強い。
ありがとう、ジェードさん!
これで少なくとも即死はないだろう。
ホッとした僕に優しく隊長が微笑みかけた。
遊軍隊長ファルコ・・・格好良いな。
俺もこんなことを言ってみたいです。
正義の味方って彼のことを言うのでしょうね~