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プロローグ
雲1つない空、辺りには草原が広がり1本の大きな大樹があった。その木の下には綺麗な金色の髪をなびかせながら立っている1人の小さな少女がいた。
「はやくおいでよ!!____君!!!」
少年を急がせてくる少女は他人に見せるにはもったいないくらいの無邪気な笑顔で待っていてくれた。
これは遠い昔の話、誰かの記憶かもしれない。もしかしたら今起こっている現実かもしれない。ただこれだけは確信できる・・・この少年は彼女のことが大好きで、少女も彼のことが大好きであることを。そして少年は願った、こんな毎日が永遠に続き大好きな少女とずっといられるようにと・・・少女は少年の手を掴み満面の笑みで言った。
「大好きだよ!!____君」
その言葉が嬉しくて少年も最大の笑顔で返し言った。
「俺も大好きだよ、____.....」
少年が少女の名前を言おうとした時、俺は意識を覚醒させた。