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最終話

 ■■■


 それからというものの、僕はただただ自分の許にやってくる愚かな人間達を僕と同じ存在に変えてあげていった。僕のことを脅威と感じたのか軍隊が来たこともあったっけ。入り組んだダンジョンに集団行動が重要な軍隊が来たって簡単に返り討ちなのにね。みんな僕になってもらったよ。そのおかげで外に手を出しやすくなったからこっちとしてみれば美味しかったね。


 そうそう、僕のサポート係だったリリスも僕になっただよ。僕と呼称すると少しおかしな感じがするからここではリリスとしておくけど、リリスとは仲良くやっているよ。神の眷属だったせいなのかよくわからないけど、僕でありながらちゃんと意思を持っていたんだ。まぁ僕の意志の方が優先されるんだけどね。おかげでいろんなことをリリスとやったよ。ダンジョン管理とか、あと男女の営みとか。まぁ詳しくは言わないでおくよ。君たちもどんな様子なのか知りたくないだろうしね。


 そうこうやっている内に、いつの間にか僕のダンジョンにやってくる人がいなくなったんだ。手出ししてはいけないと共通認識でもできたのかな。まぁ僕には都合が良かったよ。これでようやく本業が始められる。


 僕、まぁいわゆるパラサイトファンガスっていうのは寄生することによって勢力を拡大させる。寄生するのはもちろん力ずくでもいいんだけど、それより寝ている間とか無防備な時にするりとやった方が簡単なんだ。寄生に成功した時点で宿主は僕になって僕として自由に行動できるようになる。もちろんそれまでの宿主の持つ知識とか記憶は全部僕のものになるから、それまでと同じ行動させるなんて容易いことだ。僕は何人も僕を街の中に配置して僕を増やした。気付けばダンジョンに近い街に住む住人は全部僕になった。なんて滑稽なことだろうね。傍から見れば普通の街なのに、そこの住人は全部僕がロールプレイしているんだもの。


 僕はそうやって陣取りゲームのように僕たちを増やした。幸い街をそのまま残してあるおかげで他のところにはまったく疑われずに着々と侵攻は進んだ。


 そうそう、僕と同じようにこの世界に連れて来られた人がダンジョンを管理していたりしたな。まぁ僕の手にかかればちょちょいのちょいで掌握が完了したんだけれど。そもそも特別な能力が与えられていない限り僕の浸食を止めることなんて不可能だからね。存在に気付いてさえいなかったのだから仕方ないね。


 それからどれくらい時間が経っただろうか。

 みんな僕になってしばらくして、神様と名乗る人が来たんだけど、半ば反射的に浸食しちゃったね。僕にしてから気付いたんだけど、その人が僕をこの世界に連れてきた張本人だったんだ。知識の中に元の世界に戻る魔法とかあったけど、僕はこの世界に留まる事にした。だって、今の状況が心地いいんだもん。もう僕の中に元の世界の記憶はかすかにしか残っていないし未練なんてないし。

 なにせ、僕は念願のキノコと同化できたんだから辛い思いしてまで元の世界に戻る必要なんてないじゃんね。



 という訳で僕の物語はこれでおしまい。


 キノコが好きすぎる僕は異世界でダンジョン管理に励んで、いつの間にか世界を掌握しました。




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