飲み会に行くとあまりにも話す事がなく、チューハイばかり選んで飲む自分がいる。心の中では家帰ってエロゲーしてぇっと思って3次元に後悔する。ダメであり、なんで生きているの?2次元が好きだから生きたいの
疲労が溜まっていて、ネセリアを救いたくても救えなかった。
「大丈夫。大丈夫だから。今は春藍が休んで」
戻ってきた時、すぐに治療だと意気込んでいたけれど。身体はもう疲れで動けていなかった。ライラの言葉を聞いてから僕はひとまず眠った。ネセリアは薬で治療されて、しばらくは命に別状はないところまで来たって言ってくれた。
そうだ。しっかり休んで。今度こそ、ネセリアをちゃんと治療するんだ。
「Zzz……」
ネセリアの隣で春藍は寝ていた。
布団には入っているけど、起きているネセリアとライラは春藍の様子を見て
「本当に頑張っていたんですね」
「まったく、無茶しすぎ。大型の魔物と戦うなんて、おかげでちゃんと使える物が手に入ったらしいけどさ」
「ライラって春藍のことをとても心配してましたね」
「当然よ。いちお。私の命を救ったし、これからネセリアだって救う大切な仲間じゃん!って、これ本人が聞いてたら嫌だわ」
「別に良いじゃない。まー春藍は眠って聞いてないですけど」
「ネセリア、言わないでよ~……」
「大丈夫です」
一方で
「良いのか?こんなにもらって、貴重な資源だろ?」
「良いさ。全然。君達のおかげでまた新しい発掘場所が見つかったんだ。Aレートを沢山独占しようとするのだから、これっぽちの礼しかできないよ」
偉い人は一升瓶28本に粉々にしたP_rロトムや鉄などの資源を積めていた。これらをアレク達に上げようと思っていたのだ。
「あの子が使う科学にももちろん、君達が使う科学の強化にも繋がるだろ?知っているよ、ここでは資源を金に換えているけど、資源は君達や私達が持っている機材の素材として使われるんだろ?なら金と交換するよりも良い」
「そう言われると、これ全部もらわなきゃいけないな。ホントにすまない」
アレクは彼等がとってくれた素材を頂いた。科学を作る大まかな素材をもらった上に、管理人の部屋のあるところまで教えてくれた。(しかも、大量の資源を持ち込むので管理人達も手一杯になる隙をついて入れとの指示までも)
後はネセリアの回復を待つだけだった。
ビヂイィッ
「少し痛いけど、我慢してね」
「う、うん」
春藍が休養をしっかりとってから、ネセリアの手術が始まった。麻酔を借りて、ネセリアにはアイマスクを掛けて見せないようにした。
今、"創意工夫"でネセリアの身体を変化させて傷口を抉じ開けている。
女医とライラはその光景をやや恐々として見ていた。ラッシの雷に貫かれたお腹は土で修復されていたが、思うような自己治癒がされておらず、気味悪く変色した臓器が出ていた。
プッゥンッ
不完全な物を春藍は全て取り除いた。また一から、今度は時間も素材もちゃんとある。P_rロトムをベースに作り出した人工臓器をネセリアの身体にセットした。また、筋肉や肌、神経もまた作り直してパズルのように埋め込んでいき、修復する。
人間という生命はもしかすると、玩具なのではないかと思うくらいの正確に作られた臓器にライラは無言で驚嘆してしまう。
「傷口は完全に修復したから、あとは自己治癒だけで大丈夫だよ、ネセリア」
「あ、ありがと。……まだ麻酔が回っているから分からないけど」
「痛かったかな」
「ううん。平気だよ」
春藍の少しの顔の汗と、痛みで身体から汗を流しているネセリア、そして。
「はぁぁ~~…あぁぁ」
「ラ、ライラ?」
「ど、どうしたの」
「ごめん、本当に。本当に良かった」
腰が砕けるように落ちて、床に女座りをするライラ。とてつもない安堵にリアクションが起こった。本当にネセリアが治ってくれて良かった。自分はただ見ているだけしかできず、とても歯がゆく頼りなかった。けれど、なんであれ
「ネセリアが助かって良かった。死んじゃったら、とても悲しかった」
お母さんみたいな、声と言葉の重みを出しているライラ。そのライラにネセリアは感謝を込めるように声を出した。
「心配ばかり掛けてごめんね、ライラ。けど、ライラのおかげでみんなが変われて私はそれだけで嬉しいの」
「ははは。私はネセリアを巻き込んだ人なのに………そう言われると、嬉しい」
ネセリアが安静のため、今日はこの世界で過ごす事にしたライラ達。
ネセリアが安静中にライラは楽しそうにお喋りをしていた。春藍はアレクに呼ばれ、もらった資源を"掃除媒体"に収納するだけではなく、色んなお店を回ろうという事になった。偉い人がお金をくれて、だいたいのお店では遊べるだけの金をくれたのだ。
太陽というのはなく、ただの街灯だけで街はいつも明るい。その最中に春藍はアレクの提案に少し疑問を持って訊いてみた。
「でも、なんでネセリアやライラは呼ばなかったんですか?」
「療養中のネセリアに酒を飲ますわけにはいかんだろ?まぁ、世界の娯楽に俺達だけで付き合うというのも良いだろ。(良く考えれば春藍は未成年だから、酒を飲ませられんな)」
「ですけど。ネセリアは異世界の面白い事を楽しみたいと思っていますよ、きっと。ライラもたぶん、そうです!」
春藍の言葉にアレクはタバコを一本。ちなみにこの世界にはタバコがない事をさっき知った。
「確かにそうだが、男が楽しむもんが多いって聞いたから、誘うのもどうかと思っていたんだ」
「誘いましょうよ!ネセリアもライラだってきっと、面白いって思ってくれますよ」
「……そんなものか。確かに大勢の方が良いものな」
そして、偉い人からのオススメのお店を紹介されたところについた2人。
お店の豪華で艶やかな看板、どーゆうお店か分かるように露出度の高い服を纏った綺麗な女性店員が店の前で客引きをしている。フォーワールドにはこーゆうお店は、娯楽の一つとして一つか二つあったのは知っている。だが、利用するのは大抵給料日ぐらいである。
春藍は当然として、アレクもこーゆうのには通った事はない。ぶっちゃけ、科学を弄っている方が二人は好きなのだ。
ちなみにデリバリーサービスが充実しているフォーワールドは、お店に行くよりもデリヘルで一対一とか一対二、時には三対一の○○○○○○○○だったりしていた。
ちなみにフォーワールドは社内恋愛、結婚が普通である。ちゃんと管理されており、お見合いなどが許されたのは両者がとても能力や功績が優れた時にある。
「本当に呼んでいいのだろうか?」
「呼んだ方が良いですよ!だって、女性のお店ですよ!!ガールズバーって書かれてます!!女の子同士で話し合えばとても楽しいと思います!」
「それ本気で言ってんのか?」
「そうです!」
こいつ、本当に純粋な天然だな。いつも傍にいながら、これほどとは気付かなかった。
「呼んできますね!ネセリアにはお酒を自重すれば大丈夫って伝えます!」
「そうか。"逝って来い"」
春藍は急いでライラ達も誘いに行く。アレクは客引きの姉ちゃんから、メニューとお部屋の資料を見せてもらった。かなり高いが充実した女性と酒、服装、命令群、お持ち帰りサービスまであり、この世界最高レベルのお店である事は間違いない。VIPルームというの場所に誘われた上に割引券ももらった。
「みんなで一緒に来て下さいにゃ!」
「金はいくらでもあるからそうさせてもらおう。どうせ、今日しかいないからな。それから語尾は"にゃ"よりも"なの"の方が俺は燃える」
「みんなで一緒に来て下さいなの!」
「よし、行く。だが、待て。春藍が2人ほど連れて来るまでな」
アレクが客引きの人と遊んで3分後くらいにはやってくる、春藍。上手く誘ったのか何も知らずにやってきたネセリアとライラがいた。
「ここ!ここだよ!このお店がとっても楽しいってさ!」
「そうなんですか?ガールズバー&キャバクラ・ジュリィー。御食事処とはまた違う感じですね。華やかー」
「ガールズバー&キャバクラって……!?はぁ!?」
ライラはそこがなんなのか気付いた瞬間。
ここに連れて来た、春藍に思いっきり。感謝を全て忘れてカマス、
「春藍!!私達になんてとこ連れて来させるのよ!!!」
「うああぁぁっ」
見事な飛び蹴りで春藍を蹴り飛ばすライラ。
楽しめるわけねぇだろ!常識的に考えてみろよ、ボケがぁっ!!?
「風俗店に女性を連れ込むな!この変態!超変態!!」
「いたた…………フ、フウゾク店?」
その名前に春藍よりも早く訊いたのはネセリアだった。
「フウゾク店?なんですか、それは?ライラ。教えてください」
「ええぇぇっ!?」
「なんです?どーゆうお店です?」
「いや、その。えぇぇ。あのね、ね」
怒りからテンパリに切り替わる。子供にそーゆう危険な事をどう教えれば良いのか、両手を動かしながら考えて
「そのあの、えっとね」
「ライラ?」
「なんていうか、男が楽しむしかないとこなの。なの!なのよ!!私達にはまったく面白くもない。……とこなのよ!女とくっちゃべって、酒飲んで、その後は色々ヤッちゃうのよ。この男共は!サイッテー!女をこんなとこに連れてくな!」
最後の言葉と共に、強く春藍とアレクを指差すライラ。
それは説明として適切なのか?結構ネセリア達に踏み切っている発言ともとれる。その言葉を頭の中で整理したネセリアは
「よーするに男と女性のお泊り会なんですね!楽しそうです!!行きましょう!」
「ええええええぇぇぇぇっ!!?ネセリア!!」
「大丈夫じゃないですか!春藍やアレクさんとは、宿舎でよく同じ部屋で寝てるじゃないですか。それが今度は大人数になるんですね!飲み物を挟めばもっとお話ができます!」
「合っているけど、全然違う!それじゃない!絶対違う!!まず比率が違う!!」
「???」
なんだか良く分かっていない顔なのに、とても微笑んでいるネセリア。そりゃ男のチャライ危険なお店に入るよか身体には健康的だけど。人のムカつく視線を見ていて楽しいのかしら?
「と、ともかく入ろうよ。きっと楽しいと思うんだ」
「春藍がそれを言うと凄く変態よ!!!」
「え、ええぇ。どうすればいいの」
「死んで!!」