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RELIS  作者: 孤独
伊達・ネセリア・ヒルマン編
183/634

管理人達の"切り札"と任命される管理人達

管理人達の"切り札"。インビジブルの"世界を紡ぐ性樹隊"(イヴ・ア・クリスマス)のような、強力な切り札を所有している管理人はこの中にちゃんといる。しかし、あまりの危険さゆえ、使用制限や使用禁止が発令されている。

絶対的な戦力として保有している。と、同時にそれらはあくまで管理を行うために必要な武力に繫がるからである。

桂はポセイドンに問うた。



「……拙者とお主の"切り札"は、あやつが生み出した"RELIS"をきっかけに封印することを決めた。お主も理解しただろう?拙者もそうした。蒲生も危険と判断し、使用許可なるものを作り出した」

「うむ」

「それを破るのか、ポセイドン」



桂が抱いていることは誰の目にも分かった。しかし、ポセイドンは平然と訴える。



「お主も持てばよかろう。我が危険なことをすると判断すれば叩き斬る。それが"管理人の用心棒"様だ、桂よ。もっとも、そんなものは人に向けることが武器の役割として正しいのだがな」


お互い所有すれば良いという訴えに桂も言葉が止まった。


「………………拙者の見立てであるが、パイスーは間違いなく強かった。おそらく、奴より強い人間は現在でも未来でも現れないだろう。それは奴を倒すのに拙者とポセイドンの命で釣り合うのなら軽いものだった。余計な武力は必要ないだろう?」



言葉に表せばたった2人の命でパイスーを殺せた。だが、ポセイドンと桂という名詞が入ればそれがどれだけヤバイことか龍や朴には分かる。


「人間に、"成長の不自由"を与えるのは管理人として罰則がある。しかし、強さを活かせる教育を強化するのがもっとも平穏な管理というものではないか?クロネアが言っていたようにな。"管理人の最高責任者"、ポセイドン?」


桂が言った"成長の不自由"とは、なんらかの理由で人間の進化を邪魔することである。命を奪うことよりも重く、人間という遺伝子を改竄して結果的に人間を絶滅させてしまうことは管理人の役割として異なる。

とはいえ、死刑囚や罪人などを用いて管理人は研究をしていたこともあるため、規模さえ誤らなければ処分の対象にはならない。



「クロネアの演説か…………我も聞いたぞ。非常に良かった。確かに力の向き方が良ければパイスーが死なず、我々に被害はなかった。教育とは大事なものよ」

「……………………」

「しかし、平和の訴えとはさがの衰え、心の閉塞感を作り出すものよ。平和あれば衰弱せし、滅亡せしなのだ」

「?どーゆう意味なんだ?」


ポセイドンの言葉に龍は難しい顔をして質問した。その問いに答えたのは朴。



「平和であり続ければ心に安心が生まれるが、いつの間にか安心から衰えとなり、衰えから滅亡となる。……平和過ぎる者達は争いを忘れるだけでなく、技術や力すらも忘れて死んでいく」

「うむ」

「平和とは厄介なもの。生産量と消費量が釣り合わず、個人個人で異なる人間は平和という環境のみでは人口の増加によってその種族が滅ぶだけでなく、多くの種族が滅んでしまう。誰とか関係なく、常に何千人以上の人間はやはり死んでもらった方が、平和という言葉にそぐわないが平和という形になりやすいでしょう」

「素晴らしいな、朴」



カプセル内で朴の言葉が正しいと伝えたいのか、縦に頷いているポセイドン。



「人間の消費量は大きく。同種族同士の食い合いもできぬ、生命体。管理の難しい者達。良いかな?人間達は、知らぬ犠牲なくして平穏でいられないのだ。息が苦しくなるほど人間は増えすぎてはいかん。故に我々の管理から人間は解放してはならん」

「…………論点ずらしだな」

「む?何か言ったか?桂?」

「拙者と貴殿の思想の違いだ。ポセイドン……」



ポセイドンの言葉を聞いて桂は立ち上がって帰る準備を始めた。


「この議題については保留にすべきだ。また、管理人を隔離しなければならないなんて事が起こったら一大事なのだ。人間が多少の力を得たとしても、それは拙者達が断ち切った。今後にまた必要ならばその時考えれば良かろう」

「平和主義者(馬鹿な奴)め……………」

「お主くらいだろう?ビクビク怯えて、武力を求めている管理人はな。拙者達は人間の反乱に大しては寛大に捉えられる」

「ふ……………まぁ良かろう。確かに馬鹿野郎の言うとおり、我が焦っていたかもしれん。この議題についてはまた管理人達を集めて決めることにしよう。穴を埋める管理人も決めなければいけんのだ」



朴、龍、蒲生等が選出した管理人達の資料にポセイドンは目を通した。あとは判子を押して決定という簡単な仕事であるが、カプセル内にいる奴がどうするのか気になるところである。

そんなことはさておき、……。



その任命をこの世界の控え室で待っている管理人達がいた。



「だりーなぁ、おーいぃぃぃっ。かったりぃから会議をぶっ壊しに行ってやろうか?」


ヒタス

管理人ナンバー:027 → 011


「別の話し合いがあったのでしょうか?」


リゾウ

管理人ナンバー:076 → 014

スタイル:科学

スタイル名:道案内姉ガイドシスター

どんな奴:観光ガイドさんのような明るい恰好をしている管理人。



「ま、ま、ま、ま、待ちましょう。きっと任命なんてすぐ終わりますよ~」


ノーリ・ディア

管理人ナンバー:119 → 015

スタイル:科学

スタイル名:通勤時間ラッシュアワー

どんな奴:女性駅員のような恰好した管理人。



「新橋ちゃん、床にドーナッツのくずが落ちているんだけど…………掃除しよっか?」



無花果

管理人ナンバー:081 → 016

スタイル:科学

スタイル名:一番高い場所スカイツリー

どんな奴:お星様のような帽子を被って、双眼鏡をぶらさげている管理人。



「食べてもいいんだよ」

「あ、汚いじゃないか新橋!拾って食べない!」

「んー。でも、美味しいよ、ドーナッツ」


新橋

管理人ナンバー:121 → 012



「いや汚いって、新橋。残したっていいじゃないか。というか、床に背をつけないでくれ、汚れるぞ」



ホルォ・レインゼー

管理人ナンバー:097 → 018

スタイル:科学

スタイル名:緊急停止釦

どんな奴:カウボーイっぽいおっさんな管理人。



「……………可愛い子が汚い物を食べてるとショックですね」


グルメーダ・ロンツェ

管理人ナンバー:なし → 010



「何々?今回、人間がいるの?誰推薦よ?史上初めてって感じ~?」



ハイデルモット

管理人ナンバー:634 → 019

スタイル:科学

スタイル名:お気に入り登録フレンズ・リンク

どんな奴:完全にギャルな管理人。流行には乗るタイプ。


「……龍の……………馬鹿野郎」



怨北王子

管理人ナンバー:021 → 013

スタイル:科学

スタイル名:恩怨河

どんな奴:骸骨姿の管理人。魔物の一種と思われる。



「前任達も個性豊かでしたが、……今回も負けておりませんね?」



カミューラ・ノパァス

管理人ナンバー:032  → 017

スタイル:科学

スタイル名:GREAT・GO・HEAVEN (殺害推進協会)

どんな奴:神父と思わせる恰好をしている管理人


「ええ、まったくです。これからまた大変ですね」



クロネア

管理人ナンバー:376 → 020



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