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RELIS  作者: 孤独
言語編
357/634

無限牢の限界

時計仕掛けの小部屋。

静かに時を待つ男が1人。寂しいを忘れた者。


【クォルヴァは無事に春藍達と合流できたようだが】



そのイカツイ顔は待ち人とは思えない。そして、百戦錬磨を漂わせる風格から見せる戦闘能力は0。



【藺兆紗がもうこの時代に現れた】



"時代の支配者"は確実に動き始めている。本来いるはずのない人間や魔物が、この地に降り立ったということはそーいう事なんだろう。

問題は藺を含めて、人類が未だそれほどの存在を気づいていない事。


その気付きを教えるのが、ここにいる男の役割。

しかし、まだ"時代の支配者"はここに辿り着いていない。自分は遅くてもダメだし、早くてもダメなのだ。

藺がここに現れたことで厳選するのは難しいだろう。




【頼むぞ、クォルヴァ】



人類が崩壊してしまったら、もう終わりだ。





各々の思惑は様々。


「水羽、一体どこまで行くというのだ?」

「死ぬまででもいいんじゃない?先生」



藺に引っ張られるように眠っていた逸材達が表舞台に現れ始めた。

RELISのように意志を繋いだ者。



「人類の窮地。人は進歩しなくてはならない、いくつの時でもな」



否。全てはただそれに近く再現された存在なのだろう。同じ人間、同じ意志などあってはならない。

パイスーも、桂も、ポセイドンも。彼等と同種である。

人類は死んでいく。篩に落とされて死んでいく。逆に昇る者もいる。



「人材が重要ですよ、ホントにね。もっともっと、仲間が必要です。私が中心となった仲間作りですけどね」

「嫌な言い方だ。友達ができないタイプだ」

『誰もお前の仲間になる気はない。あの2人をもう殺すだけにお前を使う』


支配者が居ない今。覇権を獲ろうとする奴等もいる。この狭い世界は終わろうと、悪戯のように"無限牢"のシステム崩壊が始まる。




時計の小部屋でしっかりと確認していた。

自然崩壊する、管理システムの様子。


【あんたは凄いよ】



2年以上持つ賞味期限が切れる食べ物。切れるその日をズバリ当てて、ギリギリ食べられる時に開封する。それの超ロングバージョンだ。

分かってやれることじゃない。



【なんで、無限牢がこの日。この時。壊れることを予測できているんだ?】



メンテナンスを務めていた管理人がいなくなった理由はあるが、仕掛けずに仕掛けを施してしまう見えない存在。



影すら見せてくれない"時代の支配者"


【だから、俺があんたを止める】



偽物に過ぎない存在。



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