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RELIS  作者: 孤独
密林編
422/634

琥珀巨星

ライラやアレクなど、人口だけでなくその人材の厚さもあるフォーワールド。朱里咲と水羽を擁する女性のみだが、驚異的な戦闘力を誇るアメジリカ。

そして、藺兆紗を中心とした"占有"。



"無限牢"内でまだ直接的なぶつかりは少ないが、徐々に先でぶつかり合うだろう戦争の形式はできつつあった。



「くはははははは!!」



そんな中の第4勢力があった。しかし、その確認がハッキリとされたのが今だと言えば、順番は序列にはならないだろう。

奇しくもその異世界は、いずれ春藍達が向かうべき異世界。



"雲城"ホワイト・ジャスティス。



その全てが空一色という摩訶不思議な異世界であった。


「良いぞ、良いぞ!地にいる蟻共が醜く逃げ惑っている。我が"アンリマンユ"から逃れられるとでも思うてか!?」



絶対的な支配者かつ強者と、デカイことを愛し研究を続けるマッドサイエンティストの2名を擁する天を支配し、地上の支配に乗り出す2人。

1人は白髪と身体のひ弱さに老齢を感じさせるも、その語気は常に豪快であり、デカさを浪漫と語る博士。こいつ自身はそこまでは大きくはない。

もう1人はスーツ姿であるが、どーやって造り上げた肉体か分からないほどの細く、締まり、厚く、剛と柔を合わさった肉体。水色の瞳に金色の髪。肉体だけでなく、その素顔も美しく仕上がっている男。とはいえ、年齢はちょっとアレであり、鍛え続けたことにより若々しく作られているという境地であった。そーいったことには興味はなかったが、先を見据えれば自然になるとか。

(ちなみに年齢は43歳です。アレクより上です)




「琥珀博士。実験と虐殺を間違えては困る」

「ひょひょひょ?そのラインを決めるのは天空最強の主ではないぞ、研究者のこのワシが決める。口も手出しも無用だぞぃ」



仲が良いわけではない。しかし、お互いの利害の一致に過ぎない。朱里咲と水羽と違い、藺兆紗と王と違い、仲間意識ではない結託であった。


「お主は、人類の進歩のため」

「琥珀博士は、何よりもデカイ存在を作るため」


自分の目的のための結託。その信頼は薄いが、確かに固いものだ。どちらもぶつかり合えば損害しかないことを分かっているが。


「ワシは主に勝つビジョンはないがの。ま、コレくらいにしといてやるわい」

「あなたが恐ろしいわけじゃないが、あなたの研究は私の求める地点に近い」



琥珀巨星

スタイル:科学

スタイル名:ギガント・モデリング


スタイル詳細:

形状は存在しない。あえて言うなら、琥珀の持っている知能。

琥珀が作り出す科学が全て巨大になってしまう。性能も飛躍的に伸びるが、とにかくデカくなる。デカイ物しか作り出せない。

アンリマンユとは彼が造り出しているロボットである。




ダーリヤ・レジリフト=アッガイマン

スタイル:超人

スタイル名:魔天


スタイル詳細:

自らの身体能力のみで自然現象をコントロールし、抗うこともできる超人。絶大な能力であるが、ここまで辿り着くには彼自身のスペックも要求される。

本人曰く、能力自体は存在しないが可能性が生まれただけに過ぎないとのこと。

つまり、元になっているのはただ凄い身体能力を持っているだけである。




彼等2人の名前がそこまで多く広がらない理由として挙げるのなら、異世界その物を全滅させているからである。


ライラ達にしろ、藺達にしろ、朱里咲達にしろ。戦場ではある程度の攻撃で終わらせるのだが、この2人は住んでいる全ての生物を根絶やしにしている超危険人物。空に浮かぶ異世界ということもあって、他の異世界と繫がった時。上空からこの異世界と2人の力が現れ、戦争というより完全な災害のような被害を異世界に与えるのであった。



助け合うという感情はお互いないからこそ、非道のようで当然の虐殺を行なう。



そして、もう一つに。これは2人の運が悪かったという事もあるだろう。



「ん?」

「なんじゃ?」



負けるわけがないという驕りはあった。気の緩みも仕方がないだろう。雲の上に住んでいる彼等にとって、地上の出来事や防衛などなんの意味もない。

だが、次に繫がった異世界ではそう上手くいかなかった。なんていうか、ご愁傷様。合掌。



「雪か?弾き飛ばしてやろう」

「ちょっと待つんじゃ、ダーリヤ。なんかヤバイぞい」



ホワイト・ジャスティスの隣に繫がった異世界は、管理人ですら手に負えなかった超危険な異世界。生存環境がない過酷な白い異世界。



"SDQ"が溜まりに溜まっていた異世界、アーライアであった。



そーいった情報がなく、危険性に対しても薄かった2人。異変にこそ気付けど、この重大な危険性への理解が遅れた。ホワイト・ジャスティスの住民、また雲の上に住まう彼等にとって重要な雲が"SDQ"に喰われているのである。

さすがにヤバイと感じた2人は必要な存在だけを持ち、この異世界を捨てて逃げ出したのであった。



そーいった経緯もあって、活躍に関して言えばここまでもっとも薄かった。



「やはり人類は進歩しなければならない。このような災害を乗り切るためにも」

「暢気に言っとる場合かあぁっ!もう少し遅れたら死んでいるぞ!」



ホワイト・ジャスティスという異世界は崩壊。しかしながら、ダーリヤと琥珀を含んで13名の人材がアーライアの飲み込みから免れた。

新たな異世界を捜し、再びに天空に生活環境を築こうとする輩よりも。とりあえず、今は命を優先することに徹していた。


アーライアと繫がった逆方向にはまた別の異世界と繫がっていた。



「あそこまで逃げ切ればひとまず安心じゃろ」

「うむ」




そんなこんなで、ダーリヤと琥珀を擁するホワイト・ジャスティス。

ライラや藺と違い、異世界への移動には制限こそあるが、繫がった異世界があれば即座に全滅させるだけの軍事力を持つ存在。

彼等はこの先で言葉の問題や食事などの問題に関わりながらも、己の能力のみで切り開いてきた戦闘集団。2つの異世界を滅ぼしたところで、また繫がった異世界へと飛び込んで行く。



その先はロイとNM_H。そして、伝説の魔物である鳳凰と良く分からない人間っぽい魔物が存在する、エメラルド・ジャングルに辿り着くのであった。


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