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RELIS  作者: 孤独
”闘技島”タドマール編
105/634

どいつもこいつも、俺の部下に手を出しやがって


「ふみゃーーーー!」


奇妙な女性の声が山中で上がった。


「なんですかー!?」

「だってー!」


こんなに可憐なメイドが1人で危険な山道を歩いていたら、今を生きているカッコイイ男は


「惚れるに決まってるじゃないか。君に俺の子を産ませたいほどに大好きなんだ。君に一目惚れしない男など、男じゃないと言える」

「ロ、ロイさん!!離してください!!」



偶然であるが、ネセリアはロイと一緒に行動していた。性欲の塊、毎日ムラムラしてるぉ、そんな男達が揃っているタドマールで、1人のか弱い女性がうろついていたら攫われるに決まっている。

ネセリアの前にやってくる男達は話し合いから力による争いになり、最終的に勝ち上がったのは闘技場のチャンピオンであるロイであった。

ネセリアとロイの前には20人以上の猛者達が気絶していた。ほぼロイが片付けていた。ネセリアを決して逃さないように捕まえて、香りをくんかくんかするロイ。



「良い……」

「変態!!変態でーす!!」



力もスピードも技も、ロイが圧倒的である。不安と恐怖が入り混じって、泣き出しそうな顔になっている。じゃなくてもう泣いているネセリアにお構いなく、特徴的な胸を存分に触っていた。



「たまらないなぁ。こんなおっきなおっぱいはー。正面からぱふぱふされたい」

「や、止めてください!!離してください!!」

「これから気持ちよくなるのに?」



器用にネセリアの衣服を剥いでいくロイ。これからお楽しみにさしかかろうとした時だった。


【がるるるるるる】

「ん?」


タドマールにも魔物は生息する。獅子も生息していたと思う。サイズがやや小さい。子猫のような獅子を初めて発見したロイ。無論、これはパイスーの"キング"である。

どう考えても勝ち目はないが、この者がネセリアと理解した獅子はロイに襲い掛かった。


「空気を読めコラァ!!」


バキイィッ


「ここは俺の華麗なテクでネセリアちゃんが惚れるところだろうが!!」


あっという間に撃退される。だが、発見したという事実は確かであり、



「お、そこらへんにいるぞ」

「テキトー過ぎんでしょ!!」



バヂイイィィッ


ロイがいる地点より遙か上。雲に乗っている春藍達が、雷をロイに向かって落としたのだった。


「手応えあり!!しかも、ネセリアがいるのも分かる!!」

「そんじゃー、これで一旦お別れな」

「じゃ!気をつけてねー。1人でここを歩くと大変だから」

「せ、せっかく仲良くなれたと思ったのになぁ…………じゃあね、パイスー」



雲の上から飛び降りるパイスーとインティ。ネセリアのいる方には降りていない。


「というか、2人共この高さから落ちて大丈夫なんだね……………凄い2人と思いませんか、アレクさん?…………?あれ?アレクさん?」

「アレクならさっき降りていったわよ」

「ええええええぇぇっ!!?アレクさんも!!?」



驚き、春藍も雲の上から地上を見る。かなりとかのレベルじゃない高さ。イビリィアの森へと落ちた時よりも高いところなんだけど…………。



ヒューーーーーーッ



「いちちち、……雷が急に落ちるとかどーゆうこった?……!!」


雷を喰らいながらも、上空からの異変を察知したロイ。こりずにネセリアを掴み持ち上げ、強く込められた殺意から逃げた。

雨や雪、雷までは理解できるが、まさか巨大な炎が降ってくることは異常だろう。



「うおおぉっ!?」

「きゃああぁっ!!」



炎は瞬く間にロイとネセリアの周囲を覆った。そして、炎を撒き散らして地面に着地したアレクは怒りの形相をしていた。無論、ロイに対してである。


「貴様も!!俺の部下に何をしている!!!?殺すぞ!!!」


その怒りに触発するようにロイも


「あーーーーっ!!?テメェの部下とかしんねぇーーよ!!山が燃えるじゃねぇか!?」


ロイは抱きしめていたネセリアの感覚など忘れ、戦士の顔をむき出しにした。春藍とライラも、その様子に止めたい表情を出したが、いかんせんここからでは高すぎる。ネセリアは2人の殺気に怯えていた。

言葉ではなく、戦いだけが正しさを通せるような空気となり。



「特にテメェは気に入らないな」

「お互い様だ」



だいたい10秒ほどだ。両者の高い戦闘力が激しくぶつかりあい、春藍とライラが雲の上から息を呑み、驚嘆するほど凄まじい戦いだったと理解できた。


「!!」

「っ…………」


両者は強さを理解する。だが、始まった男の県下は止まりそうにない時だった。



「そこまでぇぇっ!!!」

「!!いっ」

「ぐっ!」


ロイにとってはインビジブルの大きな声で、アレクはインビジブルが後ろから取り押さえられる形となった。


「男の喧嘩で終わらすには勿体無い。美がある二つの"超人"と"科学"、デート(対決)は相応しい場所でしなければならないものだ」

「インビジブル師範」

「離せ。ネセリアに何をした、ロイ!!」

「まだ何もしてねぇーーよ!!テメェのせいだぞ!!」



止められてもなお、2人の怒りが収まるわけがない。インビジブルの実力で抑えつけている状態だ。そんな中、アレクが山に付けた炎を消すようにライラが雨を降らせる……。



「どうだい、アレクくん。君の腕を見込んで明日の闘技場に参加してみないか?」

「なんだと?」

「月光祭の予選会だ。本選は明後日の日曜日。本選にはロイがいる、そこで派手な試合をしてもらいたい。勝利した方がネセリアちゃんを自由にできるという条件だとなおの事、男の戦いとなる」



熱くなっていたアレクだが、……インビジブルの言葉から一つの答えを吐いた。



「こいつが俺と戦う前に負けたらどうするんだ?」

「なんだと!!?」

「その時はアレクくんの勝ちしかない。また、アレクくんがロイと戦う前に負けたら…………俺のものだ!」

「なにーーーーーーーーー!!?インビジブル師範、それはないだろーー!!」



雨に濡れる良い男共。


「月光祭か…………そーいえばさっき。パイスーとかいう、春藍に纏わりつく猫も参加してるそうだな」

「!あー……聞いた名だ、どうなんだロイ?」

「いるぜ。パイスーとかいう奴は昨日、予選を勝ち抜いた。あとはインティっていう女の子か」



アレクはインビジブルも加えて発言した、管理人だろうと、仲間を泣かす奴は許さない。


「俺の部下をテメェ等の好きにさせるつもりはない」

「ふっ…………良い顔だ。戦士としての美しさがある。愛を感じるよ」



その後。アレクは春藍達に闘技場に参加する事を伝えた。春藍とネセリアを賭けた、男の戦い(ッパイスーはそんな賭けを知らない)。翌日の予選でインビジブルが認めた通り、アレクが勝ち上がった。



月光祭、本選メンバーが決まる。



月曜日勝ち抜け:

名前:フクコード・スケ

スタイル:超人

スタイル名:銭闘力

詳細:お金や女性などが賭けられた展開で力を発揮する事ができる能力。



火曜日勝ち抜け:

名前:ヘンドィルン

スタイル:超人

スタイル名:魚京

詳細:身体を鯨に変化する事ができる。一部分だけでも可能。鯨になると身体が誇大化する。



水曜日勝ち抜け:

名前:イェイイェイ・YEAH

スタイル:超人

スタイル名:錆歌

詳細:自分が歌っている曲がサビにさし掛かった時、周囲の物体の状態を錆状態にし、聴いた者も錆にする。




木曜日勝ち抜け:

名前:パイスー



金曜日勝ち抜け:

名前:インティ


土曜日勝ち抜け:

名前:アレク・サンドリュー



闘技場チャンピオン:

名前:ロイ

スタイル:超人

スタイル名:紫電一閃

詳細:これから


タドマールが誇る最高無敵の男:

名前:インビジブル

スタイル:超人

スタイル名:無敵艦隊

詳細:これから


計、8名の参加




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