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RELIS  作者: 孤独
"罪滅ぼし"ネクストステッパー編
124/634

管理人ゲス野郎堂々1位の科学と管理人大招集


タドマール。


『罪状はなんでしょーか!?』

『女たらしーマン!あとイケメンは罪でーす!』

『女泣かしー』

『人攫いも追加ー世界ぶっ壊してまーす』

『死んで責任逃れー』

『Oh、NOT!!まだ生きてる!』

『増え続けるゴミ!!焼却でもダメだよ!!』



微笑ましい天使さん達の声はタドマールを覆い尽くすインビジブルに向けられていた。無論、タドマールにそんなのはいるわけがない。


『犯罪者取り逃がしー!』

『罪ランクはAAA級!!』

『して刑は何?』

『狂奏類語辞典!!教えてー!!』

『引け引けー…………』

『あっ!これなんていいね!チン○抜き!!』

『管理人の○ンポは人工物だよ、蹴ってもあんまり痛みはないって』

『オナ禁は確て~い!』

『意識なくても性欲って強いの?』

『なんだか下ネタばっかりだよー!みんな、まともに選ぼうよ!マゾ専用電撃100日タイムとか!鞭打ち撲殺死とか!!』

『君もSMみたいな刑が好きね』



可愛い顔と容姿を持っているのにインビジブルのような事を喋っている。天使達が色々な刑を決めていき、次々と狂奏類語辞典から文字を出させる。


『それそれーーー!』

『生殖やS○○は禁止の法律も公布だよー!』


彼女達。天使は"科学"で造られた生命体だ。管理人ナンバー:016。粕珠が保有しているもう一つの科学。"政聖天使達"(フェスティーバ・セイント)



「さっさとするべぇーよ」

『粕珠ちん!』

『粕珠ち~ん!笑った笑った!!』


天使達に反し、粕珠はややお疲れ気味であった。増え続けるインビジブルの上に座りながら、ここの世界を"無空間"にするようポセイドンから依頼された。


「なんだかしらねぇーべが。蒲生のクソ鳥の用事ってなんだべよ。管理人トップらへんの連中がざわついてるらしいべが……。この大量で増え続けるゴミはさっきのロボットのゴミより処分が面倒だべぇー」

『粕珠ちん仲間外れーー!可哀想ーー!』

『インビジブルをここで殺せば粕珠ちん大出世!』

『10番目の管理人だよーーー!笑顔笑顔!殺しちゃおー!』

「たかが10番だべ。俺っちが欲しい位置はポセイドンの地位と権力だべ。10番なんざ、英廉君っつークソガキが座ってたションベンくせぇー席だべ」



パイスーですら倒す事を諦めてしまったインビジブルを倒し、タドマールを潰すことを任じられた粕珠。ポセイドンからの依頼を受けたのは可能だからであり、ガイゲルガー・フェルの時とは違って準備をしていた。



「"無敵"っつーーのはぁぁよー。誰にも出会えない物語だろーべ。閉鎖された何にもない部屋にいるのと同じなんだべ。目指すのはよほどのマゾよぉぉ」

『ほぉほぉ』

「愛だの恋だの、○○○○だの。好んでいたこいつにはぜってーに拒否する刑があるんだべ。だが、このゴミは心臓と脳が動いているだけのゴミカスに成り下がってるべ」

『えーーー』

『粕珠裁判長ー』

「っつーーーーわけだべぇぇぇ。この際だべ、実験として。無敵の生殖能力を持っているインビジブル VS 俺っち達じゃなく」

『じゃないんだ』

『ええぇーー』

「ポセイドンのゴミキングから頂いたこのタネで滅ぼす刑だべ」



そう言って、粕珠は着けていたエプロンの前ポケットから取り出した特別な小さな瓶。ポセイドンから頂いた。



「ポセイドンでも止められなかった、"SDQ"のサンプル少量がこの瓶に入っているべ。どっちも死なないんだべ。死なない奴と死なない物質の対決を見てみたいと思わないかべぇー?」

『わーーーー!王様すごーーい!凄い科学力ー!』

『科学の爆発だーー!』

『"SDQ"なんて初めて見るー』



天使達が喜んでいるところを見て、粕珠はその瓶をインビジブルへと投げつけた。内は非常に頑丈であり、一定期間は"SDQ"を閉じ込めることができた。だが、外からの衝撃は弱く簡単に壊れてインビジブルVS"SDQ"はすぐに始まった。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



タドマールを覆っているインビジブルが揺れて、もがいている事をすぐに粕珠達にも分かった。


「苦しんでるねぇぇーー。もがくと足元が揺れるべなぁ」

『止めて欲しいよね』

『あたし達は飛んでるから平気じゃーん!』

『触れたらいったーーなんだよね?あたし達でもなるのかなー?』

『危ないよー』



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


無限に生殖し続ける"無敵艦隊"VS無限に存在し続け、増え続ける"SDQ"は、一方的にインビジブルが押されていた。強い苦しみに反応し、"無敵艦隊"はただただ生殖する事に強くなっていくが、"SDQ"もそれに反応して。このタドマールに増え続けるインビジブルを押そうと絶対に失われない状態になってから増え続けた。インビジブルの体を削りながら、削れた部分を"SDQ"へと変えていった。



「おっと、危ないべ。俺っち達の仕事はここまでだべ」



粕珠達が去った後。

"SDQ"はさらに広がっていく。瓶に入っていたという小さい量で、タドマールを埋め尽くそうとするインビジブルを駆逐していき、生殖が追いつかない力と速度と増殖で抹殺した。

これで粕珠が10番目に力を持つ管理人となった。





粕珠がタドマールの破壊を進めている頃、管理人達が集まる世界。

"世界の巣"、エクスピーソーシャルにはまた色々な面子が揃おうとしていた。周知したのはポセイドンであり、2週間という期間内で10名が揃うようになっている。



「周知した方が一番にいるわけじゃないのですね……………ま、助かりますが」



管理人ナンバー009~001の10名の緊急周知かつ集合。本来ならば、その下の010~020の管理人達で無限牢内の問題を解決するのだが、そのナンバーを持つ者は粕珠しか残っていないという事態だ。重要な異世界の管理を任されている者達まで、討伐に参加しなければならないほど戦力に困っていた。

それは少数でも脅威の力を持つ黒リリスの一団を相手にする場合だが…………



「大宇治くんも亡くなったんですよね。お茶出しに困ります」



休息がてら1番にやってきたのは、アーライアの管理を務めている朴。暇というわけじゃない。ベィスボゥラーは絶対に野球を観たいから遅く来るだろうな、あいつ…………。

朴はお茶を用意しながらこれほどの大集合が今まであったか思い出した。10名が揃ったことはまずなかったはず。


「それは下の010~020の者達もそうですがね」


インビジブルとガイゲルガー・フェルはまず来ない。ポセイドンを無視できる連中だ。

無論、そんな方も今集まる者達にも何名かいる。桂とかありえそう。




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