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RELIS  作者: 孤独
男性編
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お前等、年齢制限を考えろ

同調すると、良いところがある。相手の思っていることが伝わる量に制限がないからだ。ひとつひとつ、しっかりと気持ちが脳に届き、本来、言葉を声にするよりも素早く多く伝えられる。


一種のテレパス状態と言って良い。自分と相手にしか伝わらないのだから、大きな声を張り上げるよりも伝わることもある。


しかし、



「お前にも分かって欲しいもんだぜ。女ってサイコーだぞ。選り取り見取りとは、女のことだぜ」



この世でここまで気の狂った、同調が存在しただろうか?調べる事すら吐き気のする、この男の我。頭の中の快楽。説得したいんだが、馬鹿を表現したいんだか。

しかし、まぁ。そうやって、楽しめる人であるのが羨ましいとでも、思ってあげるべきか。


「メイド、女王様、ツンデレ、ミニスカ、クラゲ娘、ロリ娘、どS、ロボ娘、眼鏡っ子、どM、ドジっ娘、クーデレ、巨乳、魔女、幼女、姐さん、乙女、美人教師、ビッチ、処女、黒ロングヘアー生徒会長、女騎士、天使、日焼け、女子高生、農業娘、水着、ヤンデレ、貧乳、ブルマ、裸エプロン、ボクっ娘、天然、毒舌女、小学生、OL、舞妓さん、目隠しされた女、中学生、悪魔っ娘、お母さん、人妻、カウガール、ベットに転がる子、浴衣娘、格闘家娘、変身ヒロイン、女僧侶、裸を恥じる子、ポニーテールの忍者娘、可愛い双子あるいは姉妹、ボコデレ、パンチラする娘、男の娘、腐女子、お花屋の店員、美人白衣女医、パティシェさん、土方女、スーツ女性社員、獣娘、人魚、隠れ巨乳な控え目な娘、女魔王、ブラ透け、女執事、待女、女性配達員、ツインテール、三つ網、女性歌手、女勇者、令嬢、馬鹿な娘、女性サンタ、女性ライダー、女海賊、女性プロレスラー、女教皇、モデル、家事ど下手な彼女、大食い娘、ナース、美人秘書、お絵描きちゃん、看板娘、アナウンサー純白ドレス……」



一瞬で挙げられる女性の種類を思い乗せ、



「テメェは!!少しは女を磨いて生きろ!!」



勢いのついた拳が、朱里咲を襲った。


「こんなに戦いやすい女は初めてだぜ!女らしくねぇからな!!」


ロイのスピードが増していく。残像が生まれ、動作が遅れて見えているようだった。


「肌に気を遣え!そのボサッとした髪をちゃんと洗え!服はクリーニングして、ジャスミンの香りをつけろ!!言葉は上品にな!!」


言いたい事、指摘する事、それらが暴風の如く、攻撃という形で朱里咲の身体に叩きこんでいく。


「涼しいを理由にブラをつけねぇのは言い訳になんねぇ!パンツは毎日洗え、履き替えろ!女は女らしく、生き方を捜せ!」

「いい加減、キモイぞ!どーゆう判断で私に意見をする!!パンツは洗っている!」


激しい口論を伝えるに相応しい戦闘であった。


「何が女らしくだ!?お前には、女に生まれた私の不運が分かるのか!?」

「単なる不運でテメェの勝手な説明も、行動も片づかねぇだろ!」


戦闘におけるレパートリー。


「お前は女だろ!女はその下の穴に、肉棒を突っ込んで満足できるようにしろ!」

「どこの変態だ!?」

「うっせーよ!処女だったのか、テメェは!?だいたいみんなしてんだよ!」


ロイが持ち込んだ勝負はあまりに危険なことだ。技という一点では朱里咲の”軍神”が突き抜けて有利な瞬間を選んだ。


「人間の繁栄は男と女のSEXあってのもんなんだよ!!ガキが生まれる理由をコウノトリが運んでくると思ってる口か!?」

「知ってるわ!そんくらい!だから、子供作って、SEXしてなんだって言う!?私に関係あるのか!?人を殺す武闘家だぞ!!」



掴み合いである。服と同時に、相手の身体を掴み。どちらかが地に転げ落ちるか。

ロイは真正面からの頭突きであった。



「男はペニスを女のマンコに突っ込むために生きていて!女もしかり!男に入れられるために生きているんだよ!だから、快楽あって、ガキが生まれてくる幸福な仕組みになるんだよ!人間の作りは緻密なんだよ!!」


納得できそうで納得できねぇ、理論を吐くな。


「なんだそれは!?女を馬鹿にしてんのか!?男共の肉便器をやってねぇわ!!」

「殺すなんかよりも、真っ当じゃボケ!SEX関連は18禁だが、殺人は永久的に禁止されてるだろ!それぐらいの違いがあるぞ!!」



どストレートに来た頭突きは、朱里咲の回避や防御を取らせず、彼女の額をクリーンヒットした。両者から流れ出る血、


「いかんなぁ!!」


滾る怒り。同調の声はあまりに下品ではあったが、気絶はなく。

自ら倒れようとする朱里咲は、ロイを巻き込むように投げ技に入る。頭突きを決められたスピードを乗せ、宙に浮かせ、背を向けさせ、


「戦闘において!実にくだらん!!」


自分が地面に転がるよりも速く、ロイを地面へ。

ロイの言葉を完全に否定する攻撃が決まった。


「ぐおっ!」


やはり、掴まれたらロイの分が悪い。それでもこの状態で彼女を倒すと、夢を見るなと伝えたい。


「くだらねぇ!?それはテメェの人生だろ!壊すもん壊して満足しちまう、ちっせぇ器量だ!」

「戦いに不要だと述べたのだ!!」


嘘をつけ。お前は会話をしたいんだろ。素直になれてねぇだけで、どうすりゃいいか、わかんねぇだけで。怯えて。

お前は今の自分が消えることを不安になっているんだろ。



「素直に笑え!素直に幸せだって喜べ!何もいつも楽しく生きろなんて吼えちゃいねぇ!ぎこちなくても、お前は世界の動きを受け入れろ!素直に変わっていけ!」


倒れた状態から、朱里咲の頭部めがけて狙ったロイの蹴りは。


「素直?」


届かず、避けられ、


「それもまた戦闘に不要だ!!」


朱里咲の肘打ちが、倒れているロイの首元を襲った。



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